かねがね「ドリトル先生やピッピやハイジやハリー・ポッター等々、世界中の子どもに愛される作家と並べられる日本の作家は」と考えたとき、名前を挙げられるのは宮崎駿と上橋菜穂子と、あと『ワンピース』の尾田栄一郎かな、と思っていた。
(多分に個人的な守備範囲に選択が偏っているけれど。)
その上橋菜穂子さんが国際アンデルセン賞に輝いた。
『守り人』シリーズも『獣の奏者』シリーズも圧巻だったから、外国の人たちも読むチャンスがあるといいなと思っていた。
この賞を受けたことで、もっともっと海外でも出版されていくだろうから、とても喜ばしいことだ。
国際アンデルセン賞は、児童文学では世界で最も権威のある賞。2年に一度、スイスに本部がある国際児童図書評議会から贈られる。
受賞した上橋さんは、
「文学は、『人は』ということを考えますが、文化人類学者として研究をしてきた私は『人々は』ということを考えてきました。人々が集団で群れとして動くなかで何が起きるのか。世界があり、社会があり、多様な文化、価値観、立場があって、その中で人々の葛藤や衝突や、共存の喜びを描こうとしました。それが評価されたのは、震えるほどうれしいです(NHKNEWS WEBより)」
と語っている。
ほんとにビッグニュースだ。