リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

夏の富士五湖2 西湖

2021年08月21日 | 西湖
 夏の富士五湖の第2弾として,西湖にチャレンジしました.
 鯉釣りでは,富士五湖といえば,最近は河口湖ばかりで,河口湖は昨年行ったので,今年は他の湖へと考える中,今は亡き友人との関係で,先日,精進湖へ行きました.
 最近の鯉釣り情報と言えば,河口湖ばかりで,確かに釣れるから多くのアングラーは行くのでしょうが,「釣りたい」気持ちを優先せずに,いろいろなフィールドでの鯉釣りを楽しもうというコンセプトを自らに課しての今回の西湖釣行でした.
 土日はキャンパーとかで混むので,水曜から金曜にかけての計画を立てました.水曜の昼頃に三重の自宅を出発.西湖まで350km程のドライブです.ノンストップでも4時間半はかかります.途中で休憩を1回と考えても5時間以上の長旅になります.
 自宅から伊勢道,新東名へ.新富士インターで降りて,その後139号線で西湖まで.高速料金は7000円余りです,安いか高いかは釣果次第かもしれませんが.
 高速道路ではACC(adaptive closed control)を使いながらの走行で,アクセルから足を離しての運転で,疲れを感じません.
 三重県から愛知県を通り過ぎ,静岡県に入って雲行きが怪しくなり,浜松あたりから雨が強く振り出して,結局西湖に着くまで,雨のドライブになりました.途中の遠州森町SAでトイレ休憩.高速充電器の設備もあるのでここで満充電します.もう一つ,このSAでは,釣友のTさんからざる蕎麦がおいしいと聞かされていたので,そのざる蕎麦を味わい,一路西湖へと.
 新富士SAで降りて139号線を西湖へと北上します.途中でガソリンを満タンにして,西湖に着いた時には雨は止んで,少しづつ空も明るさを取り戻しつつありました.
 西湖の西側から北の湖岸をゆっくり道路に沿ってポイントを探しながら1周します.次は逆回りに再度湖岸を一周します.さすがに平日なのでキャンパーも少なく,キャンプ場で車横付けで竿が出せることも可能ですが,そういう釣りはあまりしたくないので,自分の目でポイント探しながら,さらに時間をかけて,時には車から降りて,湖岸に立ち湖面を見つめながらの時間も鯉釣りの一コマ.
 およそ2時間近く湖周10kmの西湖をゆっくり調べながらポイントを決めます.自分の目と読みと経験を頼りにしてのこんな時間も大切にしたいものです.
竿をセットしたポイントは湖岸から5mほど崖を降りたところで,何とか竿をセットできるポイントです.ちょうど写真の左手がワンドになっていて,その先にある岬の方から鯉は回遊して来るだろうと考えました.水深は20m正面に投げると15mほどになる急深なポイントで,西湖の特徴ともいえます.
 正面に投げると棚をとるのが難しいので,こういうポイントでは左斜めに投げて棚を取りやすくします.竿は2本で餌を打った水深は6mと10mの2か所です.錘をつけて底探りをしながら感じたことは,溶岩を含んだ赤土のような土質で,ところどころにこぶし大の石が転がっている湖底と言えます.
 釣り座の影響を受けないようにと今回のロッドポッドはUkDaiwaのランチャーを使います.竿はBASIAのAGS-12ft-3lb,リールはいつものトーナメントISO遠投5000QDです.道糸はフロロカーボンの4号で変わらず,錘は3オンスの中通しです.餌をPVAを使って投げるので中通しを使います.ハリスは25lbでハリは鎌倉のワイドゲープの4号で,もう1年くらい使い続けています.針先が鋭すぎて,これまで何回も指に突き刺してしまうことがありましたが,信頼度は高いです.
 仕掛けはシンプルを第1に心掛けてにブローバックで年中通しています.喰わせ餌はワフターを使い,形状はダンベルです.
 さて,事前に準備しておいた,こませをゆっくり打ちます.私のこませは,糠をベースに食べられるスイートコーンを入れて,パン粉をつなぎに入れるという,いたってシンプルなものです.配分としては糠2kgに対し,コーンを1kg,そしてパン粉はつなぎの役目を果たす程度で少なめです.多くすると団子自体が浮いてしまいますので,そうならない程度の量にします.これらを団子にすると約20個ぐらいのこぶし大の団子の数になり,それをスポンプで投げます.今回は岸から近いので,スプーンで投げてもよかったと反省しています.さらにその後,ボイリーのツナモルツの15mmを1㎏ほど撒いて,しばらく寝かせます.西湖は基本夜釣り禁止なので,そのまま朝まで寝かすことにします.結局フィーディングを終えたのが夕方の6時過ぎでした.
 この日から3日間釣りをするので,湖周を見て回っているときに,釣り券を3日分購入します.1日700円也.
 竿をセットして車に戻ろうとしたときに,監視員の人が来て釣り券を確認するために声をかけて来ました.その時,足を滑らせてしまい,ふくらはぎの上から膝の裏,太ももの裏にかけての筋肉を伸ばしてしまい,苦痛に顔をゆがめて痛みをこらえてしまう羽目になりました.監視員の方も心配してくれて声をかけてもらいましたが,何とも年を感じてしまったひとコマでした.その後は痛みに足を引きずりながら釣行になり,不便だけを痛感することに.
 さて,湖岸の土質が滑りやすいので,このような斜面の西湖のポイントでは靴の底はラジアルのものが良く,スパイクのついた長靴ならさらに安心かなと思います.
 夜の帳が降りる頃になり,雨の影響か,涼しい風を感じる湖畔です.そんな中でゆっくり夕食の準備に取り掛かります.車中は少し蒸し暑いので,電子レンジを使いながら冷房もかけます.車がPHEVであるのでエンジンは始動せず,静かに食事もできます.テレビは地元の放送局2局しか入らない状態で,スマホで落語のYouTubeをブルートゥルースを使い,車のスピーカーで聞きながら夜の時間を過ごしました.
 翌朝は日の出とともに起きると,少し雨が降ったのか地面が濡れていましたが,すでに雨は上がって,清々しい西湖の朝を迎えることになりました.
 早速釣り開始です.棚は6mと10mですが,湖面を見ると,こませを打ったところではヘラがもじっています.さらに増水で水に浸かった草の所でヘラがはたいています.しかも,昨日の夕方にセットしたロッドポッドは半分水に浸かっています.半日で1m近く水位が上昇しています.ロッドポッドをセットしなおして,あたりを待ちます.
 すぐにヘラの当りが出て,ヘラがこませによってきていることがわかります.この釣り座一帯はどうもヘラのポイントらしく,早朝からヘラ師が数人やって来て,昼前には私の車を含めて4台の車で駐車スペースが埋まってしまうことになりました.
 
山の向こうには富士の頂がかすかに雲を頂に被って見えています.
 明日来る予定の愛知県のTさんからの連絡があり,釣り場の状況を話しながら写真を送ったりしながらしばしの釣り談議です.同時に奈良のMさんにもラインで状況を報告しながらあたりを待つものの,一向に鯉の当りはなく,時間だけが過ぎていきます.当りはないものの,依然として足の痛みは続いて段々と気分がめいりそうになりますが,YouTubeで今度は漫才を見ながら気分を紛らわしながら,西湖の2日目を過ごしていくのでした.そうして2日目も過ぎていき夜は竿を上げて,翌朝に備えます.
 3日目の早朝の日の出とともに,愛知からTさんがやって来ました.最近は動画撮影とその編集に凝っていて何本かをYouTubeでもアップされていて,今回は2回目の西湖ということで気合が入っての釣行です.早速,駐車スペース前の下の梯子のあるポイントに入ります.慣れたルーチンでコマセ餌からボイリーのフィーディング.そして時間をおいてからの第1投が終わりホットサンドとコーヒーを飲みながら,二人の鯉釣り談議の開始です.
 暫くして,Tさんと時を同じくして投げた私の竿からバイトアラームの音.ヘラの当りかと疑いながら,釣り座に行くと,スプールからは既に糸がかなり出されていて,下巻の糸が見えています.ゆっくり竿を持ちながらリールを巻くと手ごたえがなく,スルスルとリールが巻けます.糸は出ているものの,その後,方向を変えて手前に走ったようです.しばらくして錘の重さが糸を通して伝わります.糸は50mほど出ていたようですが,その後,手前に走って,途中で石を擦りながら,結局バレたようです.
 せっかくの西湖の初鯉もむなしい結果になりました.喰った鯉はまっすぐに湖底向けて走り,その後向きを変えて石に擦りながら走ったようですが,湖底に向かって走るので,糸は湖底に向かって出ている感じで沖に向かって糸が出るという感じではないところがこの西湖の特徴ともいえそうです.
 
 空には三重では見たことのないような形の雲がでています.富士は頂に雲を被り,その姿を隠しています.
 昼飯はせっかく西湖に来たというので,Tさんと西湖の名物ともいうべき韃靼(だったん)蕎麦を食べようということになり,運動もかねて20分ほどのウオーキングをしながらそのお店に向かいました.その店は「彩呼亭」という名前の店でしたが,店に着いて看板を見ると,本日休業という札が!
 でもよく見ると,中に人がいます.そこで,中に入って聞くと,何人ですかと聞かれ,二人だと答えると,どうぞということになりました.どうも予約がいるのか,それとも蕎麦がなくなったら終了なのか?結局確かめることなく,とりあえず食事ができるので中に入ることに.
 早速,名物ともいうべき韃靼そばを注文したら,この店の女将ともいうべき方が来て,この韃靼そばの説明をし始められたので,それを聞くことに.どうも話の仕方が医療関係の人のような話し方なので??と思いながらも説明を聞き終わり,あたりを見回すと高倉健の写真集やら,新聞のスクラップあり,??と思っていると,Tさんが飾ってある写真を見ながら女将と話をし始めました.私はおいてあるスクラップの記事に目をやると,女将の記事がそこにはあり,そのことを女将に聞くと,そのいきさつを話してくれました.終戦時に東大の看護学校での実習の話から始まり,更に,今も生きている私の父母と年齢が近いことからも話が弾み,蕎麦の旨さとも相まって,楽しいひと時を過ごしました.最後には,女将の手記が掲載された本を頂き,玄関で記念撮影までしていただき,思わむ旅先での記念すべき楽しいひと時を持つことができました.旅の恥のかき捨てとは言いますが,旅先では素直な気持ちになれるのでしょうか,西湖では人の温かさも感じさせてもらった三日目の昼ご飯でした.

 結局私は,午後の早い時間に納竿して,後はTさんに思いを託して,少なくなりつつある後ろ髪を引かれる思いで西湖を後にしました.
 その後,翌日の早朝,ついにTさんが2本,良い型の鯉を上げたようです.詳しくはTANI-CHANNELというYouTubeを見てください.
 次回の富士五湖は9月かな,いやもう少し早くなるかも.
 

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