chilimiの部屋

大切なものすべて・・・

病理検査の結果まで・・・

2007-10-26 16:52:49 | 母の病気の事
2007.5.19

母の様子に心配がなさそうなので、明日帰ろうと思っていたのですが、
病理の結果を1人で聞くのが嫌だと言い出して・・・

家の事や子供達の事が心配だったのですが、主人と相談して
結果を聞くまでとりあえず居るようにすると言うと、
大喜びしていました

母と2人暮らしだった我が家は、昔から親子が逆転しているようなところが
あり「私は末っ子だから甘えんぼなんだ」と悪びれもなく、娘に頼っているような母でした
この時も、病気なのは分かりますが、普通なら孫たちの事を心配してくれるでしょと
心の中で少し思ってしまいました・・・ごめんね


2007.5.20、21、23

私の友人達とペットシッターのIさんがお見舞いに来てくれました
母は、私の友人達とは本当に仲が良く、私が大阪へ嫁いだ後も、
連絡を取ってくれたり、顔を見に行ってくれたりしてくれて、
本当に素敵な友人達です

2007.5.25 病理検査の結果当日

1週間、母に悟られないようにしてきた・・・
本当に辛かった・・・
朝から何時くらいに、主治医との話があるのかばかりを気にしていた。

主治医の先生と看護師さんには、母に知らせる訳にはいかないので、
先に、私と父に話してくれるようお願いしてありました。

午後、看護師さんが一芝居打ってくれて、私を呼びに来ました。
少し敏感になっている母に疑われないような理由も考えてくれていました。
病室に居た父を、母に気づかれないよう出てくるように、メールで呼び出し
病理の結果を聞きました。

病理の結果は、悪性神経膠芽腫 グレードⅣ
私たち家族にとっては、最悪の結果でした

化学療法(テモダール)と放射線療法をやってはどうか?

副作用は
疲労(倦怠感)、貧血・白血球の減少、脱毛、嘔吐、悪心 等々

母に何て伝えればいいのか・・・
頭の中はグルグル、グルグル考えが巡っていました・・・

主治医の先生は、告知して病気と立ち向かいながら治療するのが
1番良いと思いますという事でしたが、母は本当にこの現実に耐えれる
精神力を持っていない人でしたので、やはり告知せずに隠し通す事で
お願いしました。
但し、テモダールという薬と放射線治療をするという事は、
情報が氾濫している現代において、病気の性質を分からない人は
そうそう居ないと思いました
5分後に呼びにきて頂くという事にして、病室へ戻りましたが、
気づかれないような芝居が、自分でもどんな顔になっていたのか・・・

母と一緒に説明を聞いている時には、心配で母の表情しか見ていませんでした。
「腫瘍はほとんど摘出出来たが、今後再発の予防の為、化学療法(テモダール)と放射線治療をしてはどうですか?」

この時気づいたのですが、今の病院は治療の選択権を患者に委ねるのが、一般的なのでしょうか?
知識が無い一般人にとって、医者からやるかやらないかと聞かれて、
やりませんとか考えさせて下さいと言うのは勇気のいる事のように思いました。
家族が居て、セカンドオピニオンなどを出来る方はいいのですが、そんな事も知らず、
老々介護などをなさっている方々に大変な事だろうと思いました。

とにかく、先生がやった方が良いと言うならという感じで、母は了承していました。

そして、病室へ帰ってきた母は、最初のクリニックで良性の腫瘍と言われていたのを信じていた為に、
「全然、良くなかったじゃん」と泣き崩れてしまいました・・・
無理もないです

その日の晩、看護師さんも何人か母の話を聞きに来てくれていました。

母と何を話したかも記憶にない位、重苦しい時間が流れたように思いました


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