chilimiの部屋

大切なものすべて・・・

赤十字家庭看護講習③

2007-10-26 12:15:05 | 自分の事
第三回 行って来ました

今回は、車椅子への移乗・移動と排泄です。

車椅子での介助は、長女と母の移動の時に少しだけ経験がありますが、
きちんと教わると本当にコツが分かります。

ベッドから椅子や車椅子へ移る事が出来ると、視界や行動範囲が広がり、
生活にハリが出来るという事を教わり、実感しました。

次に排泄ですが、
『排泄の世話を受けるほど、人間としての自信と誇りを奪われることはない』との1文で始まり、
年齢に関係なく他人から「下の世話」を受けたくないと思う気持ちは誰にでもある。
介助者は、介護を受ける側の羞恥心やプライドに配慮し、細かいこころくばりや
工夫をこらす事が大切である。

この問題は、介護する上で本当に重要な部分で、何が1番良いという答えは
無いですし、この部分の話は時間がいくらあっても尽きないという事でした。

そして、もうひとつ大事だなぁと思った事は、失敗したからといって、
すぐにオムツというのではなく、何が原因で失敗したのか?を考え、
家の構造(ドアノブ、場所等)であれば、出来るだけ改善してみる。
体力的なものであれば、ポータブルトイレなどを使い、トイレを近くにしてみる。
寝たきりであれば、便器や尿器を使ってみたりする。

パラリンピック等に出場している、下半身麻痺などの障害がある皆さんは、
感覚が無いにも関わらず、飲食した量などで自分のリズムが分かって、
トイレで排泄をしている為、オムツなどはしていないと教わりました。

この講習も3回目となり、自分はたぶん最年少?で回りは人生の先輩ばかりですが、
少しずつ打ち解けてきて、休憩時間には話をしたりするようになってきました。

ここ2回、同じメンバー3人で1つの机に座っているのですが、
その1人の男性(父69歳より上か、同じ位)が、
4年前に食道がんが見つかり、手術・入院をし、5年生存率25%と言われ、
「執行猶予あと1年ですよ」と話してくださいました。
その当時は、やはり辛い事も苦しい事もあったようですが・・・
食事が何ヶ月も口から出来なかった為に、術後初めて1かけらの氷を
口に入れた時は、本当にうれしかったそうです

今は、とても前向きでいつもニコニコしていて、病気前からやっているテニスも
また始められ「また出来るとは思わなかった」としみじみ話されていました

やはり何事も前向きにこれが大事だと思いました。。。

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2 コメント

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Unknown (はな♪)
2007-10-27 19:41:14
排泄の世話を受けるほど、人間としての自信と誇りを奪われることはない
思わず涙がこぼれてしまいました。
初発で母は突然オムツ生活となってしまいました。
人に迷惑を掛けるのが嫌いだった母。
ベットの上で、歯を食いしばってた母。
何も言えなかった心のうちで、どんな事を考えていたのかと思うと。。。
母に寄り添っていた頃よりも、今の方がつらくなる時があります。
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お返事 (chilimi)
2007-10-28 12:13:26
>はな♪さんへ

はな♪さんのコメントを読んで、
涙がこみあげて来ました。

お母様の気持ち、はな♪さんの気持ちが
痛いほど伝わってきます。

>母に寄り添っていた頃よりも、今の方がつらくなる時があります。

声を聞きたくて、顔を見たくて、体に触れたくて・・・
そんな些細な事が出来なくなる寂しさや辛さを
はな♪さんは今乗り越えられているんですよね・・・

ここまでキーボードが打って、もう涙が止まらなく
なってしまいました・・・

自分はどうなっているんだろうか・・・
今考えても仕方ない事を考えたりします・・・

でも今は、はな♪さんを励ましてあげる事が出来ます。。。

時が過ぎて、はな♪さんに笑顔の日が増えますように。。。


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