マリとダックスの寺務所日誌 

今の社会の問題から映画ドラマのはなしまで、いろいろな話題について、はなします。

健さん北海道を有名にしてくれてありがとう!

2014年11月21日 08時18分32秒 | 映画 テレビ

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター [Blu-ray]
クリエーター情報なし
松竹



俳優の高倉健さんが、11月10日に亡くなったそうです。
83才だったのですか、そんな年齢だと思いませんでした。

高倉健さんは、任侠映画のほかにも、「幸福の黄色いハンカチ」「網走番外地」「鉄道員(ぽっぽや)」「駅STATION」など、北海道を舞台にした映画にも、数多く主演しています。

特に1977年の「幸福の黄色いハンカチ」は北海道の夕張を、全国に広めてくれました。

網走刑務所で6年の刑期を終え出所して、食堂でビールを飲みながら、ラーメンとカツ丼を食べるシーンのために、2日間何も食べなかったというほど、ストィックな俳優でしたそうです。

網走から夕張への、3人のドライブは・・・・珍道中で笑いました。
北海道らしい風景が、スクリーンいっぱいに広がっていました。


面会に訪れた妻に「今ならお前はまだ若いし、その気なら良い男もいるかも知れん」と離婚話をしてしまったこと。

ヤケになり罪を犯しても、愛する気持ち、会いたい気持ち。

不器用な生き方しかできない、不器用な男の愛情表現。

出所直後の網走で、「もし、まだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。それが目印だ。もしそれが下がってなかったら、俺はそのまま引き返して、2度と夕張には現れない」という葉書きを出していたこと。

夕張に近づくにつれて、揺れる男の気持ちがよく描かれていました。

夕張に入ると、怖くて外の景色も見られない、純真な男性。


「ほらー、あれ!」叫ぶ朱美(桃井かおり)、何10枚もの黄色いハンカチがパタパタ揺れている。

それでも信じられなくて、ためらう勇作(高倉健)の背中を押し出す2人。

愛する人との再会に、言葉は要らなかった。見つめ合い、抱き合い、そして仲良く家の中に消えて行く。

涙なくては演じられない大事なシーンに、毎日見慣れてしまった、黄色いハンカチが、安全第一の旗に見えてしまい、涙が出ない新人の武田鉄矢さん。

カチンコが上がった瞬間に、高倉健さんが、小声で「長い間世話になったな。東京に帰っても体元気づけて、しっかり生活するんだぞ。楽しかったぜ。」ってささやいて、思わず鉄矢さんが大号泣してしまい、OKになったそうです。


撮影中、いつも監督さんに怒られていた武田鉄矢さんに、高倉健さんが『伸びないやつはしごかねえよ』と慰めたらしい・・・スゴイ。


またひとり、昭和の大スターが逝ってしまいました。

それも密葬の後に発表・・・・残念です。


純粋、無口、まっすぐ、礼儀正しい昭和の男。

八甲田山では、吹雪の中で4時間も立ったまま、足跡が消えるのを待っていたというストィック。

ぜひ「あなたへ」を観たいですね。


「高倉健さんありがとう、逝ってらっしゃい!」


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