マリとダックスの寺務所日誌 

今の社会の問題から映画ドラマのはなしまで、いろいろな話題について、はなします。

カラスのお葬式

2013年07月06日 17時04分24秒 | 日記
毎年、近所にカラスが巣を作り、6月は子育てのシーズンです。
大宥寺の屋上と駐車場が、安全な場所だと思われているのか、毎朝、明るくなると、屋上で歩行練習(親鳥と小鳥は足音が違います。たまに小鳥がコケます。)

そして駐車場内で飛行練習・・・・
たまにドジな子鳥が、巣に戻れなくなり、親鳥がバタバタと大騒ぎをする。

子育ての時期は、そばに寄るとキケンです。低空飛行で攻撃してきます。
でもまりママとまりは、顔なじみなのか、駐車場を散歩しても、攻撃してこない。でもしっかり見張られているようです。

6月の始め頃、カラスの鳴き声がいつもと違うのに気がつきました。
何かあったようです。
慌ててまりを連れて、駐車場に行くと、まりが一目散に走り出しました。

その先にはやはり、小鳥が倒れていました。
慌てて、まりを止めて小鳥を見ると、もう動いていないようです。

すぐそばで、親鳥が悲しげに「くうあ~!くうあ~!」と泣いています。

このままでは、かわいそう!でも攻撃されても・・・・・・コワイ

永泰さんを呼んで、埋葬して供養してもらいました。

お庭に樹木葬です。(最近では人間でも、樹木葬を希望する人もいるようですが・・・)

穴を掘り、埋葬を済ませると、となりで「カアー!」・・・・ビックリ
そばで親鳥もお詣りしていたようです。

永泰さんはよく働くお坊さんです。冬は除雪、夏は庭の手入れと一生懸命です。
カラスにも顔なじみなので、親鳥も安心したのでしょう。

人間が、「葬式はいらない」とか、スーパーの買い物と同じ感覚で、「安けりゃイイ」なんて言っているのに、カラスは純粋に子供の死を悲しんで、供養しているように感じました。

親鳥の悲しげな泣き声は、ただ純粋に「供養して埋葬してほしい」という意味だったのでしょう。
最後の「カアー!」はお礼の言葉に聞こえました。

熱心な子育ての仕方といい、子供の死に対しても、カラスには見習うことばかりです。

7月に入り、残りの小鳥たちは、無事に飛び立ち、カラスの鳴き声も静かになりました。

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