母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

もう何もできていなかった母

2020-06-06 10:25:51 | 日記
昨日の夕方
父からまた電話があった

父「また(母が)気持ち悪いと言って寝込んでる
先週と同じようだ
病院に行った方がいいんじゃないか?」

私「じゃあ近くの病院行ってみたら?」

父「あの病院は認知症は診れないから別のところにいってくれって言われた」

認知症でもからだの不調は一緒なのにそんなこと言われるのか
6年前に母の癌を見つけてくれた病院なのに不信感が半端ない

仕方なく私が
母の認知症でかかってる病院に電話をした

担当医がいないので診れない
医療情報センターに電話をして聞いてみてくれと言われた

私は仕事から帰ってきたばかりで夕飯の支度をし始めたところだった
子供たちの習い事の送り迎えもしないといけないし洗濯物も取り込まなきゃ
とりあえず洗濯物を取り込みながらどういう段取りでいくか考えながら一呼吸してから電話をしようとしたら認知症の病院から電話が来て
「当直の先生が診てくれるのでとりあえず来てください」
と言ってくれた

子供の習い事の送り迎えを旦那か初心者マークの息子に託すために車はおいて
歩いて実家に向かった

実家につくと母は横になっていたのでタクシーを呼んで病院に向かった

どうやら胃がムカムカするだけのようだがレントゲン、血液検査、心電図を撮ってくれた

結果どこも異常は見当たらないという事だった

検査の待ち時間に父と話をした
前日のサバの話は
毎日同じものを買ってきて料理をしなくなっているので父が
「何も買ってこなくていい
俺が食べたいもの買ってくるから」
と言ってあったらしい
父は自分が食べたい塩サバを買ってきておいたのにまた母が買い物に行ってカツオのタタキを2つも買ってきたのだそう
母の買い物は刺身かカツオのタタキを毎日買ってくるのでそれを止めるために父なりに考えてそう言ったのだろうが母はやっぱり忘れてしまうのだ
私のところに来たときは自分は味噌煮にしようとしたのにって言っていたがかなり話が変わってしまったことが判明した

父がいうにはもう煮炊きはしていないらしい
たまに作るらしいがそれもほとんどなくなったみたいだ
母は毎日洗濯して掃除して料理をしているという妄想の中にいるが
実際は洗濯機を回しても干していなくて掃除機もほとんどかけず料理もしていないけど買い物だけは毎日してくるので買ってきただけで使われない食材が冷蔵庫を埋め尽くしている状態だ

脳が働かなくなるというのはこういうことかと改めてわかった気がする

ここ数ヵ月で一気に進んだ気がすると父は言った

体調を壊したのも普通の生活がもう維持できなくなっているからなのかな?
副菜を余分に作ったら実家に差し入れしようかな?