母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

保険

2020-11-24 10:30:43 | 日記
父が手術をすることになった

本来なら

入院準備も手術の付き添いも

母がやるべきことだと思うが

父も母にはもう無理だと思っているし

母も父の手術の話を聞いても

全く関心もなく

元々あんまり関わり合わない夫婦だったが

母がしっかりしていた時なら

対応は抜かりなくやったはず

こんな場面でも

認知症が進んだんだなぁと

感じずにはいられない

父は昔から何でも一人でやってしまう

今回の病気も手術が決まってから

知らされた

「手術の日だけ頼む

と言われたがそれでいいの?

若かったときなら

それでもいいかもしれないけど

78歳の入院手術って

元気に退院できるとも

限らなくない?

悶々としていたがとりあえず

入退院の日も付き添おうと思った

ふと保険がどうなっているか気になった

母は20年前掛け捨ての保険に入ってた

10年前に自分のガン治療で

保険金を受け取ったまでは

私も知っているが

その後保険の話も出なくなったので

3年くらい前に世間話で

「そういやぁ保険ってちゃんと入ってる?
70才越えると入れる保険も少なくなるし
病気にもなりやすくなるから少しでもやっとくといいよ」

なんて話の時

母は即答で

「保険なんてなんにもないよ
健康保険があるからそれでいいんじゃない?」

と答えた

もう認知症も始まってたし

信憑性もなかったが

確かめる方法もなかったので

いつか確認しようと思っていた

日曜日に実家に行き

父に聞いてみると

解約はしてないようだったので安心した

そんな話をしていても

母は他人事のようだった

換気扇掃除

2020-11-09 10:46:33 | 日記
母は昔から

換気扇掃除に手を抜かなかった

毎年大掃除ではガス台にのぼり

ドラム式の換気扇を必死に

掃除していた

何回か買い換えたりしていて

10年くらい前につけた換気扇は

プロペラの勢いで油がはね飛ばされ

下の油がたまるケースをきれいにすれば

プロペラの中まで掃除する必要がない

と言われていたのに

それでも毎年気になって

必ずよじ登って掃除していた

5年くらい前から

自分でやるには限界を感じたのか

業者さんにやってもらうことにしたと

言っていた

マンションの他の家に入っていたところを

声をかけて

毎年その家に来るときに

一緒にやってもらうように

お願いしたそうだ

母が自分でやるよりも安心なので

「それならいいね」

と私も言っていた

先日母の通帳を探していて

お掃除業者の作業確認書が

クリアファイルにまとめられているのを

見つけた

何年分も同じ業者さんの

半年に1回くらいのペースの確認書

それ多いかな?と思ったが

その業者さんが9月に来てるのに

違う業者のレシートで

10月に来ていることに驚いた

字が汚くてどんな作業をしたのか

読み取れないが

母に聞くと換気扇だと言う

それを見つけたときは

通帳の事でいっぱいいっぱいだったから

それについては一旦おさめたが

少しおちついて考えると

料理もほとんどしてないのに

汚れていない換気扇を掃除して

15,000円支払わされたのかと

不信感がわいてきた

母の様子を見に

実家に行った時

父にも聞いてみると

別の業者は母が勝手に呼んじゃったんだと

言っていた

そういえば

母がその頃ボソッと

「いつもの業者が来なくて

換気扇が気になるからチラシで見た業者に

電話してみようかなぁ」

と言っていたような…

真に受けてたけど

すぐ忘れちゃう母にとっては

いつもの業者さんが前月入っていても

「来てない」

ってなっちゃうよねぇ

父はいつもの業者さんに

「換気扇はきれいなので3年くらいは

お掃除しなくても大丈夫ですよ」

と言われたらしい

昔ほど揚げ物もしないのだから

汚れるはずもないのに

無条件で換気扇が気になるんだなぁ

ならば部屋がホコリまみれなのと

食器がベタベタなのを

もっと気にしてほしいのだが

一緒にいる父の危機管理の甘さに

残念な気持ちがふくらむ