母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

トイレが血まみれ

2021-06-24 12:51:22 | 日記
先週の金曜日母が体調を崩してから

土曜日も日曜日も実家に行った

金曜日にもらった腸の薬は

見るたびに片付けてあって

思い付いたときに適当に飲んでいる感じ

食前だろうが食後だろうが関係ない

たぶん規則正しくなんて飲んでない

たぶん食事もほとんどしていない

土曜日母の吐き気が

治まっているようだったので

買ってくるばかりで調理されない

冷蔵庫の中からさつま汁の作れる

下茹で野菜と冷凍庫で

霜焼けをおこしている豚肉を解凍して

さつま汁を作った

生姜をすりおろして入れたものを

お椀によそって出すと

母は「おいしい」と言って食べた

3分の1ずつ食べては残そうとするのを

「全部食べて」と2回声をかけると

なんとかお椀一杯のさつま汁を食べきった

日曜日は冷蔵庫の大掃除に行った

母は大丈夫そうだったので

また去年と同じように

何事もなかったように

過ぎていくものだと思った

月曜日は私も仕事に行き

実家からの連絡はなかったので

安心していた

火曜日も静かだったので

仕事帰りにスーパーで買い物をして

さあ帰ろうと思った時

高校生の娘から電話がきた📲

「あーちゃんが吐血してる❗」

は?意味も状況もわからない

要約すると母がいきなり私の家にきて

黙って上がり込むとトイレに直行し

血を吐き始めたと

要約しても良くわからない

とにかくあと10分くらいで家に着くから

帰ってから考えるわ

と急いで家に向かった

運転しながらいろんな事が

頭をぐるぐるした

あと少しで家だと言うとき

また娘から電話がきた📲

「あーちゃんの出血は歯ぐきからだって
昨日も出たからじいが歯医者行けって言ってあったのにあーちゃんが行かなかったからこのまま歯医者連れていくってじいが連れていったよ」

私が家に着いた時は両親はいなくて

トイレが殺人事件でもあったのかと

思うくらいそこらじゅう

血が飛び散っていた

トイレの血を掃除して

買ってきたものを片付けてから

歯医者に私も行った

かなりの出血で

30分以上止まらなかったが

歯医者さんで止血してもらって

なんとか止まったようだ

歯科医の先生は血が止まりにくい

内科的な病気を疑ったようだが

幸い金曜日に血液検査をしてもらっていて

異常がないのは確認済みだったので

内科的な要因は排除された

かといって出血部分は

レントゲンで見ると

歯を支えている骨の部分が

グッと下がってしまっているくらいで

なんでそうなったのか

どうして急に出血してしまったのかは

わからなかった

母が止血してもらっている間

待合室で父と話したが

父は相変わらず「家で母をみる」

と言うことがどう言うことか

わかっていない感じだ

「あいつは自分の母親を施設に入れちゃったけど俺はかわいそうだからなるべく家で見てやりたいと思ってる」

とか綺麗事を言う

「おばあちゃんはもう1人で置いておけなくて面倒みるって言う人もいないから施設にいれるしかなかったんじゃん
ママも今ご飯を食べれてないからいろんな所に不調が出ててご飯を食べさせるには食べさせるために世話が必要になってくるんだよその世話を誰がするかってことだよ

私が言うと「そうか」と言うけど

自分がしなくちゃとは

思わないんだろうな

水曜日は子供の授業参観のために

仕事を休んでいたので

昼に実家に行って

母が昼ご飯を作る様子を

観察した

手順はぐちゃぐちゃだったが

なんとか2人分作ろうとしていたので

安心していた

父の分を出すと

自分の分の調理をする前に

火を止めてしまった

「なんでやめるの?
薬飲まなきゃいけないから
ちゃんと自分の分も作って食べて❗」

と私が言うと渋々作り始めた

「なんかめんどくさい」

「食べたくない」

とぶつぶついいながら

少し食べ始めたが

3口ほど口に運んだだけで

食べるのをやめてしまった

目の前に置いた薬を見ては

「これなんの薬?」

と繰り返し聞いた

これでは薬もちゃんと飲めてるわけがない

先週の金曜日に出してもらった薬と

歯科で出してもらった薬に

日付や食前、食後と書いて

ホッチキスで止めて

お薬カレンダーに仕分けた




誰が作るの?

2021-06-20 09:23:38 | 日記
金曜日の夕方

父から電話がきた📲

母が夕方からまた嘔吐が始まったので

病院に連れてきた、と

去年と全く同じ状況で

おそらく検査しても何も出ずに

次の日ケロッとしてるんだろうと思い

私の方も娘の習い事の送迎もあるし

夜息子がアルバイトに行く前に

夕飯を食べさせたいので

病院には行けないと言うと

父は「大丈夫だ」と言った

急いで夕飯の支度をしつつ娘の送迎をして

子供達にご飯を食べさせといて

私は1人で実家に向かった

母は具合が悪そうに横になっていた

父に聞くと

検査結果はやっぱり特に異常はなく

しいて言うなら

腸の動きが悪いと言われた、と

「腸を温めるために生姜とか山椒とか

食べさせた方がいいらしい

「もう魚はやめてあいつには

しょうが焼きとかの肉を食べさせないと

いかんなぁ

「俺は魚でいいけど

いや、どんな気持ちでそれ言ってるの?

誰が作るの?

食堂のおばちゃんでもいると思ってるの?

なんとも言えない気持ちがわいてくる

なるべく冷静に

「誰がそれをママに食べさせるの?

ママが自分のためにそんなこと

出来ると思う?

と言うとそれまで

「俺、いいこと言ってる」感を

出していた父が押し黙った

そして「施設入れないかんなぁ

と言う

何でも人任せで生きてきた父に

期待するのも無駄だとは思うが

我が親ながらアホだなと思う

たぶん母が体調壊したのは

食べていないからだと思う

料理もほぼできてないらしく

買い物だけするので

冷蔵庫はすごい状況だ

「ママがご飯食べてるか確認してる?

と聞くと「わからん」と言う

一緒に住んでいるのに

母がご飯を食べているのかも

母が自分の物を洗濯しているかも

わからず

母が出掛けることさえ無関心で

母が家の中で餓死していたら

気づくのだろうか?

白湯を飲ませただけで吐いている

母を見ても

自分の布団だけ敷いて

母の用意した刺身をつつきながら

焼酎を飲む父に

あきれる気持ちしかなく

母の布団を敷いて帰ってきた

来客3人母不在

2021-06-11 11:18:22 | 日記
昨日は小学校のPTA役員の

集まりがあるので

仕事はお休みした

ついでにやっておきたいことが

たくさんあって

午後2時過ぎになってしまったが

実家に向かった

おとといの夜

父から電話があって

突然母の嘔吐が始まったけど

どうする?って

去年の同じ時期に母が急に

原因不明の嘔吐があったので

懸念はしてた

日曜日に実家に行った時

また母はいなかったけど

父に聞いたら元気そうだったので

今年は大丈夫だったのかと

思っていた

どうする?って言われても

嘔吐しているだけなら

去年と同じで

私が駆けつけたところで

何か出来るわけでもなく

あわてて病院に連れていったところで

病院に着く頃にはケロッとして

「どうですか?」

って先生に言われて

「元気です」

と答える母に

ズッコケさせられるのだろう

父には

母の目につくところに

水でもコップにいれて

置いといてやって

と指示して

おとといは行かなかった

それからなんの連絡もなかったが

一応様子を見に行こうと思って

昨日実家に行ったが母はいなかった

どうせ喫茶店だろう

GPSを確認すると実家を示す

スマホも置いて行っているようだ

1人で出掛けられるなら元気なんだろう

冷蔵庫を確認してとっとと帰ろうとすると

インターホンが鳴った

毎週来てくれるヘルパーさんがみえた

母のために来てくれたヘルパーさんなのに

母不在の状況のままでは私も帰れず

ヘルパーさんには初めて会ったので

とりあえず挨拶すると

またインターホンが鳴った

出ると違うヘルパーさん

その人は書類に不備があったと

来たようだ

間髪入れず電話が鳴る

ケアマネージャーさんが

スケジュールの確認のため

うかがいたいと言う

仕方ないので

喫茶店まで母を迎えに行った

案の定喫茶店で

週刊紙を広げて眼鏡をかけ

熱心に字を目で追う母を発見

家で3人母を待ってることを伝えると

急ぐ素振りを見せて

席を立った

はち切れそうな小銭入れを横目に

コーヒー代410円を

「細かいのないわ」と呟き

千円札を出す母

雑誌を広げてコーヒーを飲む姿は

認知症だなんて誰も気づかないだろう

なんとか実家に帰り

皆さんに名前で呼ばれる母

それぞれ用を済ませ

いつも来てくれるヘルパーさんは

買い物の補助に来てくれてるのに

母が先週も今週もいなくて

何もせずに帰ることになった

本当は父が母を引き留めて

おかなきゃいけないのに

ノーテンキマイペースな父は

そこまで気がつかないらしい

こんなダメ両親に

根気強く付き合ってくれる

ヘルパーさん達には感謝