自身のことは、何も見られない【K's EYE】

2010-08-05 23:07:13 | K's EYE
 臨時国会で行われていた予算委員会が、今日で終了しました。

 菅政権発足後初の予算委員会は、思ったほど激しい非難の嵐にはならず、
 むしろ野党側からの様々な提案による歩み寄りさえ感じるものとなりました。

 一つの山場を乗り切った菅政権、
 果たして今後どのような舵取りをしていくのか、見ていきたいと思います。

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【今日のちょっといい話】

◇自身のことは、何も見られない

「この玉の色を見分けた者には褒美をあげよう」。
 乙姫さんが魚たちに尋ねると、

 黒鯛は「黒です」、
 鯖は「青色」、
 カレイは「薄茶色」と、
 みんな答えが異なった。

「どれが本当の色ですか」
「玉は無色透明、みなさんの色が映っただけです」
 と乙姫さんは笑ったという。

 人間も、自分の考えや感情の色をすべて抜き取って、
 何も見られないのではなかろうか。

 とくに自身のことになると、
 欲目や我見の色メガネをはずして見ることは、不可能といわれる。


【編集後記】

 訪日中の潘基文(パン・ギムン)国連事務総長ですが、
 今日は国連のトップとして初めて被爆地・長崎を訪問しました。

「核なき世界」を目指して決意を新たにしたとのこと、
 今後の問題解決に向けた取り組みに期待したいところですね。