神園良輔の『マンション展望』

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遅れてやって来た“肉食”動物~ヒトはなぜ集団で暮らすか?(1)

2009年12月08日 | 社会
今年の流行語に「草食系男子」があります。おとなしい男性を指すようです。でも、個人的指向はともかく、ヒトは、生物学的には雑食です。雑食になったのは、原人になってから。

原始人を猿人、原人……と区別します。約500万年前に現れた猿人と約200万年前に現れた原人、それらは、段階的な変化ではなく、大きな違いが。その一つが脳ミソの容積が飛躍的に増えたこと。それはヒトが肉食を覚え、雑食となった時期と一致するそうです。

思うに、落雷を原因とする山火事で焼けた獣の肉を食べるなりして、何かの拍子に肉の味を覚えたのでしょう。肉を日常的に食したいと思った。しかし、彼らの体は「先輩の肉食獣」のように狩りに有利にできていない。獲物に追いつく速い脚もない、獲物を殺し食いちぎる鋭い牙もない……。かといって、進化を待つほどのんびりしてはいられない。。。(^^;

そのハンディを補うべく狩りの方法を工夫した。動物との知恵比べの始まりです。その結果、脳の容量が増えたのでしょう。

(つづく)