神園良輔の『マンション展望』

安全、安心、そして快適なマンションに・・・

横しまに育てる!?~緑のカーテン2009

2009年05月31日 | 花・植栽
葉を密集させて、充実した緑のカーテンを作るにはツルを横方向に誘導させるのがポイント。

びっしり葉が茂った緑のカーテンは、夏の厳しい日差しを遮ってくれます。単位面積あたりの葉の数を増やすには苗・株を増やすことが考えられます。でも、プランターの数やベランダのスペースを考えると限界が……

そこで、ネット上を横に伝って伸びるよう誘導するのがベター。これなら苗・株を増やすことなく、単位面積あたりの葉の数をかせぐことができます。また、アサガオなどはツルの生長が旺盛なので、この方が高さ制限のあるベランダでは向いているといえます。

具体的には、紐にツルをからませて「おいでおいで」と誘導したり、ビニールワイヤで茎を“矯正”するなどの方法が考えられます。ただ、力の加減にご注意。無理に曲げると茎が折れるてしまいます。。。(^^;

あだとなる排水管洗浄

2009年05月29日 | ご存知でしたか?
レベルの低い業者を使って排水管の洗浄をすると、漏水事故を誘発することがあります。

排水管の内部を定期的に掃除しておかないと、管がつまります。そうでなくても、流れが悪くなり、管の腐食(サビ)が進み穴があき“漏水事故”を引き起こします。そこで、マンションでは、1年~2年のペースで高圧水流を用いた洗浄を行います。管にへばりついた汚れを高い水圧で洗い流すわけです。高い水圧に耐えるよう、ホースはステンレスのメッシュで補強してあります。
ところが、このステンレスメッシュが曲者。“ヤスリ”のように排水管を削るのです。

これを防ぐために樹脂で表面をコーティングしたホースもあるのですが、作業効率が落ちるため、嫌う業者が多い。
樹脂のためにホースが曲がりにくく取り回しが難しくなり、排水管が入り組んでいる場合、高い技術が必要だからです。

漏水事故を防ぐために、全住戸に立会いを求め、貴重な管理費を使って洗浄を実施しているのに、漏水事故を引き起こされてはかないません。ステンレスメッシュのホースを使う業者は断りましょう。

(『すぐに役立つマンション管理ガイド (資産を守る実践編)』180頁参照)
すぐに役立つマンション管理ガイド (資産を守る実践編) (日経BPムック)


ネットは低く~緑のカーテン2009

2009年05月28日 | 花・植栽
園芸ネットの高さを示す記述は見あたらないのですが、下端が地表すれすれが良いようです。

緑のカーテンの目的は日光を遮ることにあります。いきおい意識は高い部分に行きがちですが、地表付近の充実も重要です。

日光がプランターの土に照りつけると、水分の蒸発が促進され水不足になりやすく生長を妨げます。ツルをはわせる園芸ネットを高いところに張るより低めに張ると、それを伝って下葉が安心して横に広がるので、土が乾きにくくなります。

家庭の文化力は子どもの学力を左右!?

2009年05月28日 | ニュース・トピック
下記記事が伝える調査によれば、親の家庭内の行動が子どもの成績を左右することが判明したそうです。

成績優秀な子の親は読書家であるが、下位層の親は、自己啓発をしないで「テレビのワイドショーやバラエティー番組をよく見」ておきながら、子どもに「勉強しなさい」と小言を言うのが日課といいます。

「カエルの子はカエル」というか「子は親の背中を見て育つ」が浮き彫りになったかたち。

とはいえ、現代は職場と家庭の分離が進み、家庭はくつろぎ・休息の場となっており、子どもは、ゴロゴロしている親の姿しか知らないのが実情。核家族・小家族化とあいまって、現代は子育てをしにくい時代といえます。

朝日新聞:本読む親の子優秀 下位はワイドショー ベネッセ調査

監事は“要職”!?(2)

2009年05月26日 | 管理組合の実力up
標準管理規約は、随所で管理組合の活性化へ期待をにじませていますが、監事の項もその一つといえます。

標準管理規約を参照してみると、「監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況を監査」するとあります(単棟型41条1項)。民法と順序が逆になっています。通常、条文が何かを例挙する場合、大事なものから挙げます。すると、標準管理規約は、監事の職務として、理事会のチェックを強調しているといえます。

あるマンションで、理事会が“規約”の重要性と現規約の不備を説き、改正への了解と予算(専門家のコンサル料など)の手当てを総会に上程して、決議されました。ところが、次の理事会は、これを放置。規約の不備を原因とするトラブルが続発する状態に当時の理事さんはガッカリ・・・

このように、総会決議を無視する事態が生じると、心情の問題だけでなく、総会の機能、ひいては管理組合の機能を台無しにするおそれがあります。

管理組合は、構成員の意思とは関係なく結成されるためか、ややもすると、理事会にやる気が見られないことも。総会・規約に定められた業務をサボると、理組合の活性化を阻害することにもなりかねません。それを是正するのが監事なのです。

スダレで“外断熱”!?~緑のカーテン2009

2009年05月24日 | 花・植栽
緑のカーテンができる前に“夏”が来ることがあります。そんな場合、ベランダも体も備えができていないので、辛いですね。。。(>_<)
でも、大丈夫。頼もしい助っ人がいます。それは、スダレ。

スダレは、日差しを遮るだけでなく、断熱材としても優秀。ストロー状になっているアシの中の空気が熱を遮るからです。

わが家では窓を全てスダレで覆いました(写真)。断熱効果は上々です。昼間留守にして帰宅すると、室内にこもった熱に襲われていましたが、今年は問題なし。。。(^-^)
予想外だったのが、視覚的にも涼しいこと。とげとげしい日差しもスダレを透かすと、木漏れ日のようにやわらかくなります。

公園にたむろする若者は害虫か?

2009年05月22日 | 危機管理・リスク管理
若者による備品破壊に悩む足立区は、高周波発生装置を区内の公園に設けました。若者にしか聞こえない不快な音を流して、若者を寄せ付けないようにするのです。

足立区とメーカーには問い合わせが殺到しているとか。それだけ深刻な問題なのでしょう。でも、これではまるで“害虫駆除”ですね。新兵器の威力でこの問題は解決するでしょうが、青少年の情操教育に悪影響を与えるのではないでしょうか。

刑事学で設備に頼る防犯モデルを「物理モデル」あるいは「状況モデル」といいます。即効性がある反面、無用な緊張感をもたらすため、雰囲気がギスギスします。青少年に対する不信感をあらわにする防犯モデルに接した青少年は、大人社会に対する不信感を持つでしょう。この装置、犯罪抑止力に優れていても、教育的配慮を欠いていいるように思えてなりません。

“破壊願望”は、青少年にありがちな傾向です。その欲求のはけ口を他に用意する方が建設的と考えます。

支柱で広がるベランダの“世界”!!~緑のカーテン2009

2009年05月21日 | 花・植栽
支柱の組み方次第でベランダをフルに活用できます。

ベランダの手すりを利用できれば、支柱を立てやすいのですが、利用できない場合もあります。でも、手立てはあります。支柱を立体的に組み上げるのです。

ポイントは斜(はす)に組むこと。異なる角度で組めば、力が分散されて強度が高くなります。とはいえ、細いビニルワイヤでは心もとないので針金も併用してガッシリ組みます。

私は、写真のように組み上げてみました。“天井”ができたみたいに感じます。藤棚・ブドウ棚みたいにつるをはわせることもできまし、スダレを下げるにも好都合。

緑のカーテン、ブドウ棚、スダレ……ベランダの“世界”が広がります。。。(^-^)

監事は“要職”!?(1)

2009年05月20日 | 管理組合の実力up
監事ほど、その役目が誤解されている役職はないでしょう。多くの場合、“職務怠慢”か“働きすぎ”のようです。

監事とは、団体の財産と理事の業務をチェックする役職です(民法59条参照)。マンションの管理組合は、町内会・PTAとは比べものにならないくらい多額のお金が集まります。お金は「悪の華」でもあるので、管理会社の担当が管理費を横領したり、理事が着服したり……という事件が起こるも事実。直接的な悪事の他に、理事長が関係する会社に工事を発注してマージンをせしめる事例もあります。

そういう事態を防ぐ役目が監事に期待されているのです。ところが、その役目が理解されていません。年に1回帳簿をチェックするだけの閑職とされたり、あるいは、逆に理事なみに理事会で発言し、行動する……と、越権が行われることもあります。おそらく、理事と監事が“役員”として混然一体となっているのが原因でしょう。

この点をふまえてマンションによっては、理事と監事は別の手続きで選出する、理事会において、監事は理事とは別のテーブルにつく……といった工夫をしています。

(つづく)

支柱の選び方~緑のカーテン2009

2009年05月17日 | 花・植栽
マンションのベランダでは地上より強い風が吹きます。ネットを固定するのであれば、強度を確保しないと緑のカーテンが台無しになるだけでなく、よそ様に迷惑をかけることも。

市販の支柱の太さは直径8ミリ~20ミリ、長さは0.9メートル~2.4メートル……の各種があります。強度を左右するのは、太さです。当然太いほうが強度を確保できます。
とはいえ、「大は小をかねる」とばかりに、むやみに太い支柱を選ぶと、支柱自体の重さでネットがずれたり、柔軟性に欠け設営に苦労したり……とマイナス面も。ですから、選択がポイントになります。

長さの選択は、ベランダを採寸すれば適するサイズが分かります。悩むのが太さの選択。実際に取り付けてみないと分かりません。
近所にホームセンターがあれば、少しずつ買い揃えることが可能ですが、通販だとそうはいかない。ロット(注文単位)や送料との兼ね合いを考えなければなりません。

わが家の場合、タテ(垂直)方向の支柱だと、両端を固定できる場所であれば16ミリ、そうでなければ20ミリにしてます。
ヨコ(水平)で、ネットの上端をくくりつけるのに使う支柱には、11ミリを使っています。支柱間が長めだと、ゴーヤの実の重さにも耐えなければならないので、16ミリと太めにしています。ネットの形を整えるだけの場合には8ミリを使っています。

「隣人祭り」日本に上陸!?

2009年05月15日 | 管理組合の実力up
防犯・防災に良好なコミュニティーが有効であることは知られています。でも、集まる“きっかけ”が難しいのも事実。流行りの「隣人祭り」を利用するといいかも。

下記記事によれば、5月14日、川崎市のマンションで3人の遺体が見つかったそうです。3人もいっぺんに姿を消したのに、“異臭”がするまで、何カ月も気づかなかったとは……。

このような悲劇を防ごうと、マンション住民を対象に始まったのが「隣人祭り」です。隣人祭りとは、5月最後の火曜日に集まって食事をするなどして親交を深めようとするイベント(隣人の日ともいいます)。

発祥はフランス。1999年に始まり29カ国に広まっているとか。フランスというと、徹底した“個人主義”の国。そのフランスで始まったというのが興味深いですね。それだけ、ライフスタイルの見直しがグローバル的規模で進んでいるといえそうです(エコもそうですが)。

関連記事;
産経新聞:「隣人祭り」日本でも花盛り つながり深め…孤独死・犯罪の防止も期待
毎日新聞:マンション3遺体:刃物で刺された跡、無理心中か 川崎

ヤエザクラがバロメーター!?~緑のカーテン2009

2009年05月01日 | 花・植栽
皆さんのところではヤエザクラは終わりましたか?
ヤエザクラの花が散ってしまった時期がアサガオなどの種まきにふさわしい時期とか。

「私は、苗から育てるつもり」と言う方もおられるでしょう。もちろん、タネから育てるより苗を買ってきたほうが楽ですし、確実です。でも、せっかくの楽しみを味あわないのはもったいない。

まいたタネから芽が出てきた時は感動ものです。。。(^-^)
小さい小さいタネが「よっこいしょ」と土を押しのけて現れる――そのけなげな生命力に感動します。

水に浸したゴーヤのタネ。数日たつと白い根が現れます(写真)。これを下にして土に植えます。注意すべきは、幼いうちは病気に弱いので(人間と同じ)、清潔な土に植えること。