これまでの防犯の議論は、外からの犯罪者からどうやって家庭を守るかでした。しかし、これからは内からの犯罪、つまり家庭から犯罪者を出さない方策を講じる必要もあると感じています。
荒川沖駅での殺傷事件など凶悪な事件が相次いでいます。下記記事は、これらを「無動機的犯罪」と位置づけ、
・若い男性の単独犯である
・家族・社会と接触せずに孤立した生活を送っている
・知的資質を持っており、経済的にも困窮していない
と分析してます。そして、その背景には、「核家族化、少子化により学校や家庭の状況がひ弱で対人能力を欠如した若者たちをふやしている」ことがあると述べ、
「豊かな情操や対人関係能力を養う」ことの重要性を示唆しています。
家族から犯罪者を出さないという観点での“防犯”のポイントは、子どもを地域社会と交流させ、挫折・失敗を経験させることにあるようです。
産経新聞:「凶悪犯罪多発の3つの背景」