神園良輔の『マンション展望』

安全、安心、そして快適なマンションに・・・

つるまき始まる!~緑のカーテン

2008年06月30日 | 花・植栽
いよいよ始まりました。アサガオのつるがネットにからまり始めたのです。

写真をご覧ください。茎が伸びて“つる”になり、その先端がネットを探ってます。

いよいよ緑のカーテンの「幕開け」です。

今後の成長が楽しみ。。。(^-^)

猥雑な環境も大切

2008年06月28日 | 危機管理・リスク管理
先日、出版関係のパーティーに出席しました。場所は、日本出版クラブ会館。神楽坂にあります。

神楽坂はちょっと不思議な街。近代的なビルも店も多いのですが、歴史の息吹を感じます。ゆるやかな坂道に、小さな路地がからんで独特の雰囲気を醸し出しています。猥雑だけど落ち着く……そんな感じです。

雰囲気だけでなく、こういった街は、ニュータウンに比べ防犯の面でも重要なファクターを含んでいます。

パチンコ店の進出を拒んだニュータウンがありましたが、こぎれいなテナントが並ぶショッピングモールだけでなく、パチンコ店のような猥雑な環境も必要だという意見もありました。

同感です。温室育ちが虚弱であるように、人工的に短期間で作られた街で育つと防犯能力が発達しません。危険な街に行っても、危険を察知することができず無防備のまま。(日本人観光客がカモにされるのはこのため)

猥雑な環境は、教育の面では、好ましくないでしょうが、防犯能力の育成のためには必要といえます。

私なら買わない(4)~敷地いっぱいに建つマンション

2008年06月27日 | マンション選び
敷地境界線ギリギリいっぱいに建つマンションは、周りの環境に恵まれていても、将来的には、日照、眺望、騒音……いろいろな点でリスクが大きいことを覚悟しなければなりません。

隣地が空き地、駐車場の場合はもちろん、たとえ隣地の建物が低層で、現在日当たりが良好であっても、その状態がいつまでも続くという保証はありません。買おうとするマンションと同じ高さ(場合によっては、それ以上)の建物が建つかもしれないのです。

音の問題も同様です。同一のマンションであれば、寝室の隣に浴室やキッチンを配置することはしません。しかし、隣地にマンションが建てば、寝室の窓からボイラーなどの機械音が襲ってくることもあるでしょう。自宅マンションから発せられる音が、反射することもあります。

緑のカーテン~苗の移植

2008年06月23日 | 花・植栽
芽吹いてから1週間くらいたったアサガオを苗床から本来のプランターへ移植しました(写真)。

アサガオの場合、茎が長いので移植するより、盛り土をした方がいいかもしれません。

移植の際に根を切ってしまうことがあるし、足下が弱くなることで風にする踏ん張りが効かなくなるからです。

あいさつは先制パンチ!?

2008年06月20日 | 危機管理・リスク管理
あいさつは、コミュニティ・組織の絆を確かめ合う行為です。が、同時に防犯上とても重要な行為です。

窃盗犯に対するアンケートで、住民にあいさつされると犯意がなくなるとありました。ドキッとして退散するのだそうです。あいさつに“先制パンチ”の威力があるといえます。

やましい気持ちがある人間にとって、顔を覚えられるのは嫌なこと。あいさつは、相手の顔をしっかり見ることができるチャンスでもあります。声を掛けられる側にとっては、「私はあなたの顔を覚えましたよ」と言われているように感じるのかもしれません。

つる巻きネット~緑のカーテン

2008年06月18日 | 花・植栽
先日は防風ネットを張りましたが、今日は“つる巻きネット”を張りました。つる巻きネットは園芸ネットとも呼ばれ、緑のカーテンの重要なアイテムです。

今回用意したのは、90cm×180cmの大きさのもの。目合(1マスあたりの大きさ)が10cmです。去年は目合20cmのものを使いましたが、小さい方がつるが伝わりやすいと思い選びました。

ベランダの手すりに取り付けやすいのも利点です。

これで主な準備は終わりました。苗もすくすく育っています。今から夏が楽しみです。。。(^-^)

ビラ配りは住居侵入罪

2008年06月14日 | 危機管理・リスク管理
私のホームページの判例コーナーに最高裁の判例を掲げました。古いのですが、今も、裁判規範として生きています。自衛隊官舎で無断でビラを配った行為を住居侵入罪にあたるとした最高裁の判断もこれに沿うものです。

住居侵入罪については、学説が対立していますが、罪質を考えれば最高裁の立場が妥当といえます。住居侵入は、強盗、強姦…といった凶悪犯と手段と目的の関係にある犯罪です。ですから住居侵入の成立を早期に認める必要があるのです。

特にマンションの場合、気密性・遮音性が戸建てより高いので、いったん住戸に入ってしまえば、外から中の様子を窺い知ることが困難です。したがって、平穏な立ち入りであっても、住居侵入罪の成立を認める必要があります。

表現を業とする報道関係者からは批判が相次ぎましたが、妥当な判断です。一旦犯罪に遭うと被害の回復は困難ですが、表現手段は他にもあります。

なお、「住居」には敷地も含まれます。

震災から13年ようやく建替えへ

2008年06月13日 | 管理組合の実力up
下記記事によると、阪神大震災から13年も放置されていたマンションが、ようやく建替えられることになりました。こんなに時間がかかったのは、建替えか補修かを巡って住民が対立したからです。

約100戸のマンションだったのに、新しいマンションに戻ってくるのは、たったの5戸。管理組合がバラバラになり、コミュニティが崩壊してしまったことを示す数字です。

大地震でも、マンションが粉々に崩れることは希有です。住める住戸と住めない住戸が混在すると、このマンションのように、建替えか補修かを巡って対立が生じます。

いざというときに一枚岩になれるよう管理組合の実力を高めておきたいですね。保険をかけることと同じくらい重要ですから。

朝日新聞:阪神大震災から13年 最後の「被災マンション」解体

エレベーターに養生を

2008年06月12日 | ご存知でしたか?
理事長さんが引っ越し業者に怒っています。エレベーターに“養生”をしていないからです。養生(ようじょう)とは、建物や設備に傷が付かないように施す保護措置です。プラスティック製の板やエアークッションなのど緩衝材を貼るのが一般的です。

業者は「お客さんがしなくてもいいと言っている」と抗弁。しかし、これは通りません。引っ越しをしようとしている個人は、エレベーターの持ち主ではないからです。引っ越し荷物の運送を業としている者にしては、厚顔無恥。プロ意識が欠けていると言わざるを得ません。

エレベーターのように建物に組み込まれた設備は、かんたんに修理をすることができません。荷物の搬入・搬出の際には面倒でも、養生を。

「立つ鳥跡を濁さず」です。

緑のカーテン~忘れた頃に発芽

2008年06月10日 | 花・植栽
写真に苗が2つ写ってますね。どちらが「新しい」か分かりますか?手前なのです。向こうが3週間も前に植えたもので、手前が5日前に植えたものです。

なかなか芽が出ないのに業を煮やして、新しいタネをまいたのが先週のこと。それが発芽した後で、先にまいたタネが発芽したのです。

新しいタネに刺激されたのかもしれません。。。(^^;

私なら買わない(3)~超高層マンション

2008年06月07日 | マンション選び
超高層のマンションが流行ってます。眺めが良く、目立つから人気があるのです。私なら買いません。主な理由は次の3つです。

(1)いざという時に、脱出に時間がかかります。
いや、そもそも脱出できないかも。地震の際多くのエレベーターが止まります。復旧には専門スタッフの力が必要ですが、病院など公共性の高い建物が優先されて、住宅は後回しになると言われています。

(2)修理・建替えが容易でない。
これまでに低層・中層のマンションで蓄えられた修繕・建替えのノウハウの多くは、高所での作業が中心の超高層には生かされないのです。

(3)下界と隔絶されている。
下界から様子が分からないと“死角”だらけで、防犯上の問題があります。また、外出が億劫になりがちです。外に出るのに時間がかかる、忘れ物を取りに帰るのに時間がかかる。そのため、子どもの人格形成に悪影響を与えるおそれ、うつ病など精神疾患を患うおそれがあります。

発芽のポイント~緑のカーテン

2008年06月06日 | 花・植栽
植物の発芽に必要な条件は「水」「温度」「空気(酸素)」です。 アサガオの場合、さらにポイントがあるようです。

まず、種の表皮が硬いので水につけてやわらかくします。色々試したのですが、常温で1晩つけるのがベストのようです。2晩以上つけたもの、冷蔵庫で保存したものはNGでした。

次は、土の“深さ”。1cmもあれば十分。5cmくらいになると、地表に出るまでに力が尽きるようです。「種が隠れるくらい」が目安。土に載せるという感覚でもいいのかもしれません。そういえば、「種をまく」といい、「種を植える」とはいいませんね。

増える自殺(3)~第一子長男は挫折に弱い!?

2008年06月05日 | 社会
厚生労働省から平成19年の人口動態統計が発表されました。それによると1年間の自殺者数は、30,777人。3万を超えました。相変わらず高い水準です。

昨日紹介した新聞記事に「第一子長男は挫折に弱い」という記述がありました。

もともと男は、女に比べて、生物学的にも精神的にも弱いと言われています。それは、女性の平均寿命は男性より約8年長い、自殺は男性が女性の3倍多い……といったデータにも表れています。

では、第一子という要因はどうでしょうか。初めての子育ては、不安が多い反面、全てが感動の連続。いきおい甘やかしがちです。「蝶よ花よ」とちやほやされれば、挫折に弱いという指摘も合点がいきます。スポーツ界では、「大舞台であがる」「ピンチに弱い」……と第一子長男に対する評価が低いようです。

「可愛い子には旅をさせよ」ならぬ「第一子長男は挫折に慣れさせよ」が格言になるかもしれません。

(つづく)

家族から犯罪者を出さないために

2008年06月04日 | 危機管理・リスク管理
これまでの防犯の議論は、外からの犯罪者からどうやって家庭を守るかでした。しかし、これからは内からの犯罪、つまり家庭から犯罪者を出さない方策を講じる必要もあると感じています。

荒川沖駅での殺傷事件など凶悪な事件が相次いでいます。下記記事は、これらを「無動機的犯罪」と位置づけ、
・若い男性の単独犯である
・家族・社会と接触せずに孤立した生活を送っている
・知的資質を持っており、経済的にも困窮していない
と分析してます。そして、その背景には、「核家族化、少子化により学校や家庭の状況がひ弱で対人能力を欠如した若者たちをふやしている」ことがあると述べ、
「豊かな情操や対人関係能力を養う」ことの重要性を示唆しています。

家族から犯罪者を出さないという観点での“防犯”のポイントは、子どもを地域社会と交流させ、挫折・失敗を経験させることにあるようです。

産経新聞:「凶悪犯罪多発の3つの背景」