めしやの敵 ぶらり嫌われひとり旅

めしやとかその他気が向けば。
おっさんが飯を食ったり旅に出たり業務スーパーで買い物したりするだけ。

伊勢のうまいもん

2015年05月11日 | 食・レシピ

さて、いつか約束した七越ぱんじゅう以外の伊勢のうまいもんについて書いてみようと思います。

・尼辻のたい焼き(閉店)

旧23号線三交バス尼辻バス停前のたい焼き屋

ここのたい焼きは90円。尻尾まで餡子が入っていてどえらいウマい。

もちろん天然もの。

・大野木屋のみつだんご(閉店)
旧23号線宮川をわたる橋のたもと、みつだんごや。

伊勢の花見はこれがないとはじまらなかった。

ふるさとデーにも忘れずに。

・梅花堂のあんぱん(鳥羽ハローに移転)

伊勢市駅前七越ぱんじゅうの近くのパン屋

ここのあんぱんは桜の花の塩漬けが乗ってて絶品でした。

・ベリーの天巻(250円だったが今はいくらだろう。)

伊勢市民の胃袋、ベリーの天巻。

青ジソごはんと赤ジソごはんで海老天を巻いた一品。

シソの量が絶妙でびっくりするくらいウマい。

・いばらまんじゅう(ばあちゃんに作ってもらえ。)

山に行っていばらの葉をむしってくるとばあちゃんが作ってくれる。

見た目は柏餅ですな。

・ララパークのカットピザ(たぶん今はもうない。)

今はイオンショッピングモールとか言うはず。

2Fフードコートのピザ、ワンピース180円。

当時まだピザが珍しいもので、話に聞いたピザというものを作ってみましたよ、というもの。

具はピーマンとたまねぎ、サラミが一枚。

しかしこのピザの真骨頂はチーズ。

ドゥ一面に、3ミリ以上の層になってチーズが!!

いまだここのピザ以上のものを食べたことがない。

本物のピッツアからは縁遠いはずですが。

さめのたれ

サメの干物。

伊勢では年中食される、淡白な身の干物。

塩とタレがある。

ヨシキリザメのものが一番好まれる。

・とりやき

いわゆる鶏肉の焼肉。

ぶつ切りにした肉をミソダレに漬け込み、コンロで焼いて食す。

わか、ひね等の区別はあるが、ももとかむねの区別はなかった。

 

番外(松阪)

・天輪焼き

いわゆる大判焼きですな。

伊勢で大判焼きといえばこれ。

作ってるところがガラス張りで、職人さんが専用の道具から餡子を皮に乗せていく様子を

飽きることなく見ていました。

名古屋で御座候食べたけどやっぱり違う。

・はちみつまんじゅう

同じく天輪焼きが作ってる、七越ぱんじゅうに似たまんじゅう。

似たようなのが津にもあるそうな。

不二家の焼きそば

いわゆるかたやきそば。

汚く狭い店で、威勢のいいおばちゃん達が店員のお店。

後に店を建て直すと共に、店員が若い子達になる、皿も料亭みたいな皿に、

で、マズくなったものの、

ほどなくおばちゃん達が帰ってきて味も戻って一安心。

 

あと一個、キビ餅で黒あんまいた餅の名前が思い出せない・・・・・

思い出したら書きます。

 


学研ひみつシリーズ

2015年05月11日 | 本と雑誌

30代40代の人なら一度は手に取ってるはず学研ひみつシリーズです。

たまらんねえこの表紙。

図鑑から一歩踏み込んで漫画でストーリー展開するこのシリーズは昭和の子供には

なくてはならないものでした。

時代が時代なので恐竜の姿勢に誤りとかありますが、

擦り切れるほど読んだものですなあ。

「いる?いない?のひみつ」

が傑作。

宇宙人とか妖怪とかネッシーとかのトンデモ本ですが、当時は夢があったなあ。

宇宙人ってこんなのだぜ。

妖怪屋敷

しかし衝撃の事実が!!

全否定かよ

魔女

魔女は以外に科学的

今もシリーズは一部リニューアルして存在するようです。

昭和はよかったなあ。

ものも情報もなかったけど、夢だけはあった。


こうの史代

2015年05月11日 | 本と雑誌

たまにはまじめに本の話でもしようかと。

今回はこうの史代です。

自分はほぼ4コマ漫画しか読まないので、初見は「ぴっぴら帳」からですが、

独特の柔らかい線と、登場人物ののんきな言動が気に入り、お気に入り作家の一人になったのでした。

基本的に日常を描く作風ですが、とにかくのんきな人物を書かせたら右に出るものはいません。

「長い道」はろくでなしの浮気ものの所に、親の酒の席での約束で道さんという女性が嫁に来る。

派手女好きのろくでなしは最初は地味な道さんを気に入らず、適当に扱っていたろくでなしは

やがて道さんとの生活にほだされてゆく。

「さんさん録」は妻に先立たれた参平さんが、息子夫婦と同居することになり、妻の残した覚え書きを

手に主夫業に悪戦苦闘する話。

そして映画化された2作品、

夕凪の街 桜の国」「この世界の片隅に

「夕凪の街 桜の国」は広島原爆投下後の生活を綴った第一部、

第一部主人公の弟の世代を経てその子供たちの生活を綴った第二部の二部構成です。

被爆した第一部主人公が原爆症で亡くなるまでの苦しむさま、

 

ぜんたいこの街の人は不自然だ

誰もあのことを言わない

いまだにわけがわからないのだ

わかっているのは「死ねばいい」と誰かにおもわれたこと

思われたのに生き延びているということ

そしていちばん怖いのは

あれ以来

本当にそう思われても仕方のない

人間に自分がなってしまったことに

自分で時々気づいてしまうことだ

 

亡くなる寸前の

 

嬉しい?

十年たったけど

原爆を落とした人はわたしを見て

「やった!またひとり殺せた」

とちゃんと思うてくれとる?

ひどいなあ

てっきりわたしは死なずにすんだ人かと思ったのに

ああ 風・・・・

夕凪が終わったんかねえ

 

第二部主人公の回想

 

母からいつか聞いていたのかも知れない

けれどこんな風景をわたしは知っていた

生まれる前

そう

あの時わたしはふたりを見ていた

そして確かにこのふたりを選んで

生まれてこようと決めたのだ

 

と日常のなかで台詞が読む者の胸に切り込んできます。

 

「この世界の片隅に」は同じく広島での戦時下での生活から終戦までの生活を綴った作品です。

こちらは呉が舞台で原爆は軽く触れるだけですが、

終戦の詔勅を聞いた不発弾で右手を失った主人公の

 

飛び去ってゆく

この国から正義が飛び去ってゆく

ああ・・・

暴力で従えとったいう事か

じゃけえ暴力に屈するいう事かね

それがこの国の正体かね

うちも知らんまま死にたかったなあ・・・

 

と、ただの戦争記録とは一線を画する心理描写が秀逸です。

自分は主人公を嫁に、と訪れた青年を窓から覗き見して

山に登り祖母からもらった友禅を頭から纏い、海を見下ろして

困ったねえ

・・・いやなら断わりゃええ言われても

いやかどうかもわからん人じゃったねえ・・・

のくだりが好きです。

 

 

映画の方ですが、

見る価値は全くありません。

作品に感情を持ってない人が機械的に撮ってみました。売れるでしょ?

という出来です。

あまりの出来に「この世界の片隅に」は有志がアニメ化の運動をされています。

やはりこの絵でないと台詞が生きてきません。

正確に演出できればアニメ化された螢の墓よりはるかによい作品だと思いますよ。