井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

残りの桜

2018年03月31日 | 日記

昨夜は日生劇場に「ラ・カージュ・オ・フォール」を見物に行って来た。
読者のお一人もその日に行かれるとコメント欄にあったので、
私もその日なので見かけたらお声がけください、と本来なら
書く所なのだが、ストーカーがいるのでうっかり私の動きを
書けないので、失礼した。

病的方向音痴で、行き慣れた日比谷なのだが用心して早めに家を出たので
開場までに時間があり、日比谷公園を散策することにした。
おかげで、暮れなずむ早春の空を背景に散り始めた桜を
仰ぐことが出来た。

「ラ・カージュ・オ・フォール」は昔、青山劇場で見たがよく出来た芝居で、
昔の作品なのでショーアップしたダンスなど感覚が今のそれに比べると食い足りないが
話の骨格や会話のセンスが優れているので、飽きはしない。

スタンディングオベーションが日本の芝居には珍しく、カーテンコールの幕も
何度も何度も上がった。俳優諸氏には至福の舞台だろう。

終演後、旧知の真島茂樹さんの楽屋を訪ねた。
初演からずっとやっているとおもうが、舞台のショーで長く太い鞭を使うのだが、
夜更けの公園で鞭を練習に振り回していて、夜廻りの警官に不審尋問されたと
昔、訊いた。

              *

「あすきみ」の韓国での放送は三田さんも森川葵ちゃんも知らず、意外だった。
最終回が間近だというので、ちらっとメールやラインでお知らせして、よかった。

 

                                       *

 

安倍さんの全てをよしとしているわけではなく、あれもこれもと首をかしげることもあるが、
3選めを勝ち抜いていただかないと、当面この国の舵取りが危うくなる。
痛恨事は憲法改正が遠くなったことだが、安倍さんが外されると女性宮家の創設が
またぞろ言われはじめ、皆さんご承知のようにこれは女性天皇擁立へと連なり、
それはさらに女系天皇ということに、今回はなる。
(過去の女性天皇は、皇統の変化にはならない擁立のされ方であり、今とは
様相が異なる)
女系天皇となったら、今年で2678年になんなんとする皇室の歴史は絶える。それでもよしとするかどうかは、それぞれの価値観もあろうが、従来の皇室とは全く違った存在になる。・・・・ということを
理解せず「男女同権」の見地から賛成している人たちも多いのではないか。
天皇という存在を「神話」から切り離し神的継承であるところの男系でなくてもよいとするなら、そういう考え方もあろうがここまで保って来た皇統は途切れる。

皇室とは何かという本質をよくご存知だ、という意味でも安倍さんには3選と言わず党内規約を変えても、
さらに続投して頂きたい。
国際社会において、これほど名と顔が知られ存在感のある総理も久々のことだ。
現在候補とされている人たちの誰がなっても、日本の存在感はその分薄れる。
顔貌で人の評価自体は無論出来ぬけれど、海外に出た時その顔は文字通り日本の「顔」となる
ことも考えたい。外見も外交の一つの要素なのだと、敢えて言う。

それにしても夫人の存在が悔やまれる。精神系のことは私も学んできたし昭恵さんの
言動のすべてを否定するわけでもなく、考え方のある部分は実のところよく理解できる。
ただ、昭恵さんが結局迷惑を周囲にかけるのは、スピの理想形と現実との乖離に目を向けていないことからであり、これをこの方に解ってもらうには、私のように昭恵さんの常識範疇には
収まらない考え方を理解した人ではないと無理だと思う。

スピを理解した上で、政治のとりあえずは基礎を心得た人でどなたか、じっくり話をしてあげる人がいないものか。おそらく昭恵さんは、全て天の意志的な善意から発した諸々が、こうまで非難されることを
いまだになぜかお解りではないと思われる。この方の心にやましさはない。無邪気なのだ。
ただ、無邪気だから何を言ってもやってもいいということとは、無論等価ではない。

 

              *

あと、残念なのは貴ノ花親方の一見奇矯で頑なな姿勢だけが石を投げつけられ、その本来のまっとうな
言い分が見えなくなっていることだ。まだ若く、喧嘩の仕方をご存じなく、あまりにも直情径行に
協会との対決姿勢を前面に押し出してしまったことにも、敗北の原因がある。


貴ノ花親方の基礎的主張は、相撲が神事であることを知らぬ、そして尊重せぬ力士は本来の相撲取りでは
ない、ということであるかと思うが、朝青龍がその典型で「強ければいい」となれば、相撲は
単なる格闘技に堕してしまう。

それでもいいとする感性は、女性天皇でも良いという感性にどこか
似通っているが、それが国民の大勢の意志であるなら、それまでのこと。

あるいは価値観の根底からの激変で、時代は新たな局面を迎えつつあるのかもしれない。
何が滅び、何が生まれるのか。ただ、変化それ自体を拒みはせぬが、現実を把握出来ていない上での、
選択でもしあるなら、決していい方向に行きはしない。

 

誤変換他の地ほど。


 


6 コメント

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めんどくさくやっかいな首相夫人 (ろみ)
2018-03-31 13:44:18
昭恵さんの話ですが、先生のおっしゃるとおりですね、まさに。

精神世界に中途半端にはまるとああなる、という典型の方ですよね。
現実の世界が天の配剤であるというのは、すべての例外なく、敵も味方も右翼も左翼もありとあらゆるものが天の配剤なんですからね。
安倍首相のありかたも、シナ・朝鮮国のありかたも、それに賛成するも反対するも天の配剤。なにもかも。だからすでにこのままありのまま、ということがわかっていない。
適当に、気に入った(あるいは気に入らない)ところだけみつくろって、天の配剤とのたまう昭恵さんの中途半端さ。無自覚なご都合主義っぷり。
こういうかたが一番タチが悪い。
寂聴さんなんかもレベルの差はあれ、あの系統だと思います。
そしてご自分の「善意」を信じて疑わないw

本当に、めんどくさくやっかいな首相夫人です。
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無邪気さゆえに。 (花咲あさひ)
2018-03-31 15:02:33
井沢先生。
みなさま。
こんにちは。
私も昭恵夫人が無邪気さゆえの言動であると云う気持ちは井沢先生と同じであります。
しかしながら,私には,昭恵夫人は,おそらく祭祀の意味「本質」を理解されていないように思えるのです。それどころか,国と国家の違いも知らず,祭祀と統治の本質的な意味も御存知でないと感じています。間違いだらけの歴史認識ゆえの事かも知れませんし,新興宗教の教祖的な存在の影響なのかも知れませんが解りません。

昭恵夫人がよく口にする言葉に「祈り」が出てきますが,この「祈り」という言葉をどう理解されているのか昭恵夫人に縁があれば一度,訊いてみたい気もします。昭恵夫人の祈りが何かしらの御願い事を「祈り」とするならば,それは「祈り」ではなく単なる「取引」です。したがたいまして,何かを得れば,何かを失うと云うことになりかねませんね。

と申しますのも,先日,あるお方のブログを拝見していましたら,昭恵夫人と籠池夫人とのメールでのやり取り(記録)が掲載されていて,メールの内容を読んだらビックリしてしまったのです。そのメール文にもたくさん「祈り」と云う言葉が繰り返し書かれていました。籠池夫人の方は,申し訳ないですが論外で御座います。歴代の天皇家でも畏れ多いとする神社に出向き,金銭と引き換えに学校云々の願い事をするとは祭祀と云うものを正直言いまして舐めています。このような物事に対する姿勢で,本当に子ども達の教育が出来るのかと言いたくなるほどであります。

統治は祭祀に従い,祭祀は君臨すれども統治せず。でなければならないのですが・・・。

失礼しました。
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安倍首相(事務所)にメール致しました (美しい日本)
2018-03-31 17:41:49
井沢先生  こんばんは

先生の今日のブログ記事を紹介するとともに、
安倍首相に、また井沢先生との会食(お話)のお伺いメールをしました。

先生は以前、
“色々な私がいる(幅がある)が、すべて私”という旨のコメントをされていたように思います。

もし、先生と昭恵さんが会う機会がもてたなら、
なんとか良い方向に持っていっていただきたいと思います。
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昭恵さんは (井沢満)
2018-03-31 21:34:47
たぶん直接接する人にはとてもいい人、お酒を飲んでも楽しい人だと思います。
ただそれらの親しい友人たちの中に、厳しことを言う人がいないのかもしれませんね。本当の友人ではないでしょう。
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夫婦関係も微妙に? (美しい日本)
2018-04-01 10:40:36
井沢先生  おはようございます

『女性セブン』が元ネタのようです。
“自民党総裁選” を絡めた書き方に、安倍首相の3期目を阻止したい意図(願望?)も見受けられますが・・・。

昭恵さんに呆れる安倍首相「離婚できるならとっくにしてる」(NEWSポストセブン)
http://lite.blogos.com/article/287473/
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美しい日本さん (井沢満)
2018-04-01 11:59:12
「女性セブン」は「自身」や「週刊女性」と並んで、
徹底的なアンチ安倍政権なので、鵜呑みには出来ませんが・・・・編集長がそういう思想なのか、あの界隈の出版社がそういう色合いであるとも言われています。出版社の組合がたぶん多くそうなのはケント・ギルバード氏の著書を、自社から出したにもかかわらず痛罵している某社の組合員女性もいました。

安倍さんの異常なまでの夫人のかばい方を見ると、いかがなものかと思われます。森永のお金を初期の選挙資金に出してもらったとか、子供がなくまたこれだけの男に商売の女性とすら噂に上ることが極度に少ないか、ないところから憶測もされていてそれが弱みであろうかと囁かれていますが・・・
夫人が男と旅行しても深夜に男にしなだれかかり首筋にキスしていたと報じられてもお咎めのないところから、推測を生むわけですが・・・・金銭的なことと、別のと、双方兼ねた弱みなのか・・・・? はたからは解りません。

ただ飛行機のタラップを降りる時の手つなぎとか、仮面夫婦を演じているようには見えず、結構安倍さんのほうが惚れていて、しかもある弱みから妻の逸脱に対しては放置ということのような気がしないでもありません。

しかし周囲からこうも糾弾の声が高まってくると安倍さんが何か言わなくても、自ずと夫人の勘違い出しゃばりは少なくなるとは思います。
ただ、この方なぜ自分に非があるのか全く、理解できていませんね。だから風向きが変わればまた秘書5人つけるなどという大勘違いの不埒なことをやり、反安倍、反自民党の言動を「全くの正義感から」やり始めるでしょう。国家からつけてもらった秘書5人を従えながらの自覚せぬまま反日運動です。

そして、安倍さんの邪魔をよかれと思い込みながら、やり続けて行くでしょう。それは夫婦間の問題をはるかにもはや逸脱、国益党益を著しく損ねているので、安倍さんにも踏ん切りをつけてほしいのですが、たぶん出来ない気がします。それほどまでに何かの弱みが大きい、惚れたにせよ一生の不作です。

党内と国民が封じ込めるしか手がないように思われます。
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