マンゴーの花咲く頃に

ラオスに暮らして数年目、何の縁があってかラオス人と結婚することに。結婚手続き、結婚式準備などのドタバタの備忘録。

婚姻届けを提出する

2013-01-12 06:00:13 | 手続き
1月(結婚式まで2日)、在ラオス日本大使館で婚姻届を提出してきました。

結婚式後、二人で日本に遊びに行くため、日本大使館にビザ申請に行ってきました。去年日本に行ったときは「知人訪問・観光ビザ」でしたが、今回は「親族訪問ビザ」になります。大使館に着いて、ふと気がついたら、ビザのために揃えた書類で婚姻届けも提出できそう。何度も来るのは面倒なので、ついでに済ませてしまうことに。

招待状を配り終えていない相方は先に帰し、大使館でもらったフィームで、婚姻証明書の翻訳、相手のパスポートの翻訳、婚姻届を記入します。翻訳と言っても、名前や生年月日、パスポートの有効期限、婚姻の日などを日本語で埋めていくだけなので、難しくありません。

婚姻届は、日本で実物を見たことはないのですが、ドラマで見たような薄紙ではなく、普通のA3用紙を半分に折ったものでした。書類は揃っていたものの、印鑑を持っていなかったので、拇印。しかも、慎重に記入していないので、何カ所か書き間違え、そこにも拇印。なんだかおどろおどろしい婚姻届になりました。

書きながら、ふと、日本では大安の日を選んで婚姻届を出したりするんだっけ、と思いましたが、たかが紙切れ、そしてここはラオス、まあこんなもんです。

数ヶ月後、手続きが完了すると、私の戸籍が親の戸籍から独立して、横に補足欄に、相方の名前が配偶者として載るようです。

結婚誓約書にサインする

2012-12-21 20:40:36 | 手続き
12月(結婚式まで3週間)、ようやく結婚手続きの最終段階、結婚誓約書のサインまで漕ぎ着けました。

一応、事前に(といっても2日前)に日にちは聞いていたのですが、時間が分かったのは当日の朝。「ちゃんとした服装で来るように」と言われ、ヴィエンチャン特別市の役所の門の前で待っていると、シルクのシンで正装したお義母さんと叔母さん、叔父さんらの親戚を引き連れた相方がやってきました。

代行業者の人から「お土産」を持ってくるように指示されていたので、相方は、カゴに入ったお土産セット(中身はインスタントコーヒー、ワイン、お菓子など)とミネラルウォーター1箱を抱えています。

役所に入ると、2組が一緒に呼ばれ、部屋に通されるのですが、廊下を歩いていると後ろから声をかけられました。振り返ると、ラオスに暮らし始める前、出張でラオスを訪れていた時に、地方の町でお世話になった友だちが。以前は出張でその町に行く度に彼女の家に泊めてもらっていて、彼女がヴィエンチャンに出てきてからも何度か会っていたのですが、「韓国人と結婚してラオスを離れる」との報告をもらったきり、音信不通になっていました。

「こんなところで何しているの?」と聞くと、「結婚誓約書にサインをするために、昨日帰国したの」とのこと。なんと、同じ部屋でサインをするもう一組は、久しぶりに再会した友人と韓国人のパートナーでした。

手続きはごく簡単で、2組が着席したところで、担当官(役職を確認しそびれました)がニコニコと入ってきて、それぞれの名前の確認をしたあと、「本当に結婚の意思があるか?」「この結婚は誰かから強制されたものではなく、自分たちが望んだものか?」「相手を愛しているか?」といった形式的な質問をされます。

問答が終わると、本人たちと、親、証人の欄にそれぞれがサインをし、担当官が署名します。私たちは、証人は相方の親類にお願いしましたが、友人などでも構わないはずです。

サインが終わると、担当官から、日本の結婚式で親戚のおじさんがするスピーチのような「結婚の心得」の指導がありました。何事もお互いにきちんと話し合うこと、お互いの両親や親類を敬うこと、早く子供を作った方が良いこと、など。(最後のは余計なお世話ではありますが、ラオス的には普通なのでしょう。)

これで手続きは終了。なぜかみんなで拍手をして閉会。別れ際に担当官にお土産を手渡して、役所を後にしました。

週明けには、仮の婚姻証明書が発行され、これで結婚式を挙げることが法律で認められます。(それにしても、結婚式までギリギリ。もし間に合わなかったら、法律違反覚悟で式を挙げるか、キャンセルするかを迫られるところだったので、危なかった~。)正式の婚姻証明書は2週間ほどで発行されるとのことです。

結婚手続き(4)日本に届け出る

2012-11-13 13:38:26 | 手続き
まだそこまでたどり着けるか分かりませんが、無事に書類が通れば、婚姻成立(ラオスの結婚証明書の発行)から3ヶ月以内に、婚約証明書とその日本語訳を、在ラオス日本大使館か、自分の本籍地の市区町村の役所に提出すれば、日本側での手続きは完了ということになるようです。

ところで、ラオスでの手続きを始める前に、ラオス人の友人から「知り合いの外国人は、相手の国で先に結婚手続きをしたら、早く済んだらしいよ」というアドバイスを受け、それが可能かどうか調べてみました。

確かに、日本の法務省のウェブサイトを見ると、日本での日本人と外国人の結婚に必要なのは、外国人の婚姻要件具備証明書(独身証明書)とその日本語訳、外国人のパスポートのコピー、日本人の戸籍謄本、婚姻届だけなので、ラオスで手続きするよりもずっと簡単に結婚できます。

「これなら簡単!」と思って、日本のラオス大使館に問い合わせてみたところ、「確かに日本ではその方法で結婚できますが、そうすると、ラオスでの結婚手続きが難しくなります。また、もし相手のラオス人が将来、日本に長期滞在しようと思った場合、ビザが取れなくなります。ラオスで結婚するつもりなら、通常通り、ラオスで先に手続きを行い、全部完了してから、日本大使館か日本の役所に届けてください」と言われました。

理由を聞いても、「とにかくそういうものですから」と明確な答えはなかったのですが、要は、すでに相手のラオス人に日本の滞在ビザがあって、日本に住んでいるとか、日本・ラオス以外の第三国で生活しているなど、特別な事情がない限り、結局はラオスでの面倒な手続きは避けられなさそうです。

結婚手続き(3)インタビューを受ける

2012-11-13 12:46:24 | 手続き
8月(結婚式まで5ヶ月)、ヴィエンチャン市の治安維持事務所(ポー・コー・ソー)で、インタビューを受けに行きました。業者に手続きを依頼してから、ここまででほぼ1ヶ月です。

業者から前の週に「来週あたりにインタビューがあるはず。数日前には連絡する」と言われていたのですが、いきなり当日の朝に「今日なら担当者が時間が取れるらしい。これを逃すと事務所で会議があり、しばらく先になってしまうかもしれない」と電話があり、なんとか仕事に都合をつけて、業者と一緒に治安維持事務所に向いました。私は幸い、自分である程度仕事の時間を調整できる勤務形態で、相方もたまたま仕事を抜けられる時間だったので、対応することができましたが、そうじゃない場合はどうするんだろう。

困ったのは、あまりに急だったので、何も準備をしていなかったことです。

基本的には、履歴書や申請書に書いた事柄に虚偽がないかどうかを確認されます。

結婚申請書を作る際、相方は「いつから付き合い始めたか覚えていなかったから、適当に(業者に)答えておいた」のに、「何月って答えたか忘れた」という状況で、書類のコピーも手元になかったので、この質問をされたときはヒヤヒヤしました。「1年ちょっと前です」と答えて乗り切りましたが。付き合い始めた月を覚えていないというのは論外ですが(笑)、きちんと事実を確認して書類を作っておかないと、私たちのように慌てる羽目になります。

それから、私の8才から今までの履歴(長い!)を細かく聞かれました。咄「小学校を卒業したのは何年ですか?」と聞かれても咄嗟に答えられず、「すみません、紙とペンを出してもいいですか?」と聞いてから、自分の生まれた歳に12才を足すから...と計算することに。

続いて、二人の馴れ初め。どこ(村の名前まで!)でどうやって出会ったのか?、誰かの紹介か?、知り合ってから付き合うまでどのくらいかかったか?結婚を決まるまでは?...なかには(というかほとんど)、「その質問、必要??」というものもあります。どう答えると正解か、というよりは、申請書類に書かれた状況とあっているか、また偽装結婚の疑いはないか、ということが基準だとは思うので、事実を淡々と答えておけば、問題ないのではないかと思います。

また、事前に忠告されていたお約束の質問、「これまでに一夜を共にしたことがあるか?」はやはり聞かれました。「イエス」と答えてその場で数千ドルの罰金を請求されたという噂の真意のほどは分かりませんが、ここではともかく模範解答を答えておく必要があります。

最後の質問は、「あなたたちは夫婦として一生添い遂げる自信がありますか?」と真顔で聞かれ、神父さんじゃないだし、と吹き出しそうになりました。「あんまり自信はないけど、とりあえず試してみます」と本音を言うわけにもいかないので、ここでも模範解答通り「自信があります!」と答えました。

ちなみに、これらの質問は、他の職員も仕事をしたり、来客が出たり入ったりしている事務所の大部屋で行われました。プライバシー保護のかけらもありませんが、まあ、ラオスだしと割り切れば、なかなか面白い体験ではありました。

このインタビューが終われば、(代行業者に委託した場合は)あとは結婚申請受理の連絡が来るまで待つだけです。ここから3ヶ月を見ておくように言われています。

ところで、「もし私がインタビューの呼び出しがかかった日、出張とか日本帰国とかでヴィエンチャンにいなかったらどうするの?」と聞いたら、替え玉の女性がインタビューを受けに行くという裏技もあるそうです。

結婚手続き(2)書類を揃える

2012-11-12 22:00:57 | 手続き
7月(結婚式まで6ヶ月)、代行業者に手続きを委託する頃までに、自分たちで揃えておく必要があったのは、以下の書類です。
(注:委託する業者や手続きを行う県などによって、言われることが異なる場合があるかもしれません。また、必ずしも「正しい」やり方でない部分もあるかと思いますが、ご参考まで。)

<ラオス人側が揃える書類>
・婚約証明書→結婚申請書とセットで役所で購入。婚約式後、父母、証人(友人・親戚など)、村のサイン
・ラオス人の住所証明書→村
・ラオス人の独身証明書→村
・履歴書→後から業者に作ってもらっていたようです。
・健康診断書
・写真
・IDカードコピー

<日本人側が揃える書類>
・戸籍謄本・抄本(謄本はラオスでの手続きに、抄本は在ラオス日本大使館に提出)、住民票(2通→1通は県警/警察庁に提出、1通はラオスでの手続きに)、およびそれぞれの英訳
・県警/警視庁で犯罪経歴証明書を取得:申請には、住民票、パスポート、運転免許証、「提出先機関からの証明書を要求する文書等、証明書発給の必要性が確認できる書類」として婚約証明書とその日本語訳を提示)→2週間後に受け取り
・履歴書(英文)、在職証明書(英文)、および財産証明書(※1)
・健康診断書(※2)
・写真
・パスポートコピー

(※1)私の場合、ラオスの銀行の通帳コピーを提出しました。金額は「適当でいい」と言われましたが、数千ドルで全く問題ないようです。

(※2)私は、マホソット病院で取りました。「結婚手続きのため」と言うと検査が煩雑になるので、「職場に提出する普通の健康診断」と言うようにアドバイスされました。私は自分の健康診断も兼ねて、と思って自分で病院に行ったのですが、マホソットの健康診断たるや、身長・体重・血圧を測っただけで、問診では「最近、健康に問題はありますか?」と聞かれ、「ない」と答えたら、「健康状態良好」との診断。業者に「作成」を依頼した場合でも、値段はほぼ同じ(忘れましたが、15ドル程度だったはず)なので、どうせ意味がないなら、頼んでしまった方が時間を省けます。

→委託した業者は日本語からの翻訳はできなかったので、日本語でしか取れなかった書類については英訳をつけ、業者にラオス語訳を作ってもらいました。業者に頼らず、自分たちで手続きする場合は、ラオス語訳を作成する必要があります。そのラオス語訳については、翻訳会社のサインが必要になるので、翻訳会社に翻訳を委託するか、自分で翻訳し会社に小額払ってサインだけしてもらうことになります。

<在ラオス日本大使館で取得する書類>
・婚姻要件具備証明書(独身証明):ラオス人の住所証明と独身証明書とそれぞれの書類の英訳または日本語訳が必要
・戸籍記載事項証明:戸籍謄本または抄本が必要
・大使館からの意見書
→正確な金額は忘れましたが、全部で30~40ドル程度。その場で数十分待てば受け取れました。

その他の書類(結婚請願書、宣誓書、結婚申請書等)は業者に作成してもらいました。ここまで終われば、あとはただ治安維持事務所でのインタビューの呼び出しを待つだけです。

結婚手続きに関しては、以下のサイトが非常に参考になりました。
・ラオスのビジネスを読む。 -ブログ版- http://laotimes.exblog.jp/i3
・ラオス人との結婚手続き http://www.geocities.jp/laolaopdr/