マンゴーの花咲く頃に

ラオスに暮らして数年目、何の縁があってかラオス人と結婚することに。結婚手続き、結婚式準備などのドタバタの備忘録。

結婚式を挙げる

2013-02-08 09:39:01 | 結婚式
結婚式、披露宴、日本への旅行とバタバタしていて、しばらく結婚式の様子を書けずにいましたが、なんとか無事に乗り切ることができました。

さて結婚式当日。普通は朝に花嫁の自宅で結婚式を執り行い、夜に披露宴というのが普通ですが、私たちは吉日に式場を予約できなかったことと、当日の朝、ラオスに到着するゲストがいたため、結婚式は午後に行い、披露宴は翌日に行いました。

そのため、結婚式の朝は意外と余裕がありました。掃除も終わっているし、家にひとりでいてもやることがないので、街中のカフェで友だちとブランチでもしてこようかなとか考えていたら、それを見透かしたのか、相方から電話があり、「花嫁が当日に家から出るのは禁忌なんだからね。絶対、出歩いたりしないように」とのこと。へえ~、そういうもんなんだ。

仕事をするほど心の余裕はなかったので、インターネットで時間を潰していると、昼前になって相方と親戚が到着し、頼んでいた美容師さんもやってきて、ようやく準備開始です。

案の定、「ゲストを迎える車が着いていない!」「マクベーン(バーシーの儀式に使う飾り)はまだ届かないの?」とトラブルは続出しましたが、そこはラオス式に最後は何とか帳尻を合わせて、式が開始です。

式が始まる時間が近づくと、花嫁は自分の部屋から一歩も出ないように言われます。外の様子を写真に取ろうと部屋ドアを開けたら、バーシーの儀式の準備をしているおばちゃんたちから一斉に「だめっ!」の声。(もし、始まる直前にトイレに行きたくなったらどうするんだろう?)

この間、花嫁側の親戚(私はお世話になっているラオス人の奥さんにお願いしました)で、夫婦仲も良く、二人の手本となるような夫婦の奥さんに、ベッドメイキングをしてもらいます。やだって言ったのに、いつの間にか、ベッドの上にバラの花でハートも書かれていました。

そうこうしているうちに、ヘークーイ(花婿行列)の音楽が聞こえて来て、私や私の親族はマクベーンの前で待機させられます。緊張していて、正確に覚えていないかもしれないし、ヘークーイは直接は見ていないのですが、結婚式の大まかな流れは次の通り。

・花婿行列→門の前で花嫁側の友人たちが鎖で通せんぼ→お金の入った封筒を渡して関門通過(ここでもワイロ?!と苦笑してしまうのは私だけでしょうか)→新婦側の親族の子ども(友だちの子ども:小学生と高校生にお願いしました)が花婿の足を洗い、火のついたロウソクを掲げたまま家の中へ。

・ロウソクの火をマクベーンのロウソクに移す→新婦側の代表の挨拶→持参金(見せ金ですが)の確認→モーポーンによる祝詞→半分に切ったゆで卵をお互いに食べさせ合う(ケーキを食べさせ合うファースト・バイトみたいですが、ゆで卵半分の一気食いは結構キツい。飲み水の用意は必須です)→鶏一羽が載った皿を掲げてお祈り→モーポーン、親戚、友人たちの順に手首に糸を巻き付ける儀式

・寝室から新品の枕が持って来られて、枕に手を合わせて、祝詞を上げてもらう→それぞれのジャオパープに御礼の入った封筒を配り、それで二人のおでこをなでてもらう(意味は確認しそびれました)→マクベーン、枕とともに寝室へ→ベッドの上に二人並ばされ、枕に向ってお祈り→ベッドの上で写真撮影会(思い出しても恥ずかしい...)

・ここまできてようやく会場を外に移し、ジャオパープの挨拶のあと宴会

大まかにはこんな感じだったと思います。

慣れないことで戸惑ったし、疲れましたが、やっぱりラオスのバーシーの儀式は素敵だなと思います。結婚式に参加してくれた人たちがそれぞれ二人へのお祝いの言葉とともに、手首に糸を巻いてくれます。終わったあとも、手首を埋め尽くした糸の数だけ、お祝いの気持ちをいただいたんだなと思うと、来てくれた家族や友人たちに感謝せずにはいられませんでした。(相方は、「手首がかゆくなる」とか言って、数本残して、ぶちぶち切っていましたが...。)

コメントを投稿