マンゴーの花咲く頃に

ラオスに暮らして数年目、何の縁があってかラオス人と結婚することに。結婚手続き、結婚式準備などのドタバタの備忘録。

婚礼衣装を仕立てる(2)

2013-01-07 10:47:08 | 婚礼衣装
1月(結婚式まで1週間)、こんな直前になって、また問題発生。結婚式用に仕立てていたブラウスが合わずに、急遽、作り直す羽目に。

結婚式用の衣装は写真館でレンタルすることにしていて、ブラウスだけ仕立てを頼んでいました。

そもそも、披露宴用の衣装をハンディクラフト・ショップで自分で仕立てて、「もったいない!」という相方ともめたので、もう1着のブラウスの仕立ては面倒になり、彼の親戚に生地選びも仕立て屋選びも任せてしまっていました。

採寸しに行って、発注はしてあったのですが、仕事で日本に帰ったりしてバタバタしていたので、このブラウスの受け取りを先延ばしにしてしまっていました。結婚式2週間前になって、試着に行くと「あれ?全然サイズが合わない...」。直しをお願いして、さらに1週間後に取りに行くと、やっぱり合わない。しかも、大幅に直しているので、形がガタガタに。

披露宴で気に入ったものを着るから、結婚式の衣装にはそんなにこだわりはなかったのですが、さすがにこれは無理。

すったもんだの挙げ句、友人が素敵なブラウスを仕立てていたタラートサオ・ショッピング・モールのお店に飛び込み、「あと5日でなんとかなりませんか?」と無理矢理な注文。特急料金を払って、式の2日前に仮縫いの衣装を試着し、前日に仕上げてもらうことに。これで合わなかったらどうにもならないので、幸運を祈るのみ。(最悪の場合、2日目のブラウスを着回します...。)

安物買いの銭失いとはまさにこのこと。私は次回はない(はず)ですが、今回の教訓として、仕立て代はケチらずに、信頼できる仕立て屋さんに注文し、試着・直しのできる時間の余裕を持っておくことが必要のようです。

婚礼衣装をレンタルする

2012-11-23 18:19:44 | 婚礼衣装
11月(結婚式まで2ヶ月)、写真撮影のついでに写真館で結婚式用の衣装をレンタル。

婚礼衣装を仕立てる」で書いたように、ヴィエンチャンのような都会の結婚式では、同じ日に行う場合でも、儀式の時と披露宴では別の衣装を着るのが「常識」のようです。

私たちの場合、私のラオス衣装一着は注文し、相方のスーツも親戚にもらった生地で仕立てたので、もう一組衣装が必要となります。衣装は写真館でレンタルできます。

これも驚くほどビジネスが出来上がっていて、豪華な金糸が入っているかとか、新しい衣装か、などで値段がどんどん上がっていきます。この写真館では、男性のラオス衣装は上下とパービエン(肩掛け布)などのセットで1,800バーツ/日、女性の衣装はブラウス、シン、パービエンのセットで、2,000~3,000バーツ/日という料金設定でした。思っていたよりも高くてびっくり。

私たちはこの写真館で写真を撮ったことと、ブラウスは自分のを着るからいらない、などと値段交渉をして、少しはまけてもらえました。衣装はレンタルする前日に自分たちで受け取りに来る必要があるとのことです。

また、写真館では当日のメイクアップ、ヘアメイクをお願いすることもできます。もちろん、別料金。この写真館では、2,500バーツ/日、一日で結婚式も披露宴もする場合は4,000バーツ/日と、こちらもびっくりする値段です。料金には、髪飾り、イヤリングのレンタル料も含まれ、担当者が当日花嫁の自宅まで出張してくれるとのこと。あのとぐろヘア(花嫁の髪型「ガオポム」)とおてもやんメイクにこんな値段を取られるとは。町の普通の美容室に頼むなど、もっと安く押さえる方法はあるはずなので、検討しているところです。

さらに、驚いたのが、アクセサリーのレンタル料。金の首飾り、肩からたすきがけにする鎖、ベルト、ブレスレット、指輪のセットで、なんとレンタル料が8,000バーツ/日もします。しかも、元の金の値段の半額を保証金として預ける必要があるそう。いくらなんでもあり得ない!ばかばかしいので、私はレンタルはせずに、手持ちのブレスレット以外は誰かから借りるか、まあなくてもいいかと思っているところです。

もしくは、ラオスでは金のアクセサリーは売却可能なので、元手があれば、いったん自分たちで買い、式が終わってからすぐに売り飛ばすということも考えられます。もちろん、売値は買値より落ちるはずですが、8,000バーツも無駄にせずに済むんじゃないかと思います。その場合は、金を買う時に、「数日後に売りにくるから、いくらで買い取って」という交渉が必要になるとのこと。

他と比較する余裕がなかったので、たまたま紹介された写真館が強気の値段設定だったということがあり得ないわけではないですが、それでもヴィエンチャンで結婚式&(式場での)披露宴をしようと思ったら、なんとか工夫しない限り、ラオスの物価からすると相当な出費を覚悟しないといけないということのようです。(ということに、準備を始めてしまってから気がつきました。)

婚礼衣装を仕立てる

2012-11-20 17:34:50 | 婚礼衣装
10月(結婚式まで3ヶ月)、披露宴で着る衣装(シン、パービエン、ブラウス)を注文しました。

相方にも、ラオス人の友だちにも「一回しか着ないんだから、作るなんてもったいない。レンタルで十分」と言われ、私も最初はそのつもりでした。

ところが、あるハンディクラフト・ショップを別の用事で訪ねたとき、うっかり「見てみるだけ」と思って、婚礼衣装のシン(スカート)の生地を手に取ってしまったら、その中の一枚に一目惚れ。しかも、「この色と柄なら、ティンシン(裾)を地味目のものにすれば、他の人の結婚式や何かのパーティーに呼ばれたときに着ていってもおかしくないわよ。式用には金糸が目立つティンシンとパービエン(肩掛けの布)を織ってあげる」と勧められたのが決め手になって、勢いでその場で注文を決めてしまいました。

このハンディクラフト・ショップでは、「マイカム・ファラン」(「フランスの金糸」という意味ですが、本当にフランスから来ているのか、ラオスのものをそう呼ぶのか聞き損ねました)と「マイカム・ニープン」(「日本の金糸」。これは本当に日本から輸入しているそうで、日本語のカタログを見せてくれました。今も日本から絹糸が海外に輸出されていることを初めて知りました)で織ったシンがあり、素人目には違いは分かりませんが、後者の方が糸が細いので、出来上がりが軽くなります。その分、同じデザインであれば、日本の金糸で織ったものの方が価格も安くなります。

このショップで扱っている婚礼衣装用のシンは、数百ドルのものから、高いものになると私にはとても手のでない何千ドルするものもあります。私はたまたま個人的な事情で、この工房のオーナーと知り合いだったので、言い値からはかなりまけてもらいましたが(と思い込まされただけかもしれませんが)、それでも、清水の舞台から飛び降りるような買い物でした(その割には即決したけど)。市場などで布を選んで仕立ててもらえば、こうしたハンディクラフト・ショップで仕立てるよりは価格を押さえられるとは思いますが、それでも金糸が入ったものとなると、やはり数百ドルにはなると思います。

私はすでに織られたシンが気に入ったので、ティンシンとパービエンだけ織ってもらいましたが、凝りたければ、糸や柄を指定して、シンの布地から織ってもらうことも可能です。

交渉次第だと思いますが、価格にはブラウスの生地、ティンシン、パービエンが含まれ、シンと同じ色の男性用ネクタイもサービスでつけてもらいました。

ブラウスとシンの仕立て代、ブラウスの襟首や袖口につける金糸の刺繍(2,000~3,000バーツ)の値段は別になります。金糸の刺繍ではなく、シンと同じ色で模様を織ってもらい、襟首と袖口に縫い付けるという手もあり、その方がずっと予算を押さえられます。いずれにしても、襟首や袖口に模様の入ったブラウスは婚礼衣装のイメージが強いので、もし、ブラウスを結婚式後も着ようと思うのであれば、控えめな模様にしておくか、あとで取り外せるように簡単に縫い付けておいてもらえば、式が終わってからは、模様を外して、シンプルなブラウスとして再利用することができます。

また、婚礼の場合に使うパービエンには、先端にビラビラの飾り(ニョーイ)をつけるのが一般的です。衣装を一セットレンタルする場合には、セット料金に含まれますが、自前のパービエンを使う場合、金の飾りであれば、市場で購入(値段は調べていません)するか、写真館などでレンタル(私が聞いたところでは、レンタル料は800バーツ/日)して取り付けます。私は、あまり金ピカなのは好みではないし、お店のお姉さんがサービスで絹糸の飾りを作ってくれるというので、金の飾りは用意しませんでした。(写真館で結婚写真を撮影したときは、追加料金なしで金の飾りを貸してもらいました。)

注文してしまってから、相方に打ち明けたところ、案の定、「そんな無駄遣いをして」とかなり不満そうでしたが、結婚式のための共同資金ではなく、自分の財布から出すから、と言って渋々納得させました。

また、私はとても気に入ったシンの色ですが、彼としては、真っ赤とか、真っ青とか、真緑とか、もっと婚礼衣装としてオーソドックスな色の方が良かったようです。まあ、とぐろヘア(頭の上にお団子を作り、金の鎖で飾る「ガオポム」という花嫁の髪型)も我慢するんだし、衣装くらいは好きなものを着させてもらおうと思います。

ちなみに、ヴィエンチャンで一般的な結婚式をやる場合、結婚の儀式のときと、披露宴のときは、衣装を替えるのが普通です。式の時は男女ともにラオス衣装が基本、披露宴のときは女性はラオス衣装(最近はウェディングドレスにお色直しする場合も)、男性はスーツが一般的です。私たちは、結婚式用には揃いの色のラオス衣装をレンタルし、披露宴では私は仕立てた衣装、相方は自前のスーツを着る予定でいます。