マンゴーの花咲く頃に

ラオスに暮らして数年目、何の縁があってかラオス人と結婚することに。結婚手続き、結婚式準備などのドタバタの備忘録。

披露宴を開く

2013-02-09 11:06:06 | 結婚式
結婚式の翌日、レストランで披露宴を開きました。

招待状に書かれた披露宴の開始時間は午後7時。5時過ぎに、花とリボンで飾った車で会場に向かい、写真撮影をします。

7時前になると、一応、会場の入り口にジャオパープがずらっと並び、ゲストを迎える準備をします。ただし、ラオスに暮らしている方ならご存知のように、この時間にやってくるラオス人は皆無です。日本から来てくれた友人たちや、ラオスに来て日が浅い日本人には、間違っても時間通りに来ないように念を押しておいたのですが、うっかり伝え忘れていた外国人の友人数名が、時間前に来てくれて、長時間待たせてしまうことになりました。

7時半を過ぎると人が集まり始め、ゲストの出迎えは8時半まで続きました。最初に「長丁場で疲れるから、人が途切れた時は、少しでも座っておくように」というアドバイスをもらっておいて助かりました。

この時間、早めに来てくれたゲストが少しでも退屈しないようにと思い、知人の協力で、ラオスの伝統楽器を学んでいる子どもたちに演奏をしてもらいました。

「予定」の開始時間から1時間半経って、私たちも会場に入り、ジャオパープの代表の挨拶&乾杯で、ようやく披露宴がスタートです。ゲストはビュッフェ式の食事を自分たちで取りに行ってもらい、ジャオパープとVIPの席には食事が用意されています。

食事の時間には、芸術学校の知人が、ラオス舞踊を披露してくれました。たいていのラオス人は、食事を取りに行くのに忙しくて、無関心だったようですが、日本から来てくれた友人たちには興味深かったようです。ちなみに、新郎・新婦はこの時間を逃すと、深夜までご飯は食べられないので、少しでも食事を取っておく必要があります。

1~2口ご飯を食べて、そのあとはひたすら各テーブルを回って、乾杯と写真撮影が続きます。婚約式で酔っぱらった私には、禁酒命令(?)が出ていたので、素面でひたすら乾杯をしまくりました。何と言っても、60席以上のテーブルを回るので、結婚式はほぼこれで終わると言っていいかも。

その合間に、「ここで新郎新婦の...」とアナウンスが入り、1回目はラムヴォン(ラオス舞踊)、2回目はチークダンスを踊らされます。これがとにかく恥ずかしいので、プログラムから外したかったのですが、やっぱり無理でした。

そんな感じで、私は顔が写真撮影用の笑顔のまま固まってしまうかと思うくらいヘロヘロになりましたが、心配していた日本からの参加した親類や友人たちは、ラオスの盆踊り大会、もとい披露宴を楽しんでくれたようです。

また、私にとっては、仕事でお世話になっている方々、友人たちがたくさん来て下さり、改めて、この数年間でできた人のつながりをありがたく思う機会にもなりました。

さて、懸案だった参加者の予想ですが、正確な数は分からないものの、ご祝儀の封筒の数からすると、500人強~600人弱だったで、少し見積もりが多過ぎました。まあ料理が足りなくなるよりは良かったので、多少の出費は仕方がなかったかなと思います。ちなみに、あまった料理はある程度は持ち帰って、2次会(その後、私の家で深夜3時過ぎまで続きました)で食べたのと、残りはレストランの従業員が持ち帰るそうなので、無駄に捨てられるということはないようです。

結婚式を挙げる

2013-02-08 09:39:01 | 結婚式
結婚式、披露宴、日本への旅行とバタバタしていて、しばらく結婚式の様子を書けずにいましたが、なんとか無事に乗り切ることができました。

さて結婚式当日。普通は朝に花嫁の自宅で結婚式を執り行い、夜に披露宴というのが普通ですが、私たちは吉日に式場を予約できなかったことと、当日の朝、ラオスに到着するゲストがいたため、結婚式は午後に行い、披露宴は翌日に行いました。

そのため、結婚式の朝は意外と余裕がありました。掃除も終わっているし、家にひとりでいてもやることがないので、街中のカフェで友だちとブランチでもしてこようかなとか考えていたら、それを見透かしたのか、相方から電話があり、「花嫁が当日に家から出るのは禁忌なんだからね。絶対、出歩いたりしないように」とのこと。へえ~、そういうもんなんだ。

仕事をするほど心の余裕はなかったので、インターネットで時間を潰していると、昼前になって相方と親戚が到着し、頼んでいた美容師さんもやってきて、ようやく準備開始です。

案の定、「ゲストを迎える車が着いていない!」「マクベーン(バーシーの儀式に使う飾り)はまだ届かないの?」とトラブルは続出しましたが、そこはラオス式に最後は何とか帳尻を合わせて、式が開始です。

式が始まる時間が近づくと、花嫁は自分の部屋から一歩も出ないように言われます。外の様子を写真に取ろうと部屋ドアを開けたら、バーシーの儀式の準備をしているおばちゃんたちから一斉に「だめっ!」の声。(もし、始まる直前にトイレに行きたくなったらどうするんだろう?)

この間、花嫁側の親戚(私はお世話になっているラオス人の奥さんにお願いしました)で、夫婦仲も良く、二人の手本となるような夫婦の奥さんに、ベッドメイキングをしてもらいます。やだって言ったのに、いつの間にか、ベッドの上にバラの花でハートも書かれていました。

そうこうしているうちに、ヘークーイ(花婿行列)の音楽が聞こえて来て、私や私の親族はマクベーンの前で待機させられます。緊張していて、正確に覚えていないかもしれないし、ヘークーイは直接は見ていないのですが、結婚式の大まかな流れは次の通り。

・花婿行列→門の前で花嫁側の友人たちが鎖で通せんぼ→お金の入った封筒を渡して関門通過(ここでもワイロ?!と苦笑してしまうのは私だけでしょうか)→新婦側の親族の子ども(友だちの子ども:小学生と高校生にお願いしました)が花婿の足を洗い、火のついたロウソクを掲げたまま家の中へ。

・ロウソクの火をマクベーンのロウソクに移す→新婦側の代表の挨拶→持参金(見せ金ですが)の確認→モーポーンによる祝詞→半分に切ったゆで卵をお互いに食べさせ合う(ケーキを食べさせ合うファースト・バイトみたいですが、ゆで卵半分の一気食いは結構キツい。飲み水の用意は必須です)→鶏一羽が載った皿を掲げてお祈り→モーポーン、親戚、友人たちの順に手首に糸を巻き付ける儀式

・寝室から新品の枕が持って来られて、枕に手を合わせて、祝詞を上げてもらう→それぞれのジャオパープに御礼の入った封筒を配り、それで二人のおでこをなでてもらう(意味は確認しそびれました)→マクベーン、枕とともに寝室へ→ベッドの上に二人並ばされ、枕に向ってお祈り→ベッドの上で写真撮影会(思い出しても恥ずかしい...)

・ここまできてようやく会場を外に移し、ジャオパープの挨拶のあと宴会

大まかにはこんな感じだったと思います。

慣れないことで戸惑ったし、疲れましたが、やっぱりラオスのバーシーの儀式は素敵だなと思います。結婚式に参加してくれた人たちがそれぞれ二人へのお祝いの言葉とともに、手首に糸を巻いてくれます。終わったあとも、手首を埋め尽くした糸の数だけ、お祝いの気持ちをいただいたんだなと思うと、来てくれた家族や友人たちに感謝せずにはいられませんでした。(相方は、「手首がかゆくなる」とか言って、数本残して、ぶちぶち切っていましたが...。)

ウンドーンをする

2013-01-12 06:26:14 | 結婚式
結婚式前日、私の家でウンドーン(前祝い)をしました。

ウンドーンというのは直訳すると、「ウン(温める)」「ドーン(結婚式)」。ウォームアップ(何をだ?)という意味になります。

かつては前日に親戚や近所の人が集まって料理の準備をしたりするので、終わってから、手伝ってくれた人をねぎらって飲み食いする、ということだったのではないかと思いますが、今は単なる宴会となっていて、そのためにも準備が必要、という場合もあるようです。一般には、花嫁の家、花婿の家、別々に行うようです。

私たちの場合は、彼の親戚が私の家の掃除を手伝いに来てくれたので、それが終わってから、市場で買って来た焼き肉など簡単な食事を出して、ビールで乾杯。本来のウンドーンに近い形だったのかも。

でも、途中、私が日本から来た母と親戚を迎えに空港に行き、食事を済ませてから帰ってくると、どこからかスピーカーが用意され、彼の友達も集まって、カラオケ大会になっていました。

これが深夜までエンドレスに続いたらどうしようと思っていましたが、二日酔いで撮った結婚式写真で苦い重いをした相方は、「ちゃんと寝ないと目が腫れちゃうから」と、早めに解散。(ちなみに、この宴会で、きれいに掃除したはずの家は再びごちゃごちゃに。何だったんだこの一日...。)

さて、さすがに緊張で5時に目が覚めてしまいましたが、いよいよ今日が本番。ラオスで数百人集まるイベントが何事もなく終わるはずはないのですが、ハプニングも楽しもうと思っています。

料理を注文する

2013-01-10 13:27:11 | 結婚式
1月(結婚式まで1週間)、結婚式・披露宴のための料理を注文しました。

結婚式は私の借家で開きますが、そのまま宴会になだれ込みます。最低でも、料理、ビール、スピーカー、キーボード、くらいの用意は必要なようです。本来は、家族や親戚、近所の人たちが総出で前の日から料理を準備するのでしょうが、私たちには荷が重いし、一人暮らしの私の家にはそれができる設備もないので、ケータリングを頼むことに。料理はビュッフェ形式の大皿料理で、招待状1枚(2名分の計算)で80,000キープ。メニューのなかから8品の料理を選べます。

披露宴の方は、式場に注文しますが、招待状1枚あたり90,000キープで、90,000キープ。こちらもビュッフェ形式ですが6品のみ。(着席式を選ぶこともできるようですが、値段は聞いていません。)どちらも飲み物代は別になります。

基本的にメニューは相方に任せましたが、ラオス料理が苦手な外国人でも食べられるメニュー(野菜炒め、ラグー=ブラウン・シチュー、サラダ)を加えてもらうようには注文しておきました。

難しいのはゲスト数の読み。私たちは結局400枚のカードを印刷し、さらにカードが足りなくなったので、30枚くらいは空の封筒を渡しました。430として、地方にいるなど物理的に来られない人の分が80枚ほど。結婚式だけに出て披露宴には出ない人、結婚式シーズンなので、招待状が重複して、私たちの披露宴には来ない、もしくは掛け持ちのためご飯は食べない人もいるだろうということで、320枚分(640人分)を注文。

結婚式の方はもっと適当で、大した根拠もなく、100枚分(200人分)の食事を注文。

さて、この読みが当たるかどうか?!ラオス人は基本、食事を楽しみに結婚式に来ているので、万が一料理が足りなくなった場合は、一生「○○の結婚式は途中で料理が足りなくなったよね」と言われ続けるんだろうなあ。

引き出物を準備する

2013-01-10 13:03:45 | 結婚式
1月(結婚式まで3日)、こんなぎりぎりになっても招待状の配達はまだ続いていて、足りなくなった封筒を取りに相方の家を訪ねると、彼の部屋はハートの飾りで埋もれていました。

結婚式直前になって、いろんな方から「忙しいでしょ?体を大事にね」とねぎらいの言葉をかけていただくのですが、実は、招待状配達以外、何をしていいのか分からず、私自身は、意外とのんびり過ごしています。(毎日、招待状の配布を口実に、飲んだくれていますが。)

さて、このハートの飾り、披露宴用の引き出物にするものです。最近の習慣なんだとは思いますが、披露宴の入り口でゲストに記念品を渡します。なんせ数百人もゲストがいるので、日本のように高価な引き出物ではなく、ちょっとしたキーホルダーみたいなものが一般的なようです。

私たちが選んだのは、友人が活動しているモンの村の人たちが刺繍したハートの飾り。私自身も以前から携帯ストラップとして愛用しているもので、かわいいし、いかにも「ラオス!」って感じのキーホルダーよりも使いやすそうだし、友人にゆかりがあるものにできればと思い、これにしました。

小さい飾りですが、その数700個になるので、部屋中ハートだらけ。あまりに役に立っていないので、ちょっと気が引けて、袋詰めを手伝うことに。2色のハートを小さな袋に入れて、針金で閉じていきます。小一時間ほど二人で黙々と内職作業。ラオス人も都会の人は忙しくなってきているので、そのうち、こういうのを外注するビジネスもできるんだろうな。(と思うくらい面倒でした。私が手伝ったのは50個分くらいだけだけど。)