皆さん、こんばんは。いかがお過ごしでやんすか?
さて、3人の日本人がノーベル物理学賞独占に引き続いて、ノーベル化学賞も日本人研究者が受賞という景気のいいニュースが飛び込んできましたが(もっとも、化学賞はさておき、私には物理学賞受賞対象の研究内容は全く意味不明ですが。笑)、株価は9200円台とか、実態経済の減速も目に見えてひどい状況になってきていますね
。
こんな状況では、すぐさま衆議院の解散・総選挙を行って最新の民意を可能な限り反映した強固な政権を作ってもらって、腰をすえた経済対策など、じっくり政治を行ってもらいたいんですが、解散・総選挙の時期は依然として不明。
不明というより、そもそも解散・総選挙なんて本当にする気があるんですかい?ってな状況ですが、自民党と民主党の政策の違いも益々分かりづらくなってきています
。
一例を挙げましょう。
民主党は、かねがね高速道路の無料化を主張してきており、マニフェストにも掲げるようです。
なんで、高速道路の無料化なんていうことを民主党が主張しているのかなと思っていたんですが、どうやらこういうことらしいんですね。
つまり、高速道路網は既にかなり整備されているんだけど、料金が高すぎてコスト高になってしまうため、物流トラック等が高速を走れず、高速はガラガラ。
その分、トラック等が一般道を走るため、一般道はギュウギュウ満員の超渋滞が発生してしまうので、特に地方からバイパス道路を作ってくれという切実な要望が多いらしいんです。
そりゃそうだよね。
車がないと生活できない人は、ガソリンが高かろうと車に乗らざるを得ないですけど、肝心の道路が混雑しすぎじゃ、『勘弁してくれ~』ってことになりますよね。
しかし他方、高速道路が渋滞しているのならともかく、ガラガラならバイパスをイチから、多額の資金と時間をかけて建設するのは本末転倒。高速を利用してもらった方がいい。
というわけで、民主党は高速道路の無料化を主張しているらしいんです。
コスト削減になるから、経済浮揚効果も期待できるし…。
ところが、ここへきて、民主党の公約は財源の裏づけのない無責任なものだと批判していた自民党が、高速道路料金の『大幅値下げ』(笑)
を主張し始めたんです
。
私、衆議院の予算委員会の録画を見たんですけど、自民党の委員が政府に対して、『日本の高速道路料金は高すぎる。』という趣旨の質問をしたところ、国土交通相が、『高速道路料金の大幅な値下げを検討する。』という意味の回答をしていました。
大幅っていうのがどのくらいの率なのか分かりませんけど、民主党の無料化公約に対抗するための政策転換だとすると、例えば、現行の半額とか、かなり思いきった値下げになるんじゃないかと思われます。
う~ん(笑)。
まあ、無料化でも大幅値下げでも、ユーザーというか、陸運業界とかは大喜びでしょうけど、問題は財源をどうするかで、それで散々、自民党は民主党を批判してきたわけでしょ?
それとも、民主党が言うように、本当は財源を捻出できるんでしょうか
。
そうだとすると、民主党の主張する他の大きな財源が必要な公約も、非現実的なものではないと言う事を、自民党も暗に認めているってことなんでしょうかね。
なんだか、選挙向けばら撒き行政の局地のような減税政策の財源についても、国の特別会計の積立金(いわゆる埋蔵金)等を活用することも論理的にはありうるなんていう主張もなされているみたいですけど、財源として埋蔵金を使うんなら、民主党の主張と同じジャン(笑)。
勿論、二大政党制のもとでは、政党間の政策の間に著しい差は見られないというのが政治学においては通説のようですけど、つい最近まで、民主党の公約は財源論の裏づけのない机上の空論という趣旨の批判をしてきた自民党にしては、物凄い変節ですな~。
それとも選挙に勝つためには、なりふりかまってられないってことで、『アッチがばら撒くんなら、こっちも大盤振る舞いじゃ~い。』ってことですか?
トホホですな…(泣)
。