皆さん、こんばんは~。
え!manbowhamamatsu,何深刻ぶっているんだって。お前が心配したってしょうがないだろうって?
確かに、そうなんだけどね。
でも、本当に世の中すさんでるでしょ。
そりゃすさむよね。
だって、勝ち組とか負け組とかいって(しかし、嫌な言葉だな。何をもって勝ちといい、負けというのか…。金か名誉か?)、勝ったと言われている人(この人達だっていつ負け組に転落するか分からんがのぅ。笑)だけが、富の90パーセントを独占し、残りの大勢の人が、たった10パーセントをわけあっているわけでしょ。
企業、特に大企業は儲けるだけで、従業員に本当に利益を還元するわけでもなく(ポーズは取ってますよ。ボーナス過去最大とかさ…)、いつでも使い捨てられる非正規雇用で人件費コストを圧縮するだけ。
これを後押ししてきたのは、自分達で散々無駄使いをしてきた自民党のインチキ改革者小泉元首相や、史上最低の財務大臣竹中平蔵氏らの『規制緩和』や『改革』という名のマヤカシ。
そして、このインチキ改革で、大もうけをした企業もある。某オリックスだ(もっとも、旧財閥系企業や既存の有名企業も、規制緩和で、雇用の流動化という名目で、安い非正規雇用をおおっぴらに使うことができるようになったんだから、『不作為』による共犯だけどね)。
とにかく、なんでもいいから金が儲かればそれでいい。
だから、一般企業もインチキのオンパレード。
今年、一体いくつの偽装が明るみになったんでしょう?
確かに、お金は大事だよ(人を馬鹿にした保険会社のコマーシャルじゃないけど)。
しかし、勝ち組とか大もうけしたとかいっても、将来、本当に日本が壊滅してしまって、例えば、日本人が一握り以外の勝ち組以外いなくなったとき、彼らは、自分達が一般国民に対して行った仕打ちに対する報復を受けることになるんだろう。
だって、勝ち組の中でまた殺し合いが始まるんだろうから。
ところで、日本国憲法は文章がおかしいとか、押し付けられたとかいって、自主憲法制定をとか気勢(奇声?)を上げている人がいる。
しかし、こいつらは真剣に憲法を読んだことがないんだよ、多分。
書いてあることはごく当たり前のことばかりだよ。
正確じゃなくうろ覚えで恐縮だけど、『すべて国民は個人として尊重される』(13条)とか、『すべて国民は法の下に平等であって、差別されない』(14条)とか、『すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活をする権利を有する』(25条)。
なんで、日本国憲法はこんな当たり前のことを書いたのか。
それは、本当は当たり前じゃないからなんだよ。
つまり、国家権力が常に一般国民を踏みにじって来た歴史的事実を学習して、これら考えてみれば一見当たり前そうなことを書いておかないと、永久に実現しないからなんだろうと思う。
実際、そうでしょ?
『薬害C型肝炎』に罹患した人の中には、残された時間が本当に少ないかもしれないのに、長い訴訟追行を余儀なくされ、挙句の果てには十分な司法的救済を受けられず(裁判所も国家権力なんだという冷厳な事実を忘れれてはいけない。裁判員制度は、国民を取り込む壮大なインチキ或いは罠かもしれないんだぜ!)、日本国の最高権力者は、中々救済を決断できない。
生活保護を申請しても、厚生労働省から現場にノルマ(申請者を追い返すノルマ)が課されているため、色々難癖をつけたり、酷い場合には申請書類を渡さなかったり、窓口で追い返したり。
それでやっと保護を受けられても、未だ働けないのに、あたかも自分の意思で保護を打ち切ったかのように装わされ『おなかがすいた。おにぎりを食べたい』という『遺書』を残してなくなった人がいたり。
こんな日本は、本当に法治国家、あるいは、法の支配がなされている国なのか。
完全に、人(一握りにの政治家や官僚、財界)の支配の国じゃないか?
だから、奴らは、『人の支配』を完全に実現するために、自分達の都合のいいように憲法を書き換えようとしているんじゃないのか?
本来、私は政治的には、いわゆるノン・ポリで、格別興味もなかったんだ。
勿論、選挙くらいには行ってたよ。
でも、現実問題として選択肢がなかった。
真剣に考えれば考えるほどなかったんだ。
でも、今はもう、そんなことを言っていられない。
もう間に合わないかもしれない。
いや、間に合わないだろう。
でも、最後の悪あがきをしてみる価値はあるんじゃないかと思っている。
人、それぞれに、政治に対する考え方は違って当然だし、支持する政党も違うだろう。
それでいいのだ。それで当然なのだ。
しかし、おそらく価値観を共有できるところはあると思う。
なにか?
『国民をないがしろにする政治はもうごめんだ!』
ということ。
だから、近い将来、行われるであろう、衆議院解散総選挙では、あらゆる情報を収集し吟味に吟味を重ねて、甘い悪魔の囁きをはねつけつつ、日本の将来を委ねる政党を選択するつもりです。
もっとも、その政党もろくでもなかったら、即座に引きずりおろすべく、このチンケなブログで、『敵に届かない高射砲攻撃』を細々と続けるけどね。
(付記)
本文中に書いた憲法の条文を正確に引用しておきます。
僭越ですけど、1度は『日本国憲法』を読んだ方がいいかも。内容に賛成するにしても反対するにしても。
憲法は国の最高のルールで、そのルールを守らなければいけないのは、国なんです。
つまり、国家権力にこういう国民の権利を侵害してはいけないと規定することにより、国家権力に縛りをかけ(これを、『制限規範』(せいげんきはん)とか言ったりすることがあります)、国民の権利や自由を守ることを究極の目的にしているんですよ。
だから、国民に憲法が課す義務はほとんどない。
具体的には勤労の義務とか納税の義務だけど、勤労の義務は資本主義国家である以上、働きたくても仕事が見つからない人だっているから、単なる訓示規定(くんじきてい。努力目標ってとこかな)と理解されています。
他方、納税の義務は、国民の財産権(憲法29条)を侵害する可能性がある(だって、強制的に個人の財産であるお金を取り上げるんだから)ので、特に明記しておく必要があるのと、やはり財産権は大事だけど、国自体が商売をするわけじゃないので(どうせ役に立たない国会議員とか官僚なら、全員が無報酬のボランティアで年金の名寄せでもして欲しいよな。笑)国民に応分の負担をしてもらわないと、国が何にもできないって言う現実の必要性から規定されたものでしょう。
逆に、公務員に憲法尊重擁護義務が課されているんです。
例によって前置きが以上に長くなってスマンのですけど(笑)、いくつか条文を引用しときます。

憲法13条『すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他国政の上で、最大の尊重を必要とする。』
※ 「公共の福祉」を錦の御旗に国民の権利を制限しようという、超不勉強な国会議員もいますが、これは、『他人の権利を不当に侵害したりしない限り』っていう当然のことを書いてあるだけというのが、憲法学会の通説のようです。
そりゃそうだよね。
人間は無人島で暮らしているわけじゃないし、社会の中で共同生活しているんだから、他人の権利を侵害することは許されないのは当然。
だって、そんなことが許されるんだったら、侵害された方の人は個人として尊重されてないじゃないですか。不平等だし。だから、それ以上でもそれ以下でもないのであって、公共の福祉を持ち出して、権利ばかりじゃなくて義務も必要だとか言っている人は、自分の無知をさらけ出しているだけなのよ。
次行くよ~。

憲法14条1項『すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において差別されない。』
※門地っていうのは、家柄っていう意味です。
しかし、この憲法の崇高な理念も全く実現されてないよな~。
ホイホイ行くよ~(笑)。

憲法25条1項『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』
※ この条文は、いわゆる『生存権(せいぞんけん)』を定めたもので、この条文を具体化したのが生活保護法で、それに伴う社会の最低限のセーフティ・ネットを目指したのが生活保護です。
これも、事実上空文化しようとしているんだな。厚生労働省とか有識者会議は。
有識者会議のメンバーは誰なんだ。名を名乗れ。無礼者!
ブイブイ行くぜ。もう嫌になってない?大丈夫?もう終わりにするから(爆)。

憲法15条2項『すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。』
※ 働かない、ゴルフ三昧、天下りを繰り返してそのたびに多額の退職金をせしめてウッシッシーの公務員の現状を、憲法は予想していたかのようだ。
あんたら、『全体の奉仕者』なんだから最低限、給料分の仕事しないさいよ。できないなら、即刻やめてください。
いよいよ、今日の最後です。つきあってくれてありがとう。

憲法97条『この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ(原文のママ。制定当時はこう書くのが正しかったのよ。耐えってことですね)、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。』

憲法98条1項『この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅(しょうちょく)及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。』

憲法99条『天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。』
※99条は、憲法尊重擁護義務というもので、注目して欲しいのは、義務を負う主体です。国民が入ってないでしょ?
なぜか?
憲法は国民を守るものだから、国家権力とか国会議員、公務員は隙があれば、憲法を破壊しようとするのよ。自分達に都合が悪いから。
だから、国会議員や公務員に憲法尊重擁護義務が課されていて、国民にはそんな義務はないんです。
天皇も主体になっているけど、今上天皇陛下や皇太子殿下の方が、よほどリベラルで、日本国憲法に忠実だと思います。
園遊会で、アホな棋士が、君が代を国家にするため頑張っていますとか(日の丸でしたっけ?)、おべんちゃらを言ったら、即座に陛下が『そういうことを強制するのはよろしくない。』
という趣旨のことを述べてたしなめているのをテレビで見たことがあります。
(2007・12・16 14:36付記)
(付記2)
じゃあ、日本国憲法を読んでみようと思われた方もいるかもしれませんので、チョット書いときます。
一番、手っ取り早く安いのは、ネットで日本国憲法全文を掲載しているページがあるはずだから、検索エンジンで探すのも手ですね。
もっとも、大体横書きだし、ネットで条文を見るのは苦手っていう方は、チョットお金がかかるけど、1冊、六法全書を買うのもいいかも。
ちょっと大きな本屋さんに行けば、腐るほとおいてあります(別に、腐らないけど。笑)。
でもmanbowhamamatsu,種類が多すぎて選べないよ~って?
確かにね(笑)。
どれでも基本的に同じなんだから、選びようがないのは当然。だって、出版社によって、条文の内容が違ってたら、そっちの方が問題じゃない?(爆)。
だから、自分が読みやすい、何となくフィーリングがあう、装丁とかデザインが気に入ったとかっていう基準で選んだとしても、何か特別の資格試験でも受けない限り大丈夫です。
ただ、判例(裁判例)付はやめた方がいいかも。
というのは、これは基本的に弁護士さんなどプロ用なんです。
だから、条文だけが出ているので十分だし、判例が載っていると、次の条文が中々出てこなくて、六法全書を投げ捨てたくなるので(爆)、最初は、パスするのが賢いと思います。
具体的には、有斐閣(ゆうひかく)とか、岩波書店(いわなみしょてん)とかなどから、コンパクトな六法が出ているから、そんなのも手ごろでいいかもしれませんけどね。
まあ、他にも、相対的にはマイナーな出版社からも、六法が安い値段で出ていることがあるので、それでもいいかもしれません。
後は、古本屋さんで、激安六法を探すかだな。
毎年、六法全書は改訂されるので最新版を買うのがいいんだけど、憲法は基本的に変わらないので(日本国憲法のように改正手続きが厳格な憲法を、硬性憲法(こうせいけんぽう)と呼ぶこともあります)、最後はそれかな~。本当はあんまりお勧めしないですけど。
基本的には、自分のフィーリングと予算(笑)で選んで大丈夫よ。憲法を読むのが目的ならね。
(2007・12・16 15:26付記)