古美術 山法師

骨董 古美術 花いろいろ

山芍薬 (ヤマシャクヤク)

2012-04-23 | 古美術
春の訪れと共に庭の色々な草花が顔を出し、順々に咲いていく。
貝母(ばいも)、二輪草、雪割草。今はクリスマスローズ、白雪芥子にホウチャク草。。。。
この後続くのは京鹿の子、紫陽花という順番。
花其々にみな、きれいで可愛らしい風情をみせてくれるのですが
ここ数年前から見られなくなってしまった花がひとつ。
山芍薬。
私の一番好きな花。
その真っ白な花の気品ある姿が大好きなのです。  …が、
所狭しと増えていく五輪塔や石仏などに圧されたのか、いつのまにか絶えてしまったらしい。
残念に思っていましたが、園芸店で鉢植えを発見!!
もちろん我が家へお連れしました(笑)

以前の庭で咲いていたものより小さな花ですが何年かぶりの再会にうっとりでした。









花の品格に気圧されないよう、古銅華瓶にあわせて。

器=古銅請来型華瓶 (鎌倉時代)   高 11.7cm


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乾漆像残欠

2012-04-17 | 仏教美術
不空羂索観音 
国宝。脱活乾漆造。

東大寺法華堂(三月堂)の本尊であり、(現在は東大寺ミュージアムにて展示。)
その均整のとれた姿は天平彫刻の代表の一つと言われています。
金色に輝く体躯の頭上には銀製の阿弥陀の化仏とヒスイや水晶などの宝石をちりばめた宝冠。
堂々としたとても美しい姿です。

その不空羂索観音の瓔珞の残欠。






小さな断片ですが、柔らかくリズムのある動きが感じられ、
また残っている金箔の色は輝きを損なっていず見飽きません。

(表)   (裏)

両面に一番金箔の残るもの。 最長 4.8cm ご売約。ありがとうございました。

(表)   (裏)

かたちの愉しいもの。  最長  4cm  ご売約。ありがとうございました。


(横)   (裏)

裏面3分の2欠損していますが麻布の目の大きさまで良くわかります。 ご売約。ありがとうございました。
最長  4.4cm

仏教美術入門展 (佐野美術館) 掲載品


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如意輪観音像

2012-04-04 | 仏教美術
如意とは如意宝珠、輪とは法輪(輪宝)の略。
如意宝珠と輪宝の力で衆生に財宝と福徳をもたらし、
人々の煩悩を打ち砕く。

片膝を立て、身体を支えるように後方に手をつく姿勢。
右の1手を頬にあてて思惟の姿をとり、左の1手を垂下させ、
他手には宝珠、念珠、蓮華、輪宝を持つ。
思い浮かべられる最も一般的な如意輪観音のお姿。
どことなく妖艶でやわらかなその様に魅かれる方も多いのではないでしょうか。


持物の宝珠、輪宝、蓮華を持つ3手は欠損しているのが残念ですが
頬にそっと触れた手や僅かにお顔を傾け思惟するやわらかなその姿は
やはりとても魅力的に感じられます。



宝髪や手・足先、衣までとても丁寧につくられています。

如意輪観音像    像高 6.1cm   > ご売約となりました。ありがとうございました。 

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