古美術 山法師

骨董 古美術 花いろいろ

11月近況

2012-11-16 | 日記
今週初めは京都の交換会でスタート。
二日間の予定で出かけていたので、一日目にお寺へ。

法金剛院
御本尊の阿弥陀如来像(重文)に会いに出掛けたのですが、
やさしくふくよかなお顔、豪華な宝相華模様を彫刻した蓮弁はほんとうに素晴らしく
しばらくの時間、貸切状態で向き合わせていただけました。
(平日の午前~お昼時だからか私たちの他に人は居ませんでした。)
その並びにとても美しい扉絵の厨子と中には珍しい四臂の十一面観音菩薩像が拝見できます。
春の桜(待賢門院桜)から、紫陽花、蓮、紅葉と続く『花の寺』。
伺った時は嵯峨菊がきれいでした。

広隆寺
なんといっても弥勒菩薩半跏思惟像(国宝)でしょうが、
他にも天平~鎌倉の各時代の多くの仏像を拝観でき、綺麗に色づいた紅葉を観られたのも
良い時間でした。


新霊宝殿を出て。
そして仕入れですが、数点ですが楽しめるものが入りました。

昨日は東京国立博物館へ。 

『特別展 出雲 聖地の秘宝』(今月25日日曜日まで)へ出かけて来ました。
今回の目玉の宇豆柱(うづばしら)、銅鐸、神像など見どころの多い展覧会でした。
宇豆柱の展示方法は、何か微妙に惜しい気も…。


11月に入り何かと慌ただしい日が続いており、来週も交換会や仕入れの予定で不在のこともあります。
お出掛けいただける折は、大変恐れ入りますが、お電話にてお問合せください。
ご面倒おかけしますが宜しくお願い申し上げます。




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お伽草子

2012-11-03 | 日記
昨日は交換会終わりで、サントリー美術館へ。
明日の11月4日(日)で終了の『お伽草子』~この国は物語にあふれている~
を観に…例によって会期終了間際の駆け込みです。

室町時代から江戸初期にかけてつくられたお伽草子は、
当時の世相や風俗が、豊かに面白く描かれていて楽しいものでした。
出家を思い立った雀がフクロウに剃髪されている絵?(頭部に剃刀のようなものを当てられていた)
などは思わず吹き出してしまうユーモラスさ。

一方、『酒呑童子』など鬼が退治されて首を刎ねられ、血しぶきが飛ぶような生々しい絵などを、
ほんとうに小さなお子様にお父様やお母様が読み聞かせをしながら一緒に鑑賞している様子は
子供のころに観た怖い映画のシーンを未だに夢にみる私には非常に違和感が…。。。

最近、子供むけに『絵本 地獄』、(『絵本 地獄絵』が正しかったかな)
という代物が売れているというのも噂ではなかったのかと、確認。
いい子にしてないと悪い事をすると地獄に堕ちて、拷問される(釜茹で、火あぶり何でも有り)
という恐怖感を持たせる教育?しつけで、これが効果テキメンとか。

そう考えるとお伽草子絵は現代の教材になっているのね…と妙な気持で帰路についた私でした(笑)

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