古美術 山法師

骨董 古美術 花いろいろ

白丹波

2013-11-25 | 骨董


五弁をかたどった梅鉢。
先端の丸いものは梅鉢と呼ばれ、鋭いものは桔梗鉢と呼ばれる、とのこと。

内側に柔らかに折り込まれた縁が生んだ輪花のかたちと、ぽってりと掛った白丹波特有の乳白色で、
あたたかみのある優しい風情が感じられます。
日常使いの品であった為でしょうか、状態良く残っている数は多くは有りません。

丹波 白釉梅鉢   高およそ6.8cm   径およそ17cm    >ご売約となりました。ありがとうございました。
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根来 豆子

2013-11-19 | 骨董
MIHOミュージアムの根来特別展は、大変充実の内容でした。
並べられた二月堂練行衆盤や個性際立つ瓶子などはそれぞれを見比べつつ、
この中だったら私はこれかな、と所有者気分で眺めてきました(笑)。

実際のところ、現在私達が手にして身近に気軽に(もちろん大切に)楽しめるものといえば、折敷や盃、椿皿あたりでしょうか。
状態ほか、色々条件はあると思いますが。
日々の使用によって『根来』と称される姿に「成っていく。育っていく。」…実用の品々が根来の本質であると思えば
朱を愛でつつ日々使うことは楽しくも有り、正しい向き合い方なのかもしれないですね。



根来 豆子(ずつ) 五客組です。
小型で筒型の豆子と呼ばれるこの手の容器は当初は菜のものなどを盛りつけた膳具のひとつでしたが、
酒盃としての使用も多かったということです。
 
盃として焼酎などを召し上がるのにも良い大きさですし、少し気が早いですが、新年のお膳にこういう朱が有ると華やいだ気分にもなるのでは。
ぜひ色々楽しんでお使いいただきたい品です。
時代のある状態の良い豆子が五客揃って出ることは少ないので、分ける事なく五客一組でご案内申し上げたいと思います。

根来 豆子 五客組  径 8.7~8.9cm  高 4.7~5.0cm   > ご売約。ありがとうございました。
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関西出張

2013-11-15 | 日記
関西での交換会に出掛けてきましたが、下見の前の時間に行ってみたかった即成院へ出掛けました。
東山にある泉涌寺のすぐ近くの寺院です。
見たいと思っていた、ご本尊の阿弥陀如来と二十五菩薩の像を、私が長々と近くで見上げていたので
お寺の方に「こちらから(自分の方から)そんなに近づいていくものではないですよ」と笑われてしまいました。
…そうでした。
臨終に際して、阿弥陀如来は音楽を奏でる二十五菩薩を伴って、極楽浄土に導いてくださるのでした。。。危ない。。



入口門の上の鳳凰は平等院の鳳凰と向き合う形で鎮座しているそうです。



交換会を終え、翌日はMIHOミュージアムへ。
「根来」中世に咲いた華 特別展で『朱』の美しさを満喫してきました。

  美しい紅葉。   こちらの大きな瓶子のスクリーンがお出迎え。


※現在 JR石山駅からのバスが県道通行止のため、JTBが催行している京都駅発着のバスツアーを利用しました。
添乗員さんが同行するわけではなく、行き帰りの代金ひとり4000円の乗り合いバスという感じのもの。


数点ですが仕入れもできて、ちょっと観光気分も有った今回の関西出張でした。

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