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宝篋印塔

2012-06-15 | 仏教美術
ここ数日で小さな庭の中なのに、石塔をあちらへ否、こちらへと移動させた。
今が盛りに咲いている紫陽花や京鹿の子をかき分け、土にまみれつつ、重さに悲鳴あげつつ場所を確保。。。
我が家の草花たち、そして…私の上腕二頭筋と爪にも受難数日間であった。

そこでふと、引出しの中の塔を思い出した。
此方は掌の上、指でつまめる程の大きさのかわいらしさ

 

小さくともこちらも立派な宝篋印塔。
大神神社(おおみわじんじゃ)の神宮寺であった大御輪寺伝来。
全面胡粉塗で、殆んどの相輪は失われているらしい。
底裏にうがたれている孔は舎利になぞらえた籾(もみ)を奉籠するためのもの。

室生寺の籾塔に比べると、基台が低く堂々とした安定感がある。
各々の見どころ、良さが有ると思いますが、
古格…はこちらの大御輪寺の方が勝っているかな、と感じるのですが如何でしょう。
丁寧につくられた木製の塔は小さくともしっかり存在感を示しています。

大御輪寺籾塔   鎌倉時代後期  >ご売約。ありがとうございました。 






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