たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

高峰山(2091・6m) 6/10

2013年06月14日 | 登山
入山 (10:50) 山頂 (12:05) 下山 (14:30)


本当に梅雨入りしたのだろうかと思う様な好天が続いている

約束の10日も清々しい一日となった

果たしてお目当てのシャクナゲに出会う事が出来るだろうか

メンバーは けい子さん、みっちゃん、きみちゃん

山、初めてのけい子さんを除いては経験豊富な強者だ


高原ホテル裏手の鳥居を潜り15分ほど登った時だ

笹の中からイワカガミが「ボンジュール」と最初の御挨拶

ではではミス・ユニバースを どアップで撮らせて頂きましょうかね


さてさて、トレッキングは始まったばかり・・・先を急ぎましょう

しかし数歩も歩かない内に今度は金平糖の様に可愛いマイヅルソウに足止めされてしまった

花はこれからの様でほんの僅かしか咲いていなかったが

花の最盛期はさぞかしだろうなと思う程、林床はマイヅルソウの葉に埋め尽くされていた


さぁ、次はどんな花が迎えてくれるのかしら?

お目当てのシャクナゲは残念ながら未だ蕾だったが・・・来ましたね、ハクサンイチゲ・・・しかもアッチにもコッチにも

「花の山っていいわね」と言いながら、けい子さんは盛んにシャッターを押す


視界が開けた陽だまりでズミの花を見つけた(小梨とも呼ばれる)

榛名山や赤城山に沢山あるので左程、珍しい花では無いが私以外はみな初めてとあって興奮しきり

近くには山テッセンの蕾?(残念ながらボケてしまった)やツガザクラまで見る事が出来たのはラッキーだった




しかし、何と気持ちの良い稜線だろう

久しぶりの2000m超えの空気だ

とは言え登り口の標高が1700を超えているのでその差は僅か300mほど

労せず高山の雰囲気に浸れると言う嬉しい山なのだ

有った、有りました~咲いていましたよ~

山腹を登山中、どれも蕾だったアズマシャクナゲ

シャクナゲのトンネルと言ったら過言だろうか

それ程、沢山のシャクナゲが稜線を飾っているのだ

(ピンクがアズマシャクナゲ  白がハクサンシャクナゲ)






そしてムシカリ   ミツバオーレン  モミジの花(これ何だか可愛いね・マスコット人形みたい)も






美しいのは花ばかりじゃない

見上げる空だって実に美しい




ところで登山、初めてのけい子さんは大丈夫だろうか?

みっちゃん、きみちゃんとは初対面だが、すっかりとけこんで この歩きを楽しんでいる様子

山頂まで、もう少しですよ、頑張りましょう 



はーい、お疲れ山頂到着でーす

花はフジハタザオ・・・だと思う






ジャ~ン暑さを避け緑陰に見つけた簡易レストラン

クラシック音楽の代わりがケタタマシイ、ヒグラシの鳴き声ではムードも何も有りませんが・・・

食後のデザートとコーヒーで盛り上げましょうかね


帰路は高峰温泉に下った

道が変われば植生も変わり(北斜面なので)勿論、景色も違う

何よりも新鮮な気持ちになれるのがいい

水ノ塔山から篭ノ登山の稜線を眺めスキー場一面に咲くショウジョウバカマやミネザクラ・ヒメイチゲを愛で

駐車場に戻ったのは14時半だった

随分、時間をかけた登山だったが、こんなユッタリした登山もいいものだ 

また4人で何処かを歩きましょうね










これは帰りに寄った(松井田)けい子さんの庭に咲いていた八重のドクダミの花

今、私の家でも元気に育っている(増えると始末に負えないので植木鉢で)




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尾瀬 (アヤメ平~尾瀬ヶ原)

2013年06月07日 | 登山
鳩待峠(9:00)アヤメ平手前昼食(10:30~11:20)アヤメ平(11:50~12:00)尾瀬ヶ原(14:05)山の鼻(16:00~16:15)鳩待峠(17:00)


夏が来れば思い出す”と言う事で尾瀬に行ってきた

尾瀬と言えば水芭蕉だが何度も足を向けているわりに此処での水芭蕉は初めて

期待に胸が

今はマイカー規制中で登山口の鳩待峠迄は途中からバスに乗り換えての入山だ


登山者で賑わう鳩待峠を9時出発

直接、尾瀬ヶ原に向かう登山者が大半なので、アヤメ平のあの喧騒が嘘の様に静かだった

「雪だ~」  で雪には慣れっこのはずのバンブー君、久しぶりでか大はしゃぎ

ママンジュンだってワクワクするよバンブー君


入山して約Ⅰ時間半、ようやく視界が開けアヤメ平の一角に到着

踏み跡を追って来たので分からなかったが出た所は夏道より大分、右に寄った所だったが

お蔭で雪解けが始まった場所では点々と咲くショウジョウバカマを見る事ができた

この辺り一面のお花畑になるのだろうが夏には踏み入る事の出来ない場所

なるべく端を通る様にして進まないと・・・ね


前方の懐かしい燧ヶ岳を見ながら行くとようやく本来の登山道(木道)に、時刻は10時45分

昼食タイムには大分早かったが朝が早かった為、お腹の虫が騒ぎ始めている


さて、今日はロングコース、先を急ぎましょう


僕、武尊  あの山、武尊山

そう、武尊はあの山から戴いた名前なんだよね


そうこうしている内に明るく開けたアヤメ平に着いた

ここは昭和30年代の尾瀬ブームに乗った若者たちがフォークダンスを踊り貴重な植物をことごとく踏み荒し無残な姿に変えてしまった

現在は保護団体の献身的な復元で徐々に戻りつつ有るが数十年経った今でも当時の天井の楽園は取り戻せていないと言う事だ

あァ、それにしても何という光景でしょう

険しい姿の燧ヶ岳、振り向けば大らかに横たう至仏山

その山に登ったのは、もう大分前の事になるが今でも山を彩っていた花々や頂から俯瞰した尾瀬ヶ原は忘れる事は出来ない




コーヒーで喉を潤した後は長沢追分分岐点で進路を左に取り雪道を尾瀬ヶ原に向け急下降






こんなに長かったかしらと思うほど歩いて歩いて・・・・・

スゴイ水芭蕉の群落

今までアチコチの山で見ているがこんな群落は初めて

木々の緑を背景に、至仏山を背景にそれは尽きることなく咲き乱れていた






尾瀬ヶ原は広大だ

一方は燧ヶ岳に、一方は至仏山に、果てがあるのかしらと思うほど木道が長く長く伸びている

私が此処を歩いたのはキスゲ咲く夏で有り、オレンジの草紅葉に燃える秋だった

今、ベージュ色に沈む原には、リュウキンカやウメバチソウ、イチゲが鮮やかに彩っている



  





牛首近くで再び水芭蕉の群落に出会った

地上に力強く花開く水芭蕉も良し、水中で流れに身を任せて咲く水芭蕉も良し








おや?バンブー何を見つけましたか?

イモリの大群、そして野ネズミ、食虫植物・・・ここは花を愛でる大人の世界だけでは無く子供にとって興味津々の原でも有ったんだね


山の鼻も大分、近くなったころ尾瀬のビューポイントの一つ、湖面に写る燧ヶ岳を見た

ならば至仏だって、どこかの池塘に写っているはず・・・有りましたね

  

山の鼻に着いて、ふと気が付けば時刻は16時

17時05分発の最終バスに間に合うか

今まで経験した事の無いスピードで標高差186メートルの登りを全力で 

フ~、ぎりぎり5分前

実際には送れて来る人待ちで出発は20分だったのだが

明日はきっと筋肉痛でのた打ち回るかも・・・しれない



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チャツボミゴケ 5/30

2013年06月02日 | 登山

Y さんご夫妻がはるばる茨城からお見えになり2泊していかれた

ご主人が榛東自衛隊司令部に赴任して以来なので彼此30年以上のお付き合いになる

その夜は彼女と私は牛久のワイン、ご主人と主人は日本酒を酌み交わし寝たのはもう2時近かった


翌日は生憎の雨となってしまったが(本日、梅雨入りの発表)弱い雨だったので六合村の「チャツボミゴケ」を見に行く事にした

六合村(くにむら)→文字通り6つの村落の集合体で

“六合→くに”と読ませるのは古事記の“天地四方を以って六合となす”からきている

草津温泉街を北上、途中、品木ダムへ寄り更に奥へ奥へと「チャツボミゴケ」の看板を追う事2時間弱

入園料は300円「ゲートの鎖を外して最奥の駐車場へ」と言う指示通り車を走らせると右手に二段になって落ちる滝を見た

幾分、煙って見えるのは飛沫でもガスでもなく温泉の湯気が立ち上っている為で川に手を入れると僅かに暖かさが感じられた

小雨の中では有るがチャツボミゴケを見る人達の姿がチラホラ

考えてみれば苔はこんな日の方が断然美しいし周りの緑も瑞々しく輝き

その上、岸辺を彩るレンゲツツジも見頃という lucky-day でも有った















この“チャツボミゴケ”

マリゴケとも呼ばれ酸性の強い湯が湧く此処でしか見られないと言う極めて希少な物なのだとか




写真はチャツボミゴケが生息する最終地で PH2,8 の強酸性の鉱泉を湧出している穴地獄

その名は、かつて底が見えないほど深い穴が有りその穴に落ちると二度と出られないという事からきているのだそうだ

鉄鉱石の採掘により穴も採掘の面影も遠い過去のものとなり今はただ荒涼と化す景色が広がるばかりだった


時刻は13時を回ってしまったので草津の温泉街で“わがまま定食”なるものを

量は少ないが色々な味が楽しめるというのが堪らない正に我儘料理

嬉しかったのは今年の初物コシアブラの天麩羅が食べられた事である


楽しい時間は過ぎるのが早い

明日はもうお別れである

Y ご夫妻は満足してくれただろうか



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