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中毒1 (食品保存剤・シリカゲル・生石灰)

2012-04-26 19:48:06 | (子どもの中毒事故) 日本中毒情報センター
出典:日本中毒情報センター
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf


「食品保存剤」

子類、生めん、おもち、水産加工品等の食品包装内に小さな袋が入っていることがあります。
これは食品保存剤(脱酸素剤・鮮度保持剤)というもので食品のカビの発生や食品の変質を防ぐ目的で広く用いられます。
■毒性
脱酸素剤の成分は主に黒い鉄の粉で、鮮度保持剤の成分は主にアルコールを吸着させた白いシリカゲルの粉末です。
いずれも毒性の低いものなので中毒の心配はありません。水分をとらせて様子をみます。
■症状
1袋食べた位では、症状は現れません。たくさん食べると吐いたり下痢を起こすことが考えられます。

■事故が起こったら
水分をとらせて様子をみます。

□参考

1.食品包装内には乾燥剤も封入されています。それぞれの目的も成分も違います。包装材料の表示を確かめましょう。
2.なかには刺激のある成分が入っているものもあります。食べると口の中が赤くなってヒリヒリすることがあります。
  なめた程度であれば様子をみて、症状があれば受診して下さい。
3.脱酸素剤と一緒に酸素検知剤という錠剤が封入されることがあります。
  食品包装中の酸素の存在を色が変化することで知らせるものです。
  ほとんど無毒で中毒の心配はありません。

「シリカゲル」

シリカゲルは湿気を防ぐ目的で商品包装中に封入されている乾燥剤の成分です。
袋入りの小さな粒状や粉末のもの、紙につつまれた錠剤型などの形で広く用いられています。
また、家庭で作るドライフラワーの乾燥剤としてたくさんの量が用いられます。
■毒性
消化管から吸収されないのでほとんど毒性はありません。
家庭用の小さな包装単位の量ぐらいなら食べても中毒の心配はありません。
■症状
まれに口の中がただれたり、粒状のものの場合、食道の壁に付着して炎症を起こすことがあります。

■事故が起こったら
コップ半杯位の水分(水、お茶、ジュースなど)を飲ませ、様子をみます。
眼に入った時は、こすらないようにして流水で洗眼します。

□参考
1.乾燥剤には他に毒性の高い危険な生石灰などもあります。表示成分を確認することが必要です。
2.半透明の粒状のシリカゲルがよく用いられますが、吸った湿気の量により、淡青色から淡赤色に変化する
  シリカ青ゲルが10%程度混ぜてあるものもあります。
 このシリカ青ゲルには粘膜を刺激する成分が入っていますので、
  たくさん食べると吐いたり、腹痛や下痢を起こす可能性があります。症状があれば受診します。
3.食品、菓子類用の乾燥剤は粒状の型が多く用いられ、医薬品・健康食品などには錠剤型や板状の型が用いられています。


「生石灰」
 
生石灰(せいせっかい)は吸湿力が強いため、湿気をおびやすい煎餅やのりなどの食品の乾燥剤として広く用いられています。
また、水分に触れると発熱する性質を利用して日本酒や弁当の簡易の加温用としても用いられます。
■毒性
水分に触れると熱が発生するので、口の中やのど、食道など触れた部分にやけどを起こす恐れがあります。新しい生石灰ほど危険です。
■症状
食べると口の中、のどがただれて、物を飲み込めなくなることがあります。また胃の灼熱感、ただれ、出血などを起こすこともあります。
眼に入ると痛みやただれを引き起こし、失明することもあります。

■事故が起こったら
少量でも食べた場合、口の中をよく洗い、うがいをさせます。
牛乳または卵白水(卵の白身1個をコップ1杯位の水で溶いたもの)を飲ませ、受診します。
吐かせてはいけません。
なめた程度なら、応急手当を行った後に様子をみます。口の中がただれたり、痛そうにしていれば受診します。
眼に入った時はすぐに15分以上流水で洗眼した後、受診します。
皮膚についたら、粉をすぐにはらい落として、流水でよく洗い、痛みや赤みがあれば受診します。

□参考  
1.包装材料には必ず「生石灰」または「酸化カルシウム」の表示がありますので、確かめましょう。
2.乳幼児の場合、生石灰が付着した皮膚をよだれなどでぬれたままにしておくと、
  やけどを起こす心配がありますのですぐに洗い流しましょう。

3.新しい生石灰の保管場所に水がもれ、火事を起こした珍しい例も報告されています。


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