日差しがどんどん強くなり、子ども達も外で遊ぶ機会が増えてきました。
また、梅雨になったらなったで外で遊べない分、子ども達にもストレスが生まれます。
子どもは思わぬ行動をし、事故も増えてきます。日々の中で危険を予測して事故防止に努めたいです。
さて、日本小児看護学会がまとめた「子どもの事故防止ノート」というのがありますので、
一部抜粋し転載します。
日本小児看護学会HP: http://jschn.umin.ac.jp/index.html
子どもの事故防止ノートPDF: http://jschn.umin.ac.jp/files/201210_kodomonote.pdf
平成21年の人口動態統計の不慮の事故の種類別の割合をみると
乳児では窒息が66.9%、1~4才では溺死や溺水が27.7%になっているそうです。
「子ども事故防止ノート」 事故例と対策
1. 窒息
スーパーボール等のおもちゃやアメ、ミニトマト、白玉、ブドウでも子どもは誤飲します。
絶対に口に入れて寝転んだりしないこと。
食べている最中にしゃべらせたり、ビックリさせたり、押したり、上の方を向かせたりしないこと。
自転車用のヘルメットがうんていに引っかかり首が絞まった。
自転車に乗るときかぶっていても、遊ぶときは必ず脱ぐ。
かぶっているた子どもがいたら外すよう指導する。
ランドセルを背負ったままうんていに登り、同様の事故も起こっている。
クッションに寝かせていたら、寝返りでふかふかのクッションに埋もれ呼吸停止に。
通常、3~5分の呼吸停止で心停止に。
首がしっかり座っていないような赤ちゃんは、柔らかな布団やタオル、ぬいぐるみなども危険。
うつぶせ寝にしたときは目を離さない。
ロック機能付きのシートベルトで遊んでいるうちに、首が絞まり窒息した。
(シートベルトは巻き込みの方向にどんどん絞まっていく構造です)
シートベルトを首や胴に巻きつけて遊ぶと危険であることを教える。
6才未満の幼児はチャイルドシートが義務。
チャイルドシートがないと子どもは、フロントシートの場合はフロントを突き破り外へ
後部座席では確実にフロント座席やダッシュボードに飛び出します。
急にドアが開いた時なども転落を防げます。
窒息につながることが多い物や事柄
気道の異物
直径3.2mm (500円硬貨は2.7mm)で長さ5.7mm以内の物
異物のない酸素欠乏
(低酸素) 袋をかぶって遊ぶ、ぬいぐるみや柔らかい布団など
(首が絞まる) マフラーの巻き込み、ヘルメットの紐、服やよだれかけの紐、フードつきの服、シートベルト
万が一窒息したら
先ず、119番
窒息や呼吸困難(顔色が悪い、ぜーぜーして苦しそう、意識がない)をおこしていたら、
先ず119番、大声で人を呼ぶ。
そして、異物を取り除く (背部叩打法=はいぶこうだほう=)
片足を立膝にして、子どものをうつぶせにして、みぞおちを膝に当て、頭を下げ、
背中の真ん中を何度も連続して強くたたく。
(乳幼児の場合は、大人の片腕で同じ姿勢にさせ、もう片方の手の付け根で何度も強くたたく)
3~5分の窒息で心肺停止になったら、即「AED」で蘇生を。