ママひろば

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子どもの事故防止ノート (4) 「日本小児看護学会」

2014-05-19 21:59:04 | 子ども事故防止ノート

日本小児看護学会がまとめた「子どもの事故防止ノート」からの一部抜粋と転載。

日本小児看護学会HP:  http://jschn.umin.ac.jp/index.html
子どもの事故防止ノートPDF: http://jschn.umin.ac.jp/files/201210_kodomonote.pdf


4. 熱傷 (火傷)

熱い食べ物が子どもにかかる事故はとても多く、子どもの皮膚は大人に比べとても薄いので、
大人で大丈夫でも子どもは火傷をおってしまいます。

食事の準備をするときは、子どもの食べ物は先に器に入れて体温程度に冷ましてから子供の前に置く。
熱い汁ものは子どもの手の届かないところに置く。
大人が熱いものを持っている時は周りにこどもがいないか確認する。

つかまり立ちしていた幼児が、テーブルの上の炊飯器から出ていた蒸気に触れ火傷。
炊飯器の蒸気口付近では98°C以上、10cm上でも66°Cの温度になっています。

火傷をおこすもの

ポットややかんのお湯、熱い味噌汁やスープがひっくり返る。
炊飯器や加湿器の蒸気に触れる。
天ぷら油が飛ぶ。
魚焼き器のガラスやトースターに触れる。
熱いお風呂に落ちる。
アイロン、ストーブに触れる。
花火の火が衣服に燃え移る。
低温やけど (湯たんぽやカイロ、ホットカーペットなどの長時間使用)
等々

もし火傷をしてしまったら

とにかく「冷やす」こと。流水で15分以上・・・。
直接流水を当てられない場合は、冷やしたタオルやアイスノンで何回も取り替えながら。
衣服の上から熱湯がかかったときは、無理に脱がさず衣服の上から流水を。
全身に熱湯がかかった場合は、直ぐ救急車を呼ぶ。救急車が来るまで濡れたバスタオルにくるみ
その上からタオルケットで保温して待つ。

受診の目安

広範囲の火傷 (子どもは大人の手のひら二つ分でショックをおこす)
顔 (表面は大したことなくても内部がひどいことがある)
手や足の指 (皮膚がくっついてしまうことがある)、性器の火傷 
水泡ができた火傷 (水泡がつぶれると感染をおこすことがある) 

受診のときは

「いつ」、「何が」、「身体のどれくらいの範囲に」、
「どれくらいの時間」(ちょっとかかっただけなのか、しばらく触れていたのか)
の情報をお医者さんへ伝える。 

 

 


子どもの事故防止ノート (3)  「日本小児看護学会」

2014-05-18 13:23:25 | 子ども事故防止ノート

日本小児看護学会がまとめた「子どもの事故防止ノート」からの一部抜粋と転載。

日本小児看護学会HP:  http://jschn.umin.ac.jp/index.html
子どもの事故防止ノートPDF: http://jschn.umin.ac.jp/files/201210_kodomonote.pdf


3. 誤飲・誤嚥 (ごいん・ごえん: 食べ物や飲み物以外のものを間違って飲み込むこと)

子どもは好奇心がとても旺盛で、何でもかんでも口に持っていきます。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが下の子の口にものを入れることは事です。
文字の読めない子どもには、入浴剤などのように小さなパッケージは
アメのように見えるかもしれません。

酎ハイ等の甘いお酒がメニューにあるようなお店では、子どもに運ばれてきたものを
大人が一口飲んで確かめてみる。

ペットボトルは再利用しない、他の用途に使わないことは原則。

注意していても、もし何かを間違えて飲み込んでしまったら・・・

● 吐かせて良い場合 ● 吐かせてはいけない場合

● 牛乳や卵白を飲ませる場合 ● 牛乳や卵白を飲ませてはいけない場合

があります。飲み込んだものにより、その対応は全然違います。

詳しくは、このブログのカテゴリー欄の「(誤飲対策)日本中毒情報センター」にまとめました。

 


子どもの事故防止ノート (2) 「日本小児看護学会」

2014-05-17 14:40:26 | 子ども事故防止ノート

日本小児看護学会がまとめた「子どもの事故防止ノート」からの一部抜粋と転載。

日本小児看護学会HP:  http://jschn.umin.ac.jp/index.html
子どもの事故防止ノートPDF: http://jschn.umin.ac.jp/files/201210_kodomonote.pdf


2. 溺水 (できすい: 溺れて窒息する事)

小さな子どもの溺水事故は多くは家庭内のお風呂場で発生。
大人が一緒に入っていても、ほんの少し(2~3分)目を離したすきに溺れてしまう。

子ども達は好奇心旺盛で、危険な場所での探検・冒険が大好きです。
ため池や水辺は要注意。

プールでは大勢の人がいると油断しがちですが、逆に目が届きにくくなります。
絶対に目を離さないように気を付ける。

溺れやすいところ

海、プール、川、池、用水路などは勿論、
乳幼児の場合は家庭内で多く発生 (お風呂、ビニールプール、洗濯機、トイレ、水槽、洗面台、バケツなど)

若し溺れているのを発見したら 

1. 直ぐに水から引き上げる
2. 意識・呼吸を確認する
3. 人手が必要なので、直ぐに大きな声で人を呼ぶ
4. 意識がない場合は、直ぐに救急車を呼ぶ
5. からだが冷たかったら、タオル等でくるみ保温
6. 意識がすぐ戻っても肺炎などをおこす可能性があるので病院へ 

予防が大切

溺水事故は、ほんのわずかな時間目を離したすきに起こっています。
子どもは、水深が5cmもあれば溺れてしまう可能性があります。
少しの水でも、十分な注意を。
小学生・中学生になると家庭内事故は減るが、屋外事故が増えます。
普段から、水の危険性となぜ危ないのかを話しておくことが大切。 

 


子どもの事故防止ノート (1) 「日本小児看護学会」

2014-05-16 12:39:05 | 子ども事故防止ノート

日差しがどんどん強くなり、子ども達も外で遊ぶ機会が増えてきました。
また、梅雨になったらなったで外で遊べない分、子ども達にもストレスが生まれます。

子どもは思わぬ行動をし、事故も増えてきます。日々の中で危険を予測して事故防止に努めたいです。

さて、日本小児看護学会がまとめた「子どもの事故防止ノート」というのがありますので、
一部抜粋し転載します。

日本小児看護学会HP:  http://jschn.umin.ac.jp/index.html
子どもの事故防止ノートPDF: http://jschn.umin.ac.jp/files/201210_kodomonote.pdf

平成21年の人口動態統計の不慮の事故の種類別の割合をみると
乳児では窒息が66.9%、1~4才では溺死や溺水が27.7%になっているそうです。

「子ども事故防止ノート」 事故例と対策

1. 窒息
スーパーボール等のおもちゃやアメ、ミニトマト、白玉、ブドウでも子どもは誤飲します。
絶対に口に入れて寝転んだりしないこと。
食べている最中にしゃべらせたり、ビックリさせたり、押したり、上の方を向かせたりしないこと。

自転車用のヘルメットがうんていに引っかかり首が絞まった。
自転車に乗るときかぶっていても、遊ぶときは必ず脱ぐ。
かぶっているた子どもがいたら外すよう指導する。
ランドセルを背負ったままうんていに登り、同様の事故も起こっている。

クッションに寝かせていたら、寝返りでふかふかのクッションに埋もれ呼吸停止に。
通常、3~5分の呼吸停止で心停止に。
首がしっかり座っていないような赤ちゃんは、柔らかな布団やタオル、ぬいぐるみなども危険。
うつぶせ寝にしたときは目を離さない。

ロック機能付きのシートベルトで遊んでいるうちに、首が絞まり窒息した。
(シートベルトは巻き込みの方向にどんどん絞まっていく構造です)
シートベルトを首や胴に巻きつけて遊ぶと危険であることを教える。
6才未満の幼児はチャイルドシートが義務。
チャイルドシートがないと子どもは、フロントシートの場合はフロントを突き破り外へ
後部座席では確実にフロント座席やダッシュボードに飛び出します。
急にドアが開いた時なども転落を防げます。

窒息につながることが多い物や事柄

気道の異物  
直径3.2mm (500円硬貨は2.7mm)で長さ5.7mm以内の物

異物のない酸素欠乏
(低酸素) 袋をかぶって遊ぶ、ぬいぐるみや柔らかい布団など
(首が絞まる) マフラーの巻き込み、ヘルメットの紐、服やよだれかけの紐、フードつきの服、シートベルト

万が一窒息したら

先ず、119番
窒息や呼吸困難(顔色が悪い、ぜーぜーして苦しそう、意識がない)をおこしていたら、
先ず119番、大声で人を呼ぶ。 

そして、異物を取り除く (背部叩打法=はいぶこうだほう=)
片足を立膝にして、子どものをうつぶせにして、みぞおちを膝に当て、頭を下げ、
背中の真ん中を何度も連続して強くたたく。
(乳幼児の場合は、大人の片腕で同じ姿勢にさせ、もう片方の手の付け根で何度も強くたたく)

3~5分の窒息で心肺停止になったら、即「AED」で蘇生を。