「日本の動植物のなかで、地球温暖化でいちばん先に影響を受けるのはライチョウだ」鳥類学者の中村浩志先生はこう語ります。寒い環境をこのみ、高山の頂上ちかくに暮らすライチョウは、これ以上気温が上がると、行き場がなくなってしまうのです。ライチョウをとおして、かけがえのない日本の自然環境について考えてみましょう。
はじめに オコジョがねらい、サルがおそう
白馬岳でライチョウに会った
ライチョウの生息調査を手伝ってほしい
日本のライチョウは三〇〇〇羽
氷期を生きのびたライチョウ
地球温暖化が進んでいる
ライチョウの研究をもう一度やる
新しい調査がはじまった
南アルプスのライチョウが減った
世界の研究者がやってきた
ライチョウは「絶滅危惧1B類」
ケージ保護で親子を守る
ライチョウはたくましく生きのびる