今年のオールスター第2戦の舞台となりました広島はZoomZoomマツダ スタジアム。
言わずと知れた 広島東洋カープのホームグラウンドであります。

写真や感想は5/28 の交流戦の時のものです。
観戦記はこちら
さて今回も「見かけはわからないけれども体に不自由さを抱えている自分」
のそうした目線から書いてみたいと思います。
これを読まれた方がバリアフリーについて考えて頂ければ幸いです。
実は生涯初の広島、しかも思い立っての一人旅。
やっとそういうことが出来るようになったんだなぁ。
何もかもが嬉しさと感謝で一杯でした。
球場の立地条件も素晴らしいです。
新幹線の駅を降り、そのまま15~20分歩けば球場に着くわけですからね!
できれば新緑の広島の街を堪能しながら歩いて行きたい気持ちは勿論ありましたが、
「自分的には物理的に無理」なので最初からホテルにチェックイン後、
タクシーを呼んで貰って行くことにしていました。
15~20分の徒歩距離だと大体2~3メータくらいです。
【球場内に乗り入れるタクシーの乗降場がない】
運転手さんに軽く事情を話し、最短で行けるところに停めて頂きました。
もう目の前に見えていたし、舗装された平板な道で助かりました。
特急が遅れ、新幹線の乗り継ぎが間に合わずギリギリ30分前。
なんとか間に合いそう…(汗ダク)ん?
【荷物チェックの場所は球場前にひとつだけ】
一応3列ではありましたが、普通ゲート毎にやりません?
暑い中を立たせて待たせて…これ、普通の体の人でも…
【スタンドへの入り口が階段ひとつしかない】
え??? この球場っていつ建てられたんでしたっけ?昭和じゃないでしょ。
こんな、急勾配な沢山の段…私登れないどうしよう?
(落ち着いて自分。エレベーターが近くにあると公式サイトに…)
でも、案内板が出ていません。
あと20分しかない。えっとインフォメーション…
【試合前20分、インフォメーションが常駐していない】
え?え?なんでここの人いないのっ?
置いてある案内チラシを見ても、どうやら一度出て再入場?
チケットチェックのところに戻って尋ねるとやはりそうでした。
見た目普通のオバちゃんの自分。
好奇の目にさらされながら柵を開けてもらいます。
方角はわかるものの、行けども行けどもそれらしきものが無い。
VIP専用入口のお姉さんにジロと睨まれ。
足は棒のようになり、心細く…時間だけが迫ってくる。
これ、誰かが一緒だとしても要領を知らないと絶対わからない…
ここで、出くわした整備員さんに聞いてようやくさっき睨まれたすぐ横に、
隠れるようにエレベーター、ありました!
そこにも荷物チェックの人は居て、
エレベーターを上った先に入場チェックはあるのですから、
これ裏口入学じゃないですよね?~_~;
しかしそこからはこの眺め!一気に報われました。

この開放的で、縁日のようなコンコース。
まるで夢にまで見た光景です。

【スタンドの段差は小さかった、助かった】
心配していた段差も狭く作ってあって、なんとかびっこを引きながら降りて行けます。

まあ、元より出来るだけ昇降しないで済む席をリザーブしてはいたんですが。
平日で、人も少ないし周囲に迷惑をかけずに着席!!

(ああ…なんとか清田の二球目ファールに間に合った)
【トイレ施設が素晴らしい】
トイレの数も多いし、コンコース内にあるのでギリギリ試合の行方を追いながら…
モニターなんて必要ないつくりですからね。


そしてバリアフリーのトイレが男女別なのに感動しました。
【運営と当事者の意識のズレ…甘かった情報の“読み”】
これは球場に限ったことではなく、どの施設でもそうなのです。
基本設計では見かけの壮麗さや壮観さのみが強調され、
女性や子供、社会的弱者の意見や感覚など反映されていない。
特にバブル期などのものは皆そうで、HIは後回しですからね。
時が移り消費が激減し、そこで層を拡大しようとしても歪さが出るのです。
冷静に考えると運営側としては、
一機しかない小さいエレベーターに人が殺到することは避けたい。
本当に必要な人に利用させればいい。
だから積極的に公開しないのだと思います。
公式では「車椅子、ベビーカーの方はご相談ください」となっていました。
だから自立歩行できる自分は大丈夫だと勘違いしてたのも良くなかったのでしょう。
だけれども本当に必要な人=車椅子、ベビーカーなどの台車 ではないのです。
“台車だから、歩かないから距離があってもいいだろう”
その意識を変えて頂きたい。
介護する方も歳を取る。お母さんにも事情がある。
“そこまでして野球観に来る物好きは”
どこかにそんな意識はありませんか?
スタンドにいると、杖をついた何十年来のカープ男子が老いたカープ女子に手を引かれてという光景も見られましたよ。
エスカレーターや手摺の設置、手帳や証明書を見せれば利用できる専用のタクシー降り場…
多様化の時代に向け課題はこれからですね。
【旅は道連れ、世は情け】

実はその日は、この回の後にフォロワーさんと会う約束をしていました。
貴重な存在?鴎女子同士で盛り上がり実に楽しかったのです。
この日はナイトゲームでロッテが勝ったこともあり、
大勢のカープファンが引いた後でスタンドを出ました。
実はこの時もう既にエレベーターへの入り口が薄暗くなっており、
探すのに少し手間取りました。
薄暗い光の中、一人より二人は本当に心強かったです。
【消えたタクシー停泊場】
そのフォロワーさんが事前に帰りの乗り場の情報も調べてくれていて、
(球場外の、とある場所)最後まで見送って頂きました。
しかし試合が引けてしばらく経つと、
ショップなどに人が残っていても早々に解除されるようです。
そうなるとその場所には、それ目的で乗り入れるタクシーがいなくなり、
閑散としたその場所で流しのタクシーを拾うのに苦労しました。
それでも最後まで辛抱強くお付き合いくださったOさん。
本当にありがとうございました✨
【最後に】
こんなある意味マイノリティの自分では有りますが、
この広島行きが実は自分に自信と勇気を与えてくれました。
もともと病気をして以来、いろんな壁にぶつかるうちに…
冒険体質になってしまったようなのですが(笑)
これで手を付けられなくなるかもしれません(え?)
ということで、この後も月一の観戦の旅は続いて行きます。はい…^^;
〔ご一読ありがとうございます〕
※様々なご意見があると思います。そういう人は来なければいいというお声も拾えるかと思いますがよろしくお願いいたします。
言わずと知れた 広島東洋カープのホームグラウンドであります。

写真や感想は5/28 の交流戦の時のものです。
観戦記はこちら
さて今回も「見かけはわからないけれども体に不自由さを抱えている自分」
のそうした目線から書いてみたいと思います。
これを読まれた方がバリアフリーについて考えて頂ければ幸いです。
実は生涯初の広島、しかも思い立っての一人旅。
やっとそういうことが出来るようになったんだなぁ。
何もかもが嬉しさと感謝で一杯でした。
球場の立地条件も素晴らしいです。
新幹線の駅を降り、そのまま15~20分歩けば球場に着くわけですからね!
できれば新緑の広島の街を堪能しながら歩いて行きたい気持ちは勿論ありましたが、
「自分的には物理的に無理」なので最初からホテルにチェックイン後、
タクシーを呼んで貰って行くことにしていました。
15~20分の徒歩距離だと大体2~3メータくらいです。
【球場内に乗り入れるタクシーの乗降場がない】
運転手さんに軽く事情を話し、最短で行けるところに停めて頂きました。
もう目の前に見えていたし、舗装された平板な道で助かりました。
特急が遅れ、新幹線の乗り継ぎが間に合わずギリギリ30分前。
なんとか間に合いそう…(汗ダク)ん?
【荷物チェックの場所は球場前にひとつだけ】
一応3列ではありましたが、普通ゲート毎にやりません?
暑い中を立たせて待たせて…これ、普通の体の人でも…
【スタンドへの入り口が階段ひとつしかない】
え??? この球場っていつ建てられたんでしたっけ?昭和じゃないでしょ。
こんな、急勾配な沢山の段…私登れないどうしよう?
(落ち着いて自分。エレベーターが近くにあると公式サイトに…)
でも、案内板が出ていません。
あと20分しかない。えっとインフォメーション…
【試合前20分、インフォメーションが常駐していない】
え?え?なんでここの人いないのっ?
置いてある案内チラシを見ても、どうやら一度出て再入場?
チケットチェックのところに戻って尋ねるとやはりそうでした。
見た目普通のオバちゃんの自分。
好奇の目にさらされながら柵を開けてもらいます。
方角はわかるものの、行けども行けどもそれらしきものが無い。
VIP専用入口のお姉さんにジロと睨まれ。
足は棒のようになり、心細く…時間だけが迫ってくる。
これ、誰かが一緒だとしても要領を知らないと絶対わからない…
ここで、出くわした整備員さんに聞いてようやくさっき睨まれたすぐ横に、
隠れるようにエレベーター、ありました!
そこにも荷物チェックの人は居て、
エレベーターを上った先に入場チェックはあるのですから、
これ裏口入学じゃないですよね?~_~;
しかしそこからはこの眺め!一気に報われました。

この開放的で、縁日のようなコンコース。
まるで夢にまで見た光景です。

【スタンドの段差は小さかった、助かった】
心配していた段差も狭く作ってあって、なんとかびっこを引きながら降りて行けます。

まあ、元より出来るだけ昇降しないで済む席をリザーブしてはいたんですが。
平日で、人も少ないし周囲に迷惑をかけずに着席!!

(ああ…なんとか清田の二球目ファールに間に合った)
【トイレ施設が素晴らしい】
トイレの数も多いし、コンコース内にあるのでギリギリ試合の行方を追いながら…
モニターなんて必要ないつくりですからね。


そしてバリアフリーのトイレが男女別なのに感動しました。
【運営と当事者の意識のズレ…甘かった情報の“読み”】
これは球場に限ったことではなく、どの施設でもそうなのです。
基本設計では見かけの壮麗さや壮観さのみが強調され、
女性や子供、社会的弱者の意見や感覚など反映されていない。
特にバブル期などのものは皆そうで、HIは後回しですからね。
時が移り消費が激減し、そこで層を拡大しようとしても歪さが出るのです。
冷静に考えると運営側としては、
一機しかない小さいエレベーターに人が殺到することは避けたい。
本当に必要な人に利用させればいい。
だから積極的に公開しないのだと思います。
公式では「車椅子、ベビーカーの方はご相談ください」となっていました。
だから自立歩行できる自分は大丈夫だと勘違いしてたのも良くなかったのでしょう。
だけれども本当に必要な人=車椅子、ベビーカーなどの台車 ではないのです。
“台車だから、歩かないから距離があってもいいだろう”
その意識を変えて頂きたい。
介護する方も歳を取る。お母さんにも事情がある。
“そこまでして野球観に来る物好きは”
どこかにそんな意識はありませんか?
スタンドにいると、杖をついた何十年来のカープ男子が老いたカープ女子に手を引かれてという光景も見られましたよ。
エスカレーターや手摺の設置、手帳や証明書を見せれば利用できる専用のタクシー降り場…
多様化の時代に向け課題はこれからですね。
【旅は道連れ、世は情け】

実はその日は、この回の後にフォロワーさんと会う約束をしていました。
貴重な存在?鴎女子同士で盛り上がり実に楽しかったのです。
この日はナイトゲームでロッテが勝ったこともあり、
大勢のカープファンが引いた後でスタンドを出ました。
実はこの時もう既にエレベーターへの入り口が薄暗くなっており、
探すのに少し手間取りました。
薄暗い光の中、一人より二人は本当に心強かったです。
【消えたタクシー停泊場】
そのフォロワーさんが事前に帰りの乗り場の情報も調べてくれていて、
(球場外の、とある場所)最後まで見送って頂きました。
しかし試合が引けてしばらく経つと、
ショップなどに人が残っていても早々に解除されるようです。
そうなるとその場所には、それ目的で乗り入れるタクシーがいなくなり、
閑散としたその場所で流しのタクシーを拾うのに苦労しました。
それでも最後まで辛抱強くお付き合いくださったOさん。
本当にありがとうございました✨
【最後に】
こんなある意味マイノリティの自分では有りますが、
この広島行きが実は自分に自信と勇気を与えてくれました。
もともと病気をして以来、いろんな壁にぶつかるうちに…
冒険体質になってしまったようなのですが(笑)
これで手を付けられなくなるかもしれません(え?)
ということで、この後も月一の観戦の旅は続いて行きます。はい…^^;
〔ご一読ありがとうございます〕
※様々なご意見があると思います。そういう人は来なければいいというお声も拾えるかと思いますがよろしくお願いいたします。