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まくらが歌謡楽団のブログです♪

「旅人よ」つづき…

2020-03-03 20:17:52 | 日記
前回からだいぶ時間が経ってしまいましたが、皆様、コロナに負けずにお元気にお過ごしですか?今月のまくらが歌謡楽団の歌声広場は、できるだけ開催したい方向ではありますが、決定までにもうしばらくお待ちくださいね♪

さて、前回の「旅人よ」ですが、Tedさん、茂木さんのコメントを読ませていただくうちに、だんだん、わからなくなってきてしまいました😵 

  風にふるえる 緑の草原
  たどる瞳かがやく 若き旅人よ
  お聞きはるかな 空に鐘が鳴る
  遠いふるさとにいる 母の歌に似て
  やがて冬が冷たい 雪を運ぶだろう
  君の若い足あと
  胸に燃える 恋もうずめて
  草は枯れても いのち果てるまで
  君よ夢を心に 若き旅人よ 

  赤い雲行く 夕陽の草原
  たどる心やさしい 若き旅人よ
  ごらんはるかな 空を鳥がゆく
  遠いふるさとに聞く 雲の歌に似て
  やがて深いしじまが 星を飾るだろう
  君の熱い想い出
  胸にうるむ 夢をうずめて
  時は行くとも いのち果てるまで
  君よ夢を心に 若き旅人よ

そもそも、「似て」という言葉がひっかかってしまいます。この詩の中で「似て」という言葉はなくても良いように思うのに、あえて「似て」とあるのは?
母の歌に似ているのは、鐘の音、雲の歌に似ているのは…。私の勝手すぎる解釈は~遠いふるさとにいるのは母ではなく、母の歌であり、もう母は亡くなっているかもしれない、時空を超えたはるか遠くから聞こえる鐘の音は、母の歌っていた歌、そしていつも遠いふるさとを想う時に空に響く永遠の鐘の音のように私の心に奏でられる母の歌。
雲の歌は、はるか上空を鳶などが力強く行く時(この「はるかな空」と全体的に「若者よ大志を抱け」のような雰囲気の歌詞からは、私は夕焼け小焼けのカラスではないように思うのですが…)この鳥のようにのびのびと生きていきなさいと、その様が雲の歌のようだと…では、雲の歌とは?

疑問ばかりだが、ここに岩谷時子の詩に「空がこんなに青いとは」というのがある

知らなかったよ
空がこんなに青いとは
手をつないで歩いて行って
みんなであおいだ空
ほんとに青い空
空は教えてくれた
大きい心を持つように
友達の手をはなさぬように

知らなかったよ
空がこんなに青いとは
なぜかしら悲しくなって
ひとりで見上げた空
とっても青い空
空は聞かせてくれた
風にも負けない雲の歌
ひとりでも もう泣かないように


この曲についてウィキペディアを見ると~
第37回(1970年)「NHK全国学校音楽コンクール 小学校の部」課題曲である。1970年6月-7月には『みんなのうた』でも放送された。歌は東京放送児童合唱団。 
1970年7月10日に、NHKのドキュメンタリー番組『現代の映像』にて「空がこんなに青いとは」と題された回が放送され、テーマ曲ともなった。大阪市内・工場地帯の公害問題を扱ったこの回では、当時コンクールで3年連続優勝していた大阪市立北恩加島小学校の生徒たちが、公害地区のどんよりとした空の下で、課題曲であるこの曲の練習に励む様が取り上げられている。2000年9月の『NHKアーカイブス』番組内で再放送された~

この曲の後半の歌詞にも「雲の歌」があります。「旅人よ」の曲が発表されたのが1966年ですから、何か「雲の歌」には独特な作者の想いがあるように感じます。
もっと調べて追究したら、何か見えてくるかもしれません…


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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分からないのがよい詩というものか (Ted)
2020-03-04 20:32:37
 分からないといえば、「旅人よ」の歌詞の中で「旅人よ」と呼びかけている人と旅人とはどういう関係にあるのか、作詞者自身と一般の若い人という関係なのか、親と子であるのか、そしてまた、「遠いふるさと」や「母」は、誰のふるさと、誰の母であるのか、などにも疑問が湧きます。幾通りにでも解釈できる可能性を持っているということが文学的表現の豊かさであるならば、「分からない」と感じさせる箇所が多いのも、よい詩の特徴かもしれません。私が取り上げた「遠いふるさとに聞く」の「に」も、歌詞一番中の「遠いふるさとにいる」に「単に呼応させた」という解釈もできます。また、伊賀山人さんのように「文語調の表現」と解釈するのも、間違いともいえません。なぜならば、何度も出てくる「若き旅人」が、すでに「文語調の表現」ですから。
 「雲の歌」という言葉が同じ作詞者による「空がこんなに青いとは」にも出てくるとは、まことに興味深いご指摘です。
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Tedさん、コメントありがとうございます♬ (櫻ミサ)
2020-03-05 21:15:38
なるほど…わからない事が面白い…
旅人とは、作者が自分が若かった頃に思いを馳せて、投げかけている言葉かなと思いました。ただ、君の熱い想い、ではなく想い出というところもまた、不思議な気がします。
読む、あるいは聞く人に想像できる自由さを与える所が、文学的な奥深さなのですね。
勉強になりました
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極まった芸 (茂木)
2020-03-06 09:30:52
一般に詩人(芸術家)は他人を迎合すること無く、自らが達した境地で精いっぱいの能力を奮い、作品を作ります。それを鑑賞するためには鑑賞者もその高みに登る必要があります。詩が難解と思われるのは我々がそこに至るまでの途中にいるからだと5%位は考えられます。我々は詩の専門家ではないので!
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