プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

癒し系

2012-01-07 23:55:14 | 小ネタ




 火川神社。





「けほっ…ごほ」
「…美奈、風邪?」
「あ、いや、大丈夫、風邪じゃないんだけどちょっと…ごめんレイちゃん、水か何かもらっていい?」
「ああ、ちょっと待って…はい」
「んっ…くふっ………あー。ありがとうレイちゃん。ごめん、風邪じゃないんだけど、何か今ちょっと喉が…でももう大丈夫」
「最近特に空気乾燥してるから…普段からまめにうがいとかしておいた方がいいわよ」
「そぉねぇ」
「アイドル目指してるんだったら…喉は大切にしなさいよ」
「…え、やだ何レイちゃん。やさしい…まさか、口説いてるの?」
「なんでそうなるのよ!」
「なんてねーそうよねー。レイちゃんはまこちゃんに一途だもんねー」
「……ばかじゃないの」
「あーもーいいなーレイちゃんにまこちゃん。あたしも亜美ちゃんに会いたいなー水分補給したいよーあみちゃーん」
「…え、亜美ちゃんに会いたいのは分かるけど水分補給って何?」
「なんか亜美ちゃんって水分率高そうっていうか、部屋にいるだけで加湿器のかわりになってくれそうって言うかー」
「…加湿器扱いは失礼じゃない?」
「ああそれだけじゃないの。こないだテレビでやってたんだけどね、水って…マイナスイオン?って体にいい成分が出て癒されるんだって」
「マイナスイオンねぇ…それは知ってるけど」
「亜美ちゃんがそばにいると空気の乾燥も癒されるしマイナスイオンで癒されるし笑顔であたしの心も癒されるしーあー亜美ちゃんに微笑まれてマイナスイオン浴びて癒されたい」
「亜美ちゃんからマイナスイオンが出てるかは知らないけど…ま、もうすぐ会えるわよ。今まことと一緒に向かってるらしいから」
「まこちゃんも来るの?あーまこちゃんも癒しなのよねーまこちゃーん」
「まことが癒し?」
「これもテレビでやってたけど、マイナスイオンって植物とかからも出てるらしいのよ。森林浴って言葉もあるくらいだし、まこちゃんからもマイナスイオン出てると思うのよ」
「まあ…まことの部屋は確かに植物多くて空気いいから私も好きだけど…本人から出てるもの?」
「何言ってんのレイちゃん。まこちゃんの部屋が好きなのって、空気がいいからじゃなくて、まこちゃんが好きだからでしょ?」
「なっ…」
「本人が好きじゃなきゃ、部屋の中に行きたいとも思わないでしょうが。部屋が好きになるのはそのあとよ」
「…………………………」
「まこちゃんの笑顔とか癒されるしねー」
「…ま、あのへらへらした顔を見れば…なんかこっちも気が緩みはするけど、ね」
「あー早くマイナスイオンコンビ来ないかしら―部屋の水分がぁー」
「結局部屋の水分の問題なのね……あ、来た」
「こんにちは、レイちゃん。お邪魔します。美奈も来てたのね」
「よぉ、二人とも」
「いらっしゃい」
「美奈が来ていたのならちょうどよかったわ。ちょっと美奈に個人的に話が」
「へ?」
「芝中の冬休みの宿題で私が把握していないものがあるようなのだけど…」
「Σ(゜ロ゜;」
「冬休みの宿題、あなたから見てって言ったわよね?なのに私に宿題全部出さなかったってどういうこと?」
「べべべ別に亜美ちゃんのお手を煩わすほどのものでもないかって思ったものがあって」
「妙に少ないとは思っていたけど…私が見ていない宿題はどうするつもりだったの?まさか提出せずに放っておいてそのままにするつもり?ばれないとでも思ってたの?」
「そそそそういうつもりじゃはわわわわわ水野さん笑顔が怖いです」
「……微笑まれて癒されたい、ねぇ」
「ん、レイ、何の話?」
「ああ…あなたと亜美ちゃんが来る前に美奈と話してたのよ…笑顔に癒されるって」
「ああ、亜美ちゃんの?確かに…まあ、今の笑顔は正直ちょっと怖いけど。美奈追い詰められて泣いてるしすごい汗かいてるし…」
「まあ、あれで部屋の湿度そのものは上がるかしら」
「湿度ねぇ」
「今はああだけど、亜美ちゃんの笑顔に癒されるとは言ってたわよ。マイナスイオン出てるとか何とか…あなたも」
「え、あたし?」
「笑顔に癒されるんだって」
「へえ。そう言ってくれるって嬉しいなぁ。もしかしてレイも?」
「……別に。嫌いではないけど」
「ふーん」
「何なのよその笑顔は」
「嫌いじゃないんだろ?」
「気には障る」
「そう。まあそれはそれでいいさ。笑顔がいいなら笑顔で話そうか」
「…何を?」
「あたしも個人的にレイに話が」
「……何?」
「こないだ男に貢がせたらしいな」
「∑(゜□゜|||)」
「男なんてくだらないとか言いながらちゃっかり何やってるんだ?」
「ち、違っ…あ、あれは向こうが勝手に…!」
「ああ…やっぱり本当なんだな」
「(Σ@□@;!!!」
「あたしと付き合う前はプールでいろんな奴にジュースおごらせてたしなぁ。あの時もどうかと思ってたけど、まだやってたのか」
「だから…!今回は向こうが勝手に押し付けてきただけで…」
「今回は、ってことは、ほかにもやってたのか」
「………(≡д≡;)」
「ああ怒ってないぞ?今笑顔だろ?あたし。いいなぁうらやましいなぁ。昔からモテてたもんな、レイ」
「((((|||□|||; ))))ガクガクガクガク」
「まあ…美奈や亜美ちゃんがいるから今日は黙っておこうかと思ってたけど…見た通り二人は自分たちの世界だし。でもやっぱり人目があるところでこういうの話すのもなんだし結論出ない気がするから、ちょっと二人で神社の裏行こうか」
「は、話し合うのに指の関節ばきばき鳴らしながらっておかしいでしょう!」
「…え?やだな、レイ。何か勘違いしてないか」
「…な、何を」
「話し『合い』ってのは対等な立場の人間同士がするものだろ。あんたは今自分が対等な立場にいるとでも?」
「Σ(((;゜Д゜;)))」
「おしおき……折檻か」
「Σまこと!」
「アフターケアは心配するな」
「アフターケアが必要な事態に持ち込まなきゃいい話でしょう…ちょ、まこと…!」






「…うーん。あれに比べると、やっぱり亜美ちゃんの笑顔は恐怖オーラまとっててさえ癒されるわね~」
「(あれを目にしてしまうと今どれだけ私が怒っても相手が堪えない気がする…orz)」






                    ************************


 レイちゃんの百面相は手間でした(みもふたもない)
 まこ亜美は並んでるだけで癒し。美奈とレイちゃんはその笑顔にいろんな意味でどきどきしてるといいよ。
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