表現の仕様

　お花見の帰り。


「あの時はアルテミス、皆を守ってくれようとして・・・頑張ってたわね」
「ああ、あの時は僕しか戦えなかったし、僕もこれでも男だからね。結局はみんな無事でよかったよ」
「そしてアルテミス、その役得と言っては何なのかもしれないけど」
「・・・ん、美奈、何か僕にしてくれるのか？」
「あんた、亜美ちゃんに乗られたわね？」
「え？あ・・・ああ。いやあれは参ったよ。うさぎがいきなり亜美を支えていた手を離しちゃうもんだから、亜美の頭が僕の上に・・・まあ、セーラー戦士のブレーンが頭を打ったりすれば大変だから結果的に良かったのかもだけど・・・」
「あんた、亜美ちゃんに乗・ら・れ・た・の・よ・ね？」
「え・・・ええ！？(何か目が血走ってる！？)」
「その後亜美ちゃんが抱っこしてなでてくれたのよね？確か」
「あ、ああ・・・本当亜美って優しいよな・・・」
「・・・ってことはあんた、あの亜美ちゃんに激しく上に乗りかかられた上、挙句、あの普段はガードが固いけど一皮剥けばミルクのように美しい肌が張っているであろう胸に押し付けられるように抱かれて、あまつさえ全身をあのか細い指で撫で回されたって言うの！？」
「・・・・・・・・・・・・・美奈、言ってることは間違ってはいないけど、どこか卑猥な表現に聞こえるのは気のせいか？」
「・・・・・・・・・・・・・・・そのときの感触をどうぞ詳しくお聞かせ願いたいわね。亜美ちゃんの巧みな指使いとか、胸がマシュマロのような柔らかさだったとか・・・猫の分際で、な、何て羨ましいポジション・・・！」
「・・・(こんなやつがセーラー戦士のリーダー・・・亜美、僕にコイツを辞めさせる権限がないことを許してくれ・・・！)」
「早く教えなさいよー！！！」
「ちょ、美奈、今日の僕はぼろぼろなんだからちょっとは労っ・・・亜美ー！助けてくれ、あみ・・・ゲファッ」
「あたしも亜美ちゃんに抱っこされてなでなでされたいー！！」
「(コイツもう駄目だ・・・でもそれ以上に僕がもう駄目だ・・・許してくれ、亜美・・・出来る限り早く逃げろ・・・)ガクッ」
「・・・ちょっとむっつりしてないで・・・あ、アルテミスの息が止まってる！？ちょっとー！死ぬなら教えてから死になさいよ！！」
「(・・・色々とひどすぎる・・・)」





「・・・くしゅん」
「・・・亜美ちゃん、風邪かい？」
「・・・いや、今何か妙な寒気が・・・」
「さっき敵につかまってたとき影響かな・・・春とはいえ遅かったし外だしね・・・早く帰ってゆっくりした方がいいよ」
「(・・・もっと禍々しいものを感じたんだけど・・・)え、ええ、そうする、わ？」




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　アニメでは一応まこ亜美派なんですが、でもまこちゃんでは出来なかった(苦笑)アニメの美奈と亜美の組み合わせも大好物なんで・・・(だからってこれはどうなのさ)

　アニメで内部を全員呼び捨てにするアルっていいよね。「亜美ー！」と言わせたかった(笑)