まこちゃんの家でクッキング。
「じゃあレイは揚げ物の衣つけて、その間油の温度気をつけて見といてね」
「分かった」
「亜美ちゃんはここに分けてる野菜洗って皮剥きして刻んどいてくれるかな。今日のはざく切りでいいよ。そんな細かくなくて大丈夫だから」
「ええ、まこちゃん、分かったわ」
「まこちゃん、あたしの役割は?」
「ああ、美奈にもちゃんと用意してあるよ」
「なになに?」
「(水に触らせるのも火の傍に寄らせるのも怖いから)そこのボウルに順番に材料入れて混ぜてくれるかな。材料用意してるしちゃんとメモにも書いてあるから」
「りょーかいっ」
「みんな何かあったら声かけてね。あたしはちょっと別の作業してるけど・・・」
「混ぜればいいのねーふんふん♪えーと、これとこれとこれと・・・」
「・・・・・・・・・・って美奈ちょっと待ったぁ!!」
「え、まこちゃん何!?」
「一度に入れて混ぜちゃ駄目だって!順番に入れろって・・・メモに書いてるって言っただろ!?」
「ええー、だって混ぜろって言うからー。どうせ混ぜちゃうならどんな順番でも一緒じゃない」
「ばかやろう!(どべしっ)」
「へぶぅっ!!」
「Σまこと!?」
「Σまこちゃんが美奈をぶった!」
「ま、まこちゃん・・・ひどい・・・」
「順番が適当でいいわけないだろ!適当に混ぜたら相性が悪くなってまずくなることもあるんだぞ!それ一つで全部台無しになることもあるんだ!」
「だ、だからって・・・・・・・・何もぶたなくたって・・・・・・」
「いいか?料理は恋愛と一緒だ。順番を間違えてみろ?いきなり最後まで行っちゃうと人間関係から破綻しちゃうこともあるだろ。まずは手を繋いだり手作りお弁当を渡したり、そこで味が出てからキスに発展していく・・・ていうのが正しいんだ」
「・・・はっ・・・た、確かに順番は大事だわっ!」
「次の材料を入れるタイミングも大事なんだぞ。いつ新しいのを入れるのが一番ベストか見極めるんだ。恋と一緒だ」
「手繋ぎからキスに発展するタイミングと料理・・・ふ、深い!まこちゃんあたし感動したわっ」
「(愛の女神のくせにまことから恋愛のイロハを聞いて感動してる美奈って一体・・・)」
「どんなに相性がよくたって、順番間違えると料理も人間関係もまずくなるんだ。そこで我慢できるのはよっぽどの愛がないとだめなんだぞ、なぁレイ?」
「何で私に振るのよ」
「だから何でも順番間違えちゃだめだよな?」
「(嫌味のつもりか・・・)」
「『料理と恋愛の極意は同じ・・・順番とタイミング・・・そして愛情』・・・と(がりがり)」
「亜美ちゃんさりげなくメモしてるし・・・」
「・・・あ、べ、別にこれを参考に何かしようっていうわけじゃないのよ。ただ、勉強になるかしらって・・・・・・ふ、深い意味は無いのよ」
「(何故・・・・・・・・こうなった・・・・・・・・・・)」
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オチなしすみませんorz
レイちゃんは果たしてまこちゃんに何したんでしょうね・・・そしてその教訓をどこで何に使う気なんだ水野(笑)
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