プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

飛び火

2011-08-03 23:27:14 | 小ネタ







「レイ!何キレてるんだよ!」
「キレてるのはそっちでしょう!?」
「あんたが先に文句付けてきたんだろうが!」
「文句言われるようなことしてるのまことの方でしょう!」



「ねえ、美奈…珍しいと思わない?まこちゃんとレイちゃんが喧嘩なんて」
「そぉ?レイちゃんいつも怒ってるじゃない」
「でも、まこちゃんがあそこまで声を荒げて言い返すのは珍しいわ。それも美奈ならともかく、レイちゃんに」
「まあ、確かにそうねーあたしはまこちゃんに、料理中つまみ食いしては怒鳴られ、出会いがしらに乳を揉んではキレられ…って、あたしは関係ないでしょ。今まこちゃんが怒ってるのはレイちゃんなんだから」
「そうだけど…」
「でもいいんじゃない?たまには喧嘩くらい」
「そうは言っても…心配だわ。あんまり深刻だとチームのコンビネーションも心配だし…敵は私たちの都合がいいときばかりやってくるとは限らないのだし」
「そこまで深刻じゃないでしょ?放っとけばいいのよ亜美ちゃんは心配性ねー。ほら、よく言うでしょ?夫婦喧嘩は…えーと…何だっけ」
「美奈…まこちゃんとレイちゃんは夫婦じゃないわ」
「え、突っ込みそこからなの?」
「正確には『夫婦喧嘩は犬も食わない』だけど…実際に夫婦ではないのだから用法が間違ってる」
「いやもう夫婦同然じゃない。亜美ちゃんは感じてないの?あの拭っても拭いきれない波平とフネ的空気」
「…一応、正確な言葉と用法教えた方が美奈のためになるかしら、と思って。でも、そんな二人だから心配なのよ。あなたはそこまで深刻じゃないって言うけど、原因はなんなの?」
「さぁ。聞いてれば分かるんじゃない?」
「さぁって…知らないのに深刻じゃないってどうして言えるの」
「そこは愛の女神ですものー。その本能が止める必要なしって騒いでる」
「(単に楽しんで見ようとしてるように見えるのは気のせいかしら…)」




「だから夜の11時は十分深夜だって言ってるでしょう!そんな時間に一人でふらふら出歩いて…何考えてるのよ!?」
「だから昨夜はキッチンペーパー切れたからコンビニに買いに行っただけって言ってんだろ!お弁当の下ごしらえした後気づいたんだよ!朝買いに行く時間ないし、でも必要だから!まるで夜遊びして出歩いてるみたいに言うな!」
「そんなの当り前でしょう中学生の分際で夜遊びなんかしてたらぶん殴ってるわよ!それでも、キッチンペーパーなんて、安全より優先するほどのものじゃないでしょう!」
「そんなに危ないわけないだろ!大体、何かされたら返り討ちにしてやるっての」



「ほらー、あたしたちが干渉するもんじゃないっしょ」
「なんというか…レイちゃん、大変ね」
「聞いてる限りまこちゃんの事情も分かるけど、レイちゃんの気持ち分かるわー。変身してんならまだしも、あたしだってまこちゃんが夜中一人出歩いてたら普通に友達として心配だもん。レイちゃんに同情するから止めない」
「そうね…私もそう思うわ。だったら尚更レイちゃんにお説教してもらった方がいいのかしら」
「あたしたちが言っても聞いてくれない気するしねぇ。一応黙って見守っていましょう」



「何かされてからじゃ遅いって何度言わせるのよ!?」
「されるわけないだろ!あいにくあたしはモテないんだ、あんたと違って」
「モテるモテないの問題じゃないでしょう!だいたい私が同じようなことしたらそれはそれで怒るくせに!」
「あたしとあんたじゃ全然違うだろ!」
「違わないわよ!同い年で同じ性別で同じ時間に一人で出歩くって条件で、どうして私が駄目であなたなら平気な道理が通るのよ!?あなたには常識ってものがないわけ!?」
「は!?世間知らずのあんたに常識について説教されたくないよ!だいたい、常識がないっていうのは美奈みたいなやつのことを言うんだよ」
「そんなものと比べないで!美奈より常識ないってなったらもう人として終わりよ!」



「亜美ちゃん…あたし黙って聞いてるつもりだったけど、残念ブログのネタ切れました」
「……美奈、それを言うなら『堪忍袋の緒が切れました』よ……駄目よあれはあの二人の問題なんだし私たちにはどうしようもないから黙って見守ってようってあなたが言ったじゃない…」
「だだだだってどうして二人の間の言い争いにあたしの悪口を挟む必要があるのよ!?」
「二人とも興奮してついそんなこと言っちゃってるだけよ!きっと冷静になったら考え直して言ったこと訂正してくれるわよ…」
「だからって…」
「美奈、落ち着いて…もともとレイちゃんもまこちゃんも悪口なんか言う人じゃないって知ってるでしょう?いくら本当のことだからって言わない方がいいこともあるって、本当はちゃんと分かってるわよ」
「だからそれがフォローになってないのよ!大体あたしは非常識って言われたことに怒ってるんじゃなくて、この件にあたし関係ないのにやり玉に挙げられたことに怒ってるのよ!それなのになんであなたにまで遠まわしに非常識とか言われなきゃいけないのよ!?非常識が服着て歩いてるようなあなたにだけは言われたくないのよ!」
「わっ…私はあなたほど非常識じゃないわ!」
「常識ない人ほどそう言うのよ!自分の普段の言動思い返してみなさいよこの朴念仁!」



「……………なあ、レイ。あたし思うんだけど」
「…………何よ」
「今横で美奈と亜美ちゃんがもめてるの見て、言い争いって醜いって思った。すごい思った」
「…………………だから?」
「ああいう風になりたくないから、冷静になって話し合おう」
「……………………そうね。ぎゃーぎゃー叫んでも疲れるだけだわ」
「あたしは生活の問題で夜遅くに出歩いて、それがレイが気に食わないのは分かった。でもあたしの事情も分かってほしい。どうしてもすぐに手に入れなければいけないものがある時がある。それに気づくのが深夜な時もある。一人暮らしだから誰かと共有することも協力することもできないんだ」
「………………………その事情は、分かる。分かってるつもりだけど…」
「でも普段はできるだけ日の出てるうちに買い物を済ませてるし…もし夜に出ることになってもちゃんと通信機も携帯も変身ペンも持ち歩いてる。それにちゃんと明るいところを選んで動いてるつもりだし…何より夜に外に出てるからって遊んでたりやましいことはしてない。それだけは…信じてほしい」
「………信じてないわけじゃないわ。単に……心配なだけよ」
「分かった。レイに心配かけないように努力はする」
「………………努力だけじゃ」
「努力以上は無理だけど、でも努力はするから…認めてくれないか」
「………………………………」
「………なあ。もう…仲直りしようよ」
「……………そうね……美奈や亜美ちゃんみたいになりたくないし」





「なんで周りに不幸ふりまいて元凶だけが幸せになってるのよ!?」














                  *************************
 

 でもどれだけお説教されてもまこちゃんは時々深夜徘徊とかしてるといいよ。夜遊びじゃなくて散歩とかジョギングみたいなんで。

 残念ブログってまさしくここだよなぁと自分で書いてて思った(泣)最近がっつり向き合えないので思うように更新できなくてその辺も残念です長い話ももっと書きたいんだぜ。
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