テルテル坊主をいっぱい作ったにもかかわらず、雨はやみません。
海水浴を楽しみにしていた歩君は、いつまで経ってもご機嫌ななめ…。
子供を納得させるにはどうしたらいいのでしょう。あなたならどうしますか?
いつの場合も、花子を助けてくれたのは想像の翼です。
あの震災で恐ろしい目にあった子供たちには、即興で”なみださん”のお話しを作って聞かせました。子供たちは目をキラキラして聞いていましたね。蓮子さんが幽閉されていた時には「子供との楽しい時間を想像するのよ」と励ましていましたね。そして、ご機嫌を直さない歩君には、なんと雨雲のお話しを作ってしまいました。
いよいよ、花子の本領を発揮です。想像の翼を広げることにより、つらさや悲しみから立ち上がることができます。
≪雨は悪いばかりじゃないよ、日照りに苦しむ人々を救うために降っているんだよ≫
話を聞きながら、素早く絵を描いてしまう英治。これはいい!!
子供って、お話しが大好き。
我が家でも、毎晩寝るときはお話しタイムがありました。夏には、怖いくせにお化けの話をせがみます。布団にもぐりながら聞いていました。三匹の子ブタは何度話したか分かりません。
毎晩ですから終いには、もう花子と同じで、創作ばなしです。親も思いっきり想像の翼をひろげることになります。そのうちに寝息が聞こえすやすやと眠りに…満足したのでしょう。
歩君も、雨雲さんの話に納得したようです。そして、雨雲さんは死んでしまったのではなく、”虹になったんだよ”と想像しますね。
子供の頃は、こういった情操教育が必要です。親と子のふれあいは大事です。これがないと、佐世保の女子高生殺害事件のようなゆがんだ子供が育ち、恐ろしい事件が起きてしまいます。
これから花子がどのように想像の翼を広げるか楽しみになってきました。