(漆原部長)
勝手に内容を変えて逓信省に目をつけられたら、私の首が…番組に関わった、全職員の首が飛ぶかもしれないんですよ。
(黒沢)
子ども向けのニュースであっても、事実を曲げてはいけない。それが放送というものです。村岡先生のお話を楽しみにしている子供たちのために、この番組は続けていきたいんです。
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花子のやらかした原稿ねつ造に対して、漆原部長と黒沢の対応は対照的でした。
漆原部長は、どんなにか怒り心頭かと思っていたら、普段から花子に対し好意的であった黒沢の方が今日は興奮しています。でも彼の怒りは、聞いてくれている子どもたちのためだったんですね。こんなことで、この番組を終わらせたくない…ほんとうにこの番組が好きだったんです。愛情の裏返しです。
それに比べ、漆原部長の頭は自分達の保身でいっぱいでした。そして、いつものパワハラ、女性は世間には通用しないという蔑視発言も飛び出し…。
そうは言っても、(漆原)組織の立場も配慮して頂きたい。
と言うのもすごく分かります。組織というものはチームワークが大事ですからね。こんな勝手なことをされたら、たまったものじゃありません。たとえ漆原部長が嫌味を言ったとしても、「お言葉ですが」なんて反論しないで、今回は、じっと我慢をすべきだったのではないでしょうかね。謝り方は大事です。女性が世の中に出て行くためにも…。
打って変わって、宇田川満代の壮行会。
こちらは、とってもわかりやすい女性の社会進出です。従軍記者として戦地に赴き、戦場を取材するというのですから、女性だからなんて誰も嫌味はいいません。
万歳をして送り出そうとするのですが、花子と蓮子を見て下さい。両手をしっかり握って,固まっています。手を挙げようともしません。
宇田川を歓迎する者、歓迎しない者…。
こちらも対応が分かれたようですね。これからのそれぞれの歩む道を暗示するかのようです。