8月6日、広島に原子爆弾投下。次いで9日、長崎に原子爆弾投下。
そして、スコット先生から『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』を手渡されてから約6年。命がけで続けてきた翻訳が、ようやく完成しました。
8月15日( 玉音放送) 「朕深く、世界の大勢と、帝国の現状とに鑑み、非常の措置を以て、時局を、収拾せむと欲し、茲(ここ)に、忠良なる、爾(なんじ)臣民に告ぐ。朕は帝国政府をして、米英支蘇(べいえいしそ)四国に対し、其の共同宣言を、受諾する旨、通告せしめたり」。
終戦を迎えました。
しかし、花子も言っているように、翻訳は終えても果たしてこの本がいつ出版されるかはどうかは分からないのです。
戦後間もないこの時期に、翻訳本を売り出す出版社はいるでしょうか。
さて、きのう花子とアンは似ているという話をしましたが、その続きを…。
アンの家から果樹園を隔てた隣家には、黒い髪のダイアナがいて、アンは永遠の友情を誓います。(これが腹心の友である蓮子さんですね。)アンは過剰な空想壁がありますが、恵まれない生い立ちにもかかわらず、明るい前向きさを失わない魅力がありました。しかし、同級生のギルバートに最大のコンプレックスである赤毛を「にんじん」と言われた時はさすがに傷つき石板で頭を一撃します。(これが「朝市の石版叩き事件」です。本当は武が意地悪をしたのですが朝市と間違えたのですね。)そして、腹心の友ダイアナを家に招待したとき、いちご水と間違ってぶどう酒を飲ませてしまいます。(ドラマの中では、花子が蓮子さんに間違っていや故意にぶどう酒を飲まされていまうのですが。)
想像の翼を広げすぎて、自分の思いつきやおっちょこちょいで思わぬハプニングを招くアンですが、マリラやマシュウに温かく見守られ、グリーン・ゲイブルスで成長していく…こんな風に物語は展開していきます。