始まるものもあれば、終わるものあり。いつかはと思っていたけどそのいつかは結構早くて。昨日はどうしても書けなかった感想、つまりは今回が『兄鰤感想』の最終回。
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前回からの引き続いての銀城戦。
バトルモノに必須な『必殺技のオンパレード』でない、それでも凄いと思ってしまう剣戟の数々。派手さはありませんが、カメラワークと演出の細かさで充分見ごたえがありました。
エフェクトの使い方も全画面の派手さよりも、光る刃、光が映りこむ目、そういう小技が効いていたと思います。
終盤、銀城サンが放った血を追っていく→一護にくっつく血→そこからのフレームアウト。一護はほとんど喋って無いですし、銀城もモノローグぐらいですが、充分伝わる画面構成だったかと。
一護の選んだ道を確認して、帰途に着く隊長格の皆さん。
日番谷クンの『あこぎな尸魂界、暴露話』から、ここからルキアさんがすっかり纏めに入るよ!なモノローグが良いですよね。
戦う一護を見上げるように見守るルキアさん……イイ顔してます。
激しかった両者の戦いも、ようやく決着がついたようで・・・
銀城サンの最後の叫びから、倒れ伏した後のモノローグ、卍解状態から普通に戻っていく銀城サン。
もし自分と一護の立場が逆だったら……
原作でも感じていたから仕方が無いのですが、銀城曰く『尸魂界に裏切られた』と言ってますけど、それが具体的に解らないし、解るとしても代行証=監視と制御の為のものだった、という事だけで。
それだけで姿を消して反逆を志したのか?は定かではありませんが、銀城サンの動機付けが薄かったので、アニメでもやっぱり同じように感情移入しきれない所がありました。
(まあ、あまり敵に感情移入しちゃうと拙いからなのでしょうかね?)
とはいえ、やっぱり立場が逆でも一護は銀城のようにはならなかったかと。
仲間も居るし、一護は『護りたいもの』があるからね。
自分の負った力とそれを振るう為の動機というのはやっぱりあると無いとでは違うのでしょうね。
それに、一護の出発点にはルキアさんという『道を示してくれる人物』が居た訳ですし。
銀城サンもエクスキューションの皆さんと、そんな風に一緒に道を歩んでいたら、もっと違う未来があったのかも。
銀城サンが倒れてしまって、一護に不意打ちをかける月島サン。
そしてそれを止めに入るルキアの中に隠れていたリルカ。
ルキアさんが一護の前に飛び出した時に、果たしてルキアさんの意思はどうなっていたのか!?はやはり前面リルカさんの意思という感じですね。
(でも、ルキアさんも同じことしていただろうと思いますから、もうどっちでもイイんです)
しかし、原作じゃよく解らなかったけど、一護ちゃんとルキアさんを支えてたっす!確認できて涙。
ジャッキーと雪緒クンのくだり、雪緒クンの将来計画が見事端折られて(笑)でも、これはこれで良いかな。人は急には変われないし(笑)
浦原商店で目覚めたリルカさん。斬られた髪は治ってましたけど、織姫たんが治した?それとも一夜にして髪伸びた?
ルキアさん、自分の中に隠れていたリルカをずっと見守り続けていたんだなあ・・・
一護の台詞が若干変わってましたね。『見つけられなかった』とは言わず、言葉を濁すような感じで。
でも、その一護の言葉に悟っちゃったのでしょうね、リルカさんの涙が原作よりも素直に見えてました。
織姫の月島サンって誰?のくだりが無かったのは残念。織姫の中から存在が無くなっている事で月島の死に気が付いたリルカが・・・という描写が無くなっちゃって、あ……だから素直にも見えたのかしら。
でも、その分獅子河原君が頑張りましたね!
月島サンを背に、月島サンに付いていきます!と言い切る彼が凄くイイ!
そして、一人じゃなかった事にようやく気が付いた月島サンの最後。彼の獅子君に対しての感謝の言葉。
一人じゃないとようやく気が付いた、気が付いて逝けたのがせめてもの救いです。
銀城サンといいこの方といい、一護と出会っていたのがもっと早かったら、彼らの歩んだ道ももっと違ったものになったのかもしれませんなあ。
そういえば、結局エクスキューションの過去も端折られてしまって残念。
でも、30分しかないからですね……大体の事が解れば良いかな。
リルカさんの『アタシの事、忘れてね』は名台詞!
でも、チラッと見える尻のラインは余計!
(そういえば、ブリーチってホントにパンチラ無かったよな!パンテラぐらいだったもんな!)
そして……舞台は変わって尸魂界。
三席ズから報告を聞く浮竹さん。なんか原作よりやつれて見えました。どうぞお体ご自愛下さいっ!!
一護がやってきた報告を裏廷隊から聞く山爺。ちょっとココから原作とは違って……
一護が単独で来たかと思いきや……
事後処理にあたっていた朽木副隊長と一緒にキターーーー!!
というか、山爺へのお目通りをルキアさんが頼んだという事になってますよヒャッホーイ!
ちなみに山爺と同じ報告を受けたであろう兄様のシーンで、兄様が『!?』ってなったのは、きっととうとうこの日が来たのかという覚悟の表情かと思っちゃいましたよ。
つまりは『妹サンを下さい!』な。
それにしても、二人仲良くやってくるって、きっと次号の瀞霊廷通信のトップ記事は『朽木副隊長、凱旋帰還!総隊長への目通りは媒酌人依頼!?』ってヤツですぜ。
山爺と対する一護、この辺りは原作通りですが、銀城サンの遺体を貰い受けて現世にて埋葬っていうのはつまり銀城サンに反逆者の印を無くすという事になるのですね。
というルキアさんの説明、有り難いです。原作よりも一護の考えに賛同できました。
無事に願いも聞き入れられ、おまけに代行続行宣言までやっちゃうなんて、男だねえ……黒崎君よ。
(代行続ける?よっしゃ!死合えるぜ!剣ちゃんがものっそ嬉しそうだったw)
一護の願いが叶った時に思わず涙ぐむルキアさん。正直涙の描写が入るとは思いませんで。ルキアさんも最終回という事でいつもよりもテンションというか乙女度が上がっていたのかもしれません。
とはいえ、末席に座して待つ副隊長二人、そういう立場だとはいえ、かしずく姿がもう一護クンの侍従その1とその2に見えて仕方が無い。
でもでも!居てくれて本当に良かった。あの二人は其処にいて欲しかったし。
代行証の認知度上げて下さい、空座町担当者には特に徹底して下さい。だと!?
章に名のつく『代行証』を上手く使った、そして一護が選んだ自身のあり方の象徴が『代行証』だったので、これはナイスフォローかと。
その成長は、離れた所で佇むオッサン二人にも語られていたり。風に靡く髪が乙女ちっくだぜ、浮竹サンよ。
この二人に言わせた『一護の成長』やはり重鎮が語るのはイイですな。(兄様が語ったとしても兄様先日『一護たん最優先宣言』してますからね、あんまり重さが無いというか)
現世に帰っていく一護、銀城サンの遺体がちゃんと形式に則って運ばれて行くのにちょっと感激です。
今までの総まとめ的な一護への感謝の気持ちを一言に表すルキアさん。
その『ありがとう』の呟きが、なんと優しくてそして……想いが篭っていた事か!グッジョです。
そして・・・とりあえずなお別れを交わす二人。
ええ、恋次クンも居るのにですよ?ルキアさんにだけご挨拶ですよ?そして恋次クンが見事に空気と化してた件・・・
そして前記した『とりあえず』を肯定したのは、一護クンですからね。
こんなのこれから何度でもあるだろう?みたいな。あの時の、霊力を失うという時のお別れとは全く違う、『次もあるお別れ』です。
案外、明日になったらちゃっかりやってくるんだぜ?『ルキア今日は何時まで?』とか言ってひょっこり隊舎まで来ちゃうんですぜ。
よっ!とか言って、皆とほっこりお茶でもしてるんですぜ、きっと(笑)
もしかしたら・・・もう一護は進学とか諦めて、就職考えてるのかもしれない。ええ勿論、護廷隊に。
(啓吾に聞かれた事のある進路について、きっと今度は爽やかなドヤ顔で『あ、俺アッチに就職すっから』と言う黒崎君が見えます!)
手に職はやっぱり強いよなあ。
静かに閉じていく穿界門、各々見送る護廷隊の皆さん。
見送るルキアさん、いつもより女の子の顔でしたよね。アニブリのルキアさんは、明らかに一護スキーですよね!
しんみり具合のルキアさんに対して、元気に去っていく一護。意外だったこの描写に意外にも萌えました、うふふ。
尸魂界編のラストに似せたこの穿界門の別れのシーンですが、前回とは明らかに違う二人の間に流れる空気が……甘酸っぱい!!
ここからEDに乗せて、各隊の様子が描かれますが、サービスカットもふんだんにありましたね。台詞はなくとも出番があって嬉しいです。
マイナーチェンジが見られなかった残念な人物もいらっしゃいますが、それはそれで。
そして現世、空座町に戻ってきた一護。
見下ろすのは、自分が護る、護りたい人が居る町。
そんな一護を現世組及び皆さんが迎えます。うなぎ屋・・・居ないのは解ってるけど、やっぱ居なかった。
石田君が最後までメガネ上げてた!やっぱり石田君はこうでなくっちゃね!
見えてなくてあさっての方向に手をふり、夏梨ちゃんに訂正される遊子ちゃん可愛い。
そう、銀城サンにもこうやって『護りたいもの』がちゃんと明確にあれば、もしかすると彼もああはならなかったのかもですね。
護りたい、護るものを見つめながら、一護は代行を続けていく事を心に改めて刻むのでしょうね。
ラストの台詞『またな!』に、アニスタさんや関係者様の気持ちが篭っていたような気がします。
この『またな!』が、活きてくる事を願って……!!
このカテの記事も『兄鰤感想』としてはこれで最後。
これまで読んでくださってありがとうございました。
またな!
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ファンサイト「花は舞い 月は輝く」及び
ブログ「星屑の流星群」の管理人の花月(かづき)です。
実はとあるブログの評価企画へのお誘いに来ました。
3月終了アニメ評価企画という企画なんですが
よろしければどうでしょうか?
「ブリーチ」も評価対象です。
7年間続いた作品なだけに評価企画に参加してくれると嬉しいです。
下のURLにルールが書いてあり、
記事を書き終えた後にそこにトラックバックを送れば完了です。
ttp://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5909.html
うん、あの回想するシーンはホントに女の子でしたよ。可愛いよ……!
一護クン的にはきっと明日にでもコッチ(尸魂界)来ようって思ってたんじゃないかと(笑)
火曜の6時前にそわそわしている自分に気が付いて『あ、無いんだ・・』ってちょっとセンチになりました。
OAV出ませんかねえ・・・切望!
本当に一護との出会いから再会まで回想する乙女なルキアさんがたまりませんでした。
ちょっとくちびるをかんで『ありがとう』って
かわええし。
一護の『またいつでも会えるだろう。』って台詞にもぐっときました。男ですね~
復活したからには、ルキアの不安をさらっと解消していくのね。
終了はさみしいですが、OAVでも映画でもいいからまた見たいですね。