mairiの趣味日記

バレエ鑑賞記、フィギュアスケート観戦記、その他趣味の記録など

新国立劇場バレエ『ライモンダ』(2021年6月5日マチネ)~鑑賞メモ

2022年04月27日 | 舞台鑑賞日記
待望の『ライモンダ』再演♪クラシックバレエの美しさを堪能できた舞台でした。



主役コンビは米沢さん&福岡さん。小野さん&福岡さんが鉄板なイメージですが、この組み合わせもいいですね。
テクニックが盤石なので、すべてさらっとこなしていますが、体力的にはかなり大変な役だと思います。特にライモンダ役は出ずっぱりだし。でも、お2人はそんなことは微塵も感じさせず。ザ・クラシック、ザ・王道を堪能させていただきました。欲を言うなら、もう少しラブラブオーラが欲しい!
アブデラフマンは、少し見せ場少なめ?中家さん、踊りがキレイで目力もばっちりでした。
女性陣では、ライモンダの友人の池田さん、グランパドドゥのヴァリエーションの飯野さんが印象に残りました。

新国立のコールドの夢の場は、このバレエ団の真骨頂。本当に夢のようで、ただただ美しかったです。
民族系は、もう少しはっちゃけても良かったかな、と思いますが。(新国立は、この辺お上品なイメージ。)
全体として、照明が少し暗いかな、と言う感じがしました。場面によっては、もう少し明るいライトの中でじっくり見たいなーと。
結婚式が、シンデレラの星の場面みたいなのも、ちょっと不思議。

演奏は、HnとFlでやや危うい場面が;特にHnソロはちょっとヒヤヒヤしました。
でも、やっぱりグラズノフの音楽は素晴らしい!幸せな気持ちでいっぱいになった公演でした^_^

ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2021年6月2日マチネ)~鑑賞メモ

2022年04月27日 | 舞台鑑賞日記
コロナ禍で環境も心境もいろいろと変化し、第2子出産という選択をしたmairi家族。
緊急事態宣言は(長々と)出ているけれど、産前休に少し充電しておかないとね、ということで、半年ぶりに劇場へ。



よく考えたら、レミゼは日本語版を生で観るのは初めて。作品としての良さは、もう今更なので割愛。ただ、いつも思うのですが、前半のエピソードって全部は要らないのでは?なんかすごい駆け足で進んでいくので、初見の人はついていけないと思います。。。
バルジャンの福井さん、長丁場のペース配分なのか、結構あっさり。ちょっと声が上ずり気味なのが気になりました。
対するジャベールの川口さんもあっさりめなので、2人の場面はなんだかさくさく進みます(苦笑)
マリウス内藤さんとコゼット熊谷さんは、2人の声の相性がとても良くて、心地よかったです。役柄としては、そこまで深みがある役ではないので、演技は可もなく不可もなく。

あっさり目の主役陣の中で素晴らしかったのが、エポニーヌの唯月さん!健気で泣けました。彼女からは、「死ぬために前戦に戻ってきた」という明確な意志を感じました。マリウスと一緒に生きられない以上、彼の腕の中で死にたかったんですね。激しくて哀しい、エポニーヌでした。(それにしても、マリウスの鈍感お花畑度って酷い。。。)
知念さんのファンテーヌも、感情がしっかり伝わってくるファンテーヌでした。アンジョルラスの小野田さんも良かったです。
ガブローシュは重松くん。地味顔ですが、芸達者なので、将来良い役者さんになりそう。

最後に、やっぱりレミゼはコーラスの迫力が素晴らしい!生で聴くと鳥肌が立ちます。
またロンドンに観に行ける日が来るといいなあ。

Kバレエ「くるみ割り人形」(2020年12月4日マチネ)~鑑賞メモ

2022年04月27日 | 舞台鑑賞日記
コロナ禍以降で、初のバレエ鑑賞。楽しかったけれど、ロビーの華やかさもないし、客席も空席が多くて(平日マチネなのでそんなものかも知れませんが)、ちょっと寂しい雰囲気でした。



<主要キャスト>
ドロッセルマイヤー: 石橋 奨也
マリー姫; 成田 紗弥
くるみ割り人形: 山本 雅也
クララ: 吉田 早織
雪の女王/王: 佐伯 美帆/西口直弥

指揮: 井田勝大
演奏: シアターオーケストラトウキョウ

Kのくるみは、とにかく舞台としてのパッケージが好き。展開も無理がなく(クライマックスのグランパドドゥへの流れだけは少し気になるけれど)、最初から最後まで、夢から覚めることなく観られるところが素晴らしいですね。
クララ役の吉田さん、踊りはキレイなのですが、お芝居はあっさり。ちょっとまだ個性がない感じ?ドロッセルマイヤーの石橋さんが引っ張っていました。
王子の山本さん、すごくKっぽい!特に、跳躍が美しくて、女性へのサポートが弱いあたり(笑)
マリー姫の成田さんは、うーん、ちょっとオーラが弱いですね。まあ、祥子さん詩織さんクラスはそうそういないのでしょうが。。。

雪のソリストは、2人ともちょっと及第点は出せない感じでした。
キャラクター陣は、スペインチームが生き生きとしていて素晴らしかったです。トレパックの振り付けが鬼。中国の演出とかは、「伝統的」なスタイルなので、今後見直しが入るかもしれませんね。
そしてKで特筆すべきは、やはりネズミ軍団!可愛くて癒されます。

演奏は、シアターオーケストラトウキョウだから仕方ないけど…、Hn素人ですか(怒)松林の前なんてどっかの中学の吹奏楽みたいだし、松林に入ったところでは不協和音鳴らしてるし…Tp大事なところでヘタレるし…
まあでも、赤坂ACTの録音演奏よりはマシ、ということで、よしとするしかないですかね(-_-)

パリオペラ座バレエ団『オネーギン』(2020/3/6)~鑑賞メモ

2020年06月08日 | 舞台鑑賞日記
新型コロナウィルスの影響で世の中がどんどん変わっていく中でしたが、衣装がもう運び込まれているなどの事情もあり、強行突破された公演。
迷いつつも、行くことにしました。(因みに、5階席はガラガラで、私の周辺は誰もいませんでした(^ ^;)

<キャスト>
オネーギン:ユーゴ・マルシャン
タチヤーナ:ドロテ・ジルベール
レンスキー:ポール・マルク
オリガ:ナイス・デュボスク
ラーリナ夫人:ベアトリス・マルテル
乳母:ニノン・ロー
グレーミン公爵:オドリック・ベザール

指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

気高く強いドロテのタチヤーナと、やんちゃなマルシャンのオネーギンの化学反応が素晴らしかったです。

1・2幕のドロテは、本人の雰囲気がお洒落で洗練されているので、田舎娘には見えないのですが(笑)、生真面目な感じのタチヤーナ。夢の中である鏡のパドドゥと、舞踏会の場面が、彼女の中では完全に繋がっている(混同しているとも言う)んだな、と言うのがよくわかる演技でした。彼女は、ただただ自分の夢の中のオネーギンに恋してたんですよね。
そんなドロテですが、決闘後の慟哭とオネーギンへの憎悪は、これまで観たタチヤーナの中で一番激しかったように思います。
結婚後のゴージャスオーラはさすがの一言。ドレスが、ピンク強めのローズレッドで可愛い^^

対するユーゴのオネーギンは、本当に「嫌な奴」と言う感じ。踊りの美しさも相まって、1・2幕のタチヤーナへの態度は、悪魔的ともいえるほどの冷徹さとカッコ良さに溢れていました。

そんな2人の手紙のパドドゥは、火花散るほどの激しさで見応えがありました。
自分の時だけが止まっているのか納得いかない、なぜタチヤーナの時は動いているのか。それならば自分の時も動かして欲しい…、と言うわがまま自己中坊やなオネーギン。
それに対し、オネーギンには絶対になびかないと決めている、大人のタチヤーナ。オネーギンの熱さにほだされそうになるのを必死で抑えている様が気高く、美しかったです。

脇を固めるレンスキーとオリガのコンビも良かったです。2人とも、雰囲気が爽やかで技術が高い。特にマルクのレンスキーは、感情がダイレクトに伝わってくる熱演でした。

群舞も、1幕のロシアンダンスや3幕のワルツなど安定していて、やっぱりオネーギンの構成は素晴らしいなあと再認識。衣装の色は、一昨年観たシュツットガルトよりも明るめな感じがしました。
オケは、いつものシティなんですが、音量も変だし流れももたもたしてるし、大丈夫?という箇所が多数。どうせ公演が中止になると思って、練習してなかったのかしら、、、

終演後、幸せな気持ちで山手線に乗っていたら、空いている車内にオニール八菜さんを中心とするダンサーグループを発見。みなさん、マスクとか何もしてなくて、大丈夫なのかしら…とちょっと心配になりました;
次回来日は3年後でしょうか。その時は、ぜひ今回実現しなかった『ライモンダ』を持ってきていただきたいです!

マリインスキー歌劇場管弦楽団~チャイコフスキー・フェスティヴァル(2019/12/7ソワレ)~コンサートメモ

2020年05月23日 | 舞台鑑賞日記
滅多に聴けない、チャイコフスキーのピアコン2番を、あのマリインスキー&ゲルギエフで聴ける♪と言うことで、早々にチケットを押さえたこの公演。
直前にソリスト(セルゲイ・ババヤン)が降板になって驚きましたが、話題の藤田さんを聴けたので、これはこれでよかったです。

<曲目>
ピアノ協奏曲第2番
交響曲第5番

指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演奏:マリンスキー歌劇場管弦楽団
ピアノ:藤田真央


お目当てのピアコン2番、藤田さんは、2楽章こそ「ちょっと爽やかすぎるかな?(VnとVcがコテコテな感じだったので;)」と言う感じがありましたが、1楽章後半の盛り上がり、そして3楽章の疾走感は素晴らしかったです。
オファーを受けたのがいつかはわかりませんが、準備期間が長くはなかったであろう中、素晴らしい初演だったと言えるのではないでしょうか。ゲルギエフにもだいぶ気に入られているようなので、これからも共演があるでしょうね。
オケは、やはり緩急が巧みです。敢えてベタ弾きな感じの演奏が、曲にマッチしていました。ロシア人のソリストだったら、3楽章の舞曲感がもう少し強くなったりしたのかな、なんてことも思ったり。

メインのチャイ5は、2楽章にウェイト(重点と言うことではなく、曲の流れやテンポの重さ)を置いた演奏。最後のClのpp(楽譜にはもっとpが並んでるのかな)の響きが素晴らしかったです。Hnソロは、うーん、もう一声欲しかったかな。
4楽章は丁寧な演奏かと思いきや、ラストの緩急と迫力が圧巻でした。ゲルギーさんも、暗譜でオケに迫る迫る。…絶対1plの奏者ウザがってるだろうなあ(笑)

アンコールは『くるみ』のパドドゥ。ベタベタで重くてキラキラで、これぞロシア!これぞチャイコフスキー!と言う、素晴らしい演奏でした。やっぱり、このオケのチャイコフスキーは良いですね。ブラヴォー(^o^)


ミハイロフスキー劇場バレエ『パリの炎』(2019/11/21マチネ)~鑑賞メモ

2020年05月17日 | 舞台鑑賞日記
久しぶりのミハイロフスキー劇場。ドゥアト版『眠り』も観たかったけれど、やはりここは「ロシアならではの演目」を観ようと、『パリの炎』にしました^^

<主要キャスト>
ガスパール(農夫):ロマン・ペチュコフ
ジャンヌ(ガスパールの娘):アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
ジャック(ガスパールの息子):アレクサンドラ・バトゥーリナ
フィリップ(マルセイユの青年):イワン・ザイツェフ
ディアナ・ミレイユ(女優):イリーナ・ペレン
アントワーヌ・ミストラル(俳優):ヴィクトル・レベデフ
ボールガール侯爵:ミハイル・シヴァコフ
ルイ16世:アレクセイ・マラーホフ
マリー・アントワネット:アーラ・マトヴェーエワ
キューピッド:サビーナ・ヤパーロワ
テレーザ(バスク人):クリスティーナ・マフヴィラーゼ

アレゴリック・ダンス
自由:イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ
平等:スヴェトラーナ・ベドネンコ、アンドレア・ラザコヴァ、ユリア・ルキヤネンコ
友愛:ニキータ・ナザロフ、アンドレイ・ヤフニューク

指揮:パーヴェル・ソローキン
管弦楽:シアターオーケストラトウキョウ

ジャンヌ役のヴォロンツォーワと、フィリップ役のザイツェフは、正統派ロシアンと言う雰囲気。ヴォロンツォーワは少しだけ動きが雑な時がありますが、2人とも、役柄が似合っていて良かったです。

主役以上に印象に残ったのは、女優役と自由の象徴を踊ったペレン。高難度リフト(静かに支えるシェミウノフがまたすごい)や難しそうな振付も軽々とこなすし、何よりも、神々しいオーラに目がくらみそうでした。いやはや、さすがです。(それなりの年だよね?と思ってプロフィール見たら、同い年でした。)

その他で印象に残ったのは、マリー・アントワネット役のマトヴェーエワ。あのロシアン集団の中でさえ目立つ首の長さと頭身に、思わず見惚れてしまいました。(お手紙には、結局何が書いてあったんだろう???)

以前ボリショイで観たラトマンスキー版と少しストーリーが違うらしく、お兄ちゃん(ジェローム)カップルは登場しませんでした。なので、ジェローム役も女性が配役されており、主要な踊りを踊る感じではありません。
物語としては少し薄くはなりますが、おかげでラトマンスキー版の鬱ラストとでも言うべき場面がなく、皆で踊って大団円なのは、楽しくて良いですね。

演出や装置は、宮廷と街中のコントラストがはっきりしている感じ。ちょっと、映像場面が長くて、間延びする場面もありました。
衣装は、割とラブリー系?色とりどりで可愛かったです^^
オケは、まあ、シアターオーケストラトウキョウなので、、、Tpが上手いところにやってほしかったな、と思います。



ミュージカル『エリザベート』(2019/8/12マチネ)~鑑賞メモ

2020年05月16日 | 舞台鑑賞日記
4月にやっていた帝国劇場『レ・ミゼラブル』を観たかったのだけれど、慣らし保育(+その間の子供発熱)やら職場復帰準備やらで、結局実現せず。リベンジ?に『エリザベート』を買ったのでした。

<主要キャスト>
エリザベート(オーストリア皇后):愛希れいか
トート(黄泉の帝王):井上芳雄
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):平方元基
ルドルフ(オーストリア皇太子):木村達成
マダム・ヴォルフ(娼館の女主人)/ルドヴィカ(エリザベートの母):未来優希
ゾフィー(オーストリア皇太后、フランツの母):剣幸
ルイジ・ルキーニ(エリザベート暗殺者):成河
少年ルドルフ(子役):大橋冬惟

お馴染み、井上さんのトートは、さすがの空間支配力。ただ、この日はちょっと不調でしたかね。もともと私、井上さんの高音の出し方が、ちょっと癖があるというかキツくて苦手なんですが(演技力諸々も総合して彼のトートのファンではありますが)、この日は一際その特徴が気になりました。でも、全体的には盤石の安定感。
愛希さんのエリザベートは、素直な歌い方ですが、ドラマ性もしっかりあって、今まで観たシシイの中で一番好きかも^^「私だけに」のドラマティックさや、トートと対峙する時の戦闘モードなど、結構「アツい」シシイです。メイクがちょっとたぬきメイクなのはなぜ?ラストシーンはポワントを履いているように見えました。

フランツの平方さん、前に別舞台で観た時に、ちょっと音程が微妙だったので心配していたのですが、この日はまずまず安定していました。演技はだいぶあっさりですけどね。まあ、私は田代さんのフランツ(舞台の中でちゃんと歳をとっていく様とか、トートと対等にシシイを獲り合うところとか)のファンなので、その辺は仕方ないかな。
成河さんのルキーニ、初めて観ましたがいいですね!良い意味で、存在感無く語り部として溶け込んでいるのに、要所要所でふと不気味さもある。出るところと引くところのバランスが上手いんでしょうね。
ゾフィーの剣さんも、ちょっと調子悪そうでした。逆に、もっと聴きたかったのは、ルドヴィカ/マダム・ヴォルフの未来さん。
青年ルドルフの木村さんは、頑張れ。。。

演出では、夜のボートの2重唱が鏡に映るところが良かったです。フランツ・ヨーゼフ贔屓としては、毎回じーんとしてしまうシーンです。



2020年も、山崎さんのトートデビュー(たれ目トートってどうなのかしら;)を引っ提げて再演の予定だった『エリザベート』ですが、こちらもコロナ騒ぎで中止に。舞台関係は、しばらくつらい時期が続きますね。。。

英国ロイヤルバレエ『ドン・キホーテ』(2019/6/26)~鑑賞メモ

2020年05月10日 | 舞台鑑賞日記
なぜ敢えてロイヤルでドンキ…とぶつぶつ言いながらも、観れば楽しいロイヤルクオリティ:P

<キャスト>
ドン・キホーテ:ギャリー・エイヴィス
サンチョ・パンサ(従者):フィリップ・モズリー
ロレンツォ(宿屋の主人):クリストファー・サンダース
キトリ(ロレンツォの娘)/ドゥルシネア姫:ナターリヤ・オシポワ
バジル(床屋の青年):ワディム・ムンタギロフ
ガマーシュ(裕福な貴族):トーマス・ホワイトヘッド
エスパーダ(闘牛士):ヴァレンティノ・ズッケッティ
メルセデス(街の踊り子):ベアトリス・スティックス=ブルネル
キトリの友人たち:メーガン・グレース・ヒンキス、アンナ・ローズ・オサリヴァン

ジプシー(ソリスト):ロマニー・パイダク、ルカス・ビヨンボウ・ブランズロッド
ドリアードの女王:クレア・カルヴァート
アムール(キューピッド):イザベラ・ガスパリーニ

ドゥルシネア姫(第1幕):ヘレン・クロフォード
ファンダンゴ(ソリスト):ジーナ・ストーム=ジェンセン、リース・クラーク

指揮:マーティン・イエーツ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ギター演奏(舞台):デイヴィッド・バッキンガム、トーマス・エリス、フォーブス・ヘンダーソン、ナイジェル・ウッドハウス

とにかく、オシポワとムンタギロフのコンビが凄すぎた!ちょっと周囲から浮いているのでは?と思ったくらい。
オシポワのキトリは、さすがのはまり役ですよね。気が強くて、見ていてスカッとする女子。ドルシネアは、姫というよりも女王の貫録。ドルシネアなのに、超絶回転で笑ってしまいました。
ムンタギロフは優しくて上品なバジル。でも、こちらも超絶技巧です。

メルセデスのスティックス=ブルネル、キレが良くて生き生きとしていて可愛かったです^^エスパーダのズッケッティはちょっと薄かったかなー。ジプシーの頭領(お名前、どっちだろ?)の方が印象に残りました。
ギャリーさんのドン・キホーテと、ホワイトヘッドのガマーシュはさすがの演技力ですね。サンチョパンサのモズリーも頑張れ。
カルヴァートのドリアードの女王は、ちょっと元気系?まあ、女王然としたドルシネアとはある意味キャラ分けができていました。キューピッドのガスパリーニが可愛らしかったです。

コールドは、そういう振付なのかも知れませんが、ちょっとばらばらした感じがありました。ジプシーダンスが生き生きとしていて良かったです。

演出としては、プロローグがちょっと長すぎるかなあと言う印象。狂言自殺のところも、少しごちゃごちゃしてわかりにくい気がしました。
衣装や舞台装置は全体的に可愛らしいのですが、夢の場のガーベラ装飾はクドすぎるかなあ。干し草製のロバがすごかったです。何かで展示してほしい。
音楽は、ちょっとメリハリが薄かったかなあと言う印象。普通のバージョンと少し音を変えているのかな?と言う箇所もありました。

大好きなロイヤルだし、大好きなドンキだし、観れば楽しいのですが、やはり次回来日(2022年?)は「ロイヤルならでは」の演目でお願いしたいですね。NBSさん、よろしく~。

2019年総括&バレエ公演データ(2006年~)更新

2020年05月06日 | 舞台鑑賞日記
育休から仕事復帰をし、オケ復帰もし、さすがに鑑賞数が激減してしまった2019年(T_T)まあ、しばらく(10年くらい?)は仕方ないですね。。。

<バレエ>
英国ロイヤルバレエ『ラ・バヤデール』(Live Cinema)(1/20)
Kバレエ『ベートーヴェン 第九』•『アルルの女』(2/3)
英国ロイヤルバレエ『ドン・キホーテ』(6/26)
ミハイロフスキー劇場バレエ『パリの炎』(11/21マチネ)
⇒生ではないのですが、ロイヤルシネマの『ラ・バラデール』が素晴らしかったです。来日公演、なぜドンキになった…(もちろん、観たら楽しかったけれども)。

<コンサート)
マリインスキー歌劇場管弦楽団~チャイコフスキー・フェスティヴァル(12/7ソワレ)
⇒一度生で聴いてみたかったピアコン2番!素晴らしかったです。

<ミュージカル>
ミュージカル『エリザベート』(8/12マチネ)
⇒当初は4月のレミゼが観たかったのだけど、チケットが取れなかったので、リベンジ?でエリザのチケットを取りました。いつ観ても好きな演目なのでいいのですが。

<フィギュア>
世界選手権@さいたま(男子SP一部、全カテゴリFS)
Fantasy on Ice in Makuhari (5/26)
全日本選手権@東京(女子FS)
⇒さいたまワールド、もちろん楽しかったけれど、観戦体力の衰えも感じました。。。

★バレエ公演データ(2006年~)
※カッコ内は、今年追加となった回数
<演目データ>
『白鳥の湖』 … 21回
『くるみ割り人形』 … 16回
『眠りの森の美女』 … 12回
『ロミオとジュリエット』 … 10回
『ドン・キホーテ』… 10回 (+1)
『ジゼル』 … 8回
『ライモンダ』 … 6回
『オネーギン』 … 5回
『シンデレラ』 … 5回
『ラ・バヤデール』 … 5回(+1)
『海賊』 … 3回
『マノン』 … 3回
『真夏の夜の夢』 … 3回
『こうもり』 … 2回
『コッペリア』… 2回
『椿姫』 … 2回
『パリの炎』 … 2回(+1)
『第九』 … 2回(+1)
『アルルの女』 … 1回(+1)
⇒2019年は、チャイコ3大バレエは観られませんでした…。限られた時間の中で厳選すると、どうしても、普段観られない演目が優先になってしまうので。

<バレエ団データ>
国内:
東京バレエ団 … 25回
新国立劇場バレエ団 … 24回
Kバレエ団 … 11回 (+1)
スターダンサーズバレエ団 … 2回
牧阿佐美バレエ団 … 1回
日本バレエ協会 … 1回
⇒演目選びと同じ理由で、常連の新国立と東バは観られずでした。

海外:
英国ロイヤルバレエ団(含・シネマ) … 20回 (+2(内シネマ1))
マリンスキーバレエ団 … 9回
パリオペラ座バレエ団 … 8回
シュツットガルトバレエ団 … 8回
ボリショイバレエ団 … 6回
バーミンガムロイヤルバレエ団 … 6回
アメリカンバレエシアター … 5回
ハンブルクバレエ団 … 3回
ウィーン国立歌劇場バレエ団 … 3回
グルジア国立バレエ団 … 3回
デンマークロイヤルバレエ団 … 2回
イングリッシュナショナルバレエ … 2回
ミハイロフスキー劇場バレエ … 2回(+1)
その他海外バレエ団 … 1回×7団
⇒ミハイロフスキー劇場は、なんと10年ぶりの鑑賞(@_@)

2020年は、もう少し鑑賞の機会を増やしたいなあと思っていたところで、新型コロナウィルスの影響で、次々と公演やショーがキャンセルに(涙)。特に国内では、経済的に難しくなってくる団も出てくるでしょう。1日も早い、事態の終息を祈ります。

新国立劇場バレエ『マノン』(2/23)~鑑賞メモ

2020年02月25日 | 舞台鑑賞日記
<キャスト表>


ムンタギロフ客演と言うことで、久々に新国立劇場へ。コロナウィルスの影響か、ほぼ完売の公演の筈なのに、空席がちらほら…。
マノン役は米沢さん。さすがに、以前ロイヤルシネマで観たムンタギロフ&サラ・ラムのペアには敵いませんでしたが、米沢さんペアも素晴らしかったです^^(できれば、ムンタギロフと組む小野さんマノンも観たかったな~。)

米沢さん(くるくるパーマヘア似合わない…(苦笑))のマノンは、1幕はお転婆風味。ちょっとお金をくすねて逃避行しちゃうところとか、寝室のパドドゥでデグリューに甘えるところとか、明るくてあっけらかんとしたお嬢さんと言う感じ。
でも、GMの贈り物を見て目がキラン!とか輝くところなんかは、やっぱり下衆のレスコーの妹だな、と言う感じ。2幕は堂々たる風格のゴージャス美女、それが3幕では心を失くしてしまった憐れな女になるところのコントラストが強烈でした。
米沢さんを見ていると、バレエの表現と言うのは、やはり技術の上に成り立つのだなあと言うことがよくわかります。技術を研ぎ澄まして研ぎ澄まして、それが表現になる。情熱型の女優バレリーナとはまた違う、彼女ならではの個性だなあと思いました。

対するムンタギロフのデグリューは、とにかくアツい!ちょっと暑苦しいくらいですが、少し淡泊な米沢さんと良いバランスになっていたと思います。
例えば、2幕の米沢さんマノンは、正直デグリューに何の未練もなさそうなんですよね。富と享楽を楽しんでいて、それに酔ってもいる。でも、ムンタギロフのデグリューの熱情に、「しょうがないわねえ」とほだされてしまったように見えました。多分、デグリューがあそこまでアツくなかったら、普通に無視してたんじゃないかと思います(笑)
そして、ムンタギロフも、何と言っても技術が完璧。どの場面を切り取っても、ため息が出るほど美しいです。

その2人の対比が一番くっきりしていたのが、3幕でした。どこまでも一途なデグリューに対して、マノンはなんだか冷めている感じなんです。もう心もここにないし、全てがどうでもいい、みたいな。ただ、沼地の場面で、デグリューと触れ合った時にだけ、バチっと火花のように生が戻ってくる。でも、またすぐ消えちゃうんです。
個人的には、もう少し生(=デグリュー)に執着するマノンが好きなのですが、米沢さんのマノンはこれはこれで面白いと思ったし、ムンタギロフの熱量が多いからこその解釈かなあとも思いました。

レスコー役の木下さんと、愛人役の木村さんも、とても良かったです。木下さんは、がっつり踊る役で観たのは初めてかな?少しアクは弱いけれど、共演者にちゃんと合わせて丁寧に踊っている感じが好印象でした。木村さんも、素敵なダンサーになりましたね。正直、以前は、スタイルは良いし可愛らしいけれど、あまり印象に残る感じではなくて、なぜ大きな役が付くのか不思議に思っていたのですが、良い感じの貫禄が出てきたと思います。コミカルな演技は、もう少し徹底してもよかったかな。

その他の登場人物は、可もなく不可もなく…。まあ主要4役がよかったからいっか(^ ^;

衣装は、2幕の茶色系ゴージャス衣装が、もう少しだけ明るい茶色だとよかったかなあ。なんだか重く見えてしまって。オーストラリアバレエ団からの借り物のようですが、少しアジア系の肌色と合わない色なのかもしれません。
あと、本筋ではないのですが、3幕の流刑地に向かう女たちの汚れメイクが徹底し過ぎてて怖い、、、もう少し救い(?)がほしい。

演奏(東響)は、見せ場でTpが一度やらかしていましたが、全体的に、ドラマティックで盛り上げ上手な感じで良かったです。やっぱり生演奏と生バレエはいいなあ♪

Kバレエ『ベートーヴェン 第九』•『アルルの女』(2/3)~鑑賞メモ

2019年03月07日 | 舞台鑑賞日記
祥子さんの『アルル~』に加えて、久々の熊川さんオンステージと言うことで、12月の『くるみ~』に続いてオーチャードホールへ。

主要キャスト:
『アルルの女』
フレデリ … 遅沢 佑介
ヴィヴェット … 中村 祥子

『ベートーヴェン「第九」』
第4楽章 主演 … 熊川 哲也
独唱 … Sop幸田 浩子、Alt諸田 広美、Ten山本 耕平、Bar坂本 伸司
合唱 … 藤原歌劇団合唱部

指揮 … 井田勝大
管弦楽 … シアター オーケストラ トーキョー


『アルルの女』
祥子さんのヴィヴェットは、情熱的すぎて、心が痛いほど。踊りももちろん美しいのですが、特に手の動きが雄弁で、改めてストーリーテラーとしての能力の高さに感心しました。できれば、Kのレパートリーを飛び出して、ネオクラシックやボレロを踊る祥子さんも観たいなあと思うのですが、看板ダンサーとしてそれは無理ですかね。。。(Kは好きなバレエ団ですが、レパートリーの幅やパートナーの選択肢が、ちょっと祥子さんには勿体ない気がするのですよね。)

遅沢さんのフレデリは、最初から心ここに在らずな感じでした。すっきりしたきれいな踊りにほれぼれ。ただ、最後のマネージュがかなり大人しくて…。何か、意図的なものなんでしょうか???

コールドバレエは、なんだかたどたどしくて、ハラハラしてしまいました;『アルル』のコールドって、踊りと言うよりは絵画(背景)的な要素が必要なものだと思うのですが、むしろ主役2人を邪魔してしまっていたような;再演なのになぜ…?(後日、Kファンの友人に訊いたところ、コールドがつくのは今回が初めてじゃないか?とのこと。)

オケは…、ファランドールのパーカッションは、「叩きゃいい」ってものじゃないだろう(- -;)

『第九』
初演時に観た時は、サカスの狭い舞台だった上に、合唱もオケも舞台に上げていたからか、「なんだかごちゃごちゃした作品」と言う印象だったのですが、今回オーチャードで観たら、なかなか面白かったです。
舞台に映し出された円形の上を跳びまくるだけと言えばだけなんですが、エネルギッシュで、照明なども効果的に使われていて、飽きさせませんでした。(3楽章だけは、ちょっとダレた感じがありましたが。)特に、2楽章の女性陣(矢内さん、小林さん)が良かったです。
4楽章で登場した熊川さんは、さすがのカリスマ性。スポットライトがなくても、彼の周りだけ光って見えるんだから不思議です。そして、やっぱり動きがとても美しい。さすがはロイヤル仕込みのエレガントさです。最後のフェッテは、とても大事に回っている感じがしました。勝手な想像ですが、この作品はこれが踊り納めなのかもしれません。

オケは…、Hnは「大音量で吹きゃいい」ってものじゃないだろう(- -#(でも、『アルル~』よりは頑張っていました。)

英国ロイヤルバレエ『ラ・バヤデール』(Live Cinema)(1/20)~鑑賞メモ

2019年01月25日 | 舞台鑑賞日記
このキャストはぜひとも観たい!と映画館へ。期待通りの神キャストでした^^

<主要キャスト(公式サイト)>
NIKIYA: MARIANELA NUÑEZ
SOLOR: VADIM MUNTAGIROV
GAMZATTI: NATALIA OSIPOVA
THE HIGH BRAHMIN: GARY AVIS
RAJAH: CHRISTOPHER SAUNDERS
THE SHADES: YUHUI CHOE/ YASMINE NAGHDI/ AKANE TAKADA
THE BRONZE IDOL: ALEXANDER CAMPBELL

CONDUCTOR: BORIS GRUZIN
MUSIC: ORCHESTRA OF THE ROYAL OPERA HOUSE
CONCERT MASTER: SERGEY LEVITIN


とにかく、主役陣が素晴らしかった!マカロワ版のラ・バヤデールは、ちょっと長すぎる(割に1幕が駆け足でバランスが悪い)ところがあまり好きではないのですが、主役3人のドラマが濃厚で、飽きさせませんでした。

マリアネラは基本的に「陽」のバレリーナだと思うのですが、今回は粘着質な(笑)マカロワ版ニキヤをきっちり演じていました。可憐と言うよりは、研ぎ澄まされたような美しさ。ガムザッティに刃物を向けるシーンの迫力や、ハイブラーミンの解毒剤を拒んで死を選ぶシーンの神々しさは、息を飲むほどでした。ムンタギロフとのパートナリングもばっちり。

対するオシポワのガムザッティは、インタビュー(ロシア語。今も英語は苦手なんですかね?)でも語っていましたが、美しくて傲慢で、そして哀しい女性。愛した人に、心を許した恋人がいるという状況は、彼女ほどの美と富に恵まれた女性にとっては、気持ち的にもプライド的にも、絶対に許せないことでしょう。そんな心の辛さが痛いほど伝わってくるガムザッティで、どちらかと言うと、ニキヤよりも彼女に感情移入してしまいました。ニキヤを喪った後の腑抜けたようなソロルに、必死に視線を送り続ける様も泣けました。
それにしても、ドラマティックな役作りの一方で、相変わらずの超絶技巧(フェッテのダブルの軽やかなこと!)をさらっとこなすオシポワですが、今回、セパレート衣装でお腹がぽちゃめであることが発覚(@_@)あれだけ動ける人の腹筋が締まっていない訳はないので、そういう作り(?)の身体なんでしょうね。

濃ゆい女性陣2人を、(役柄的にではなく技術的に)しっかり受け止めるムンタギロフのソロルも、素晴らしかったです。彼、テクニック的にピークと言うか、絶好調なんじゃないでしょうか。優柔不断でアホなのは設定上仕方がないとして(苦笑)、ニキヤを喪って後悔する様子に思わず同情してしまいました。

面白かったのが、ギャリーさんのハイブラーミン。良い意味で、漫画ちっくな描き方。ニキヤがソロルと恋人同士だということを知ってギリギリ嫉妬したり、ラジャに告げ口したら想定以上にラジャが怒ってしまって慌てたりする様が、ドロドロで重い主役陣の演技に対して、良いコントラストになっていたと思います。

2幕の影の王国のソリストで、印象的だったのはユフィさん。丁寧で美しい踊りでした。ただ、他2人がプリンシパルだったので、どうしても「なんでユフィさん昇格できないのかな…」と言う思いが頭をよぎってしまったり(-_-)(好みの問題かもしれませんが、高田さんの踊りは、ポワント音など気になる点が多いのですよね…。)
インタビューによれば、コールドは24人中20人が初役だそう。ロイヤルのコールドは、人種や体格が様々なので、そういう意味でも合わせるのは難しそうなのですが、頑張っていたと思います。(因みに、アラベスクは全部で39回らしい。)

ヨランダ・ソナベントの衣装はさすがのクオリティ。特に、ガムザッティの婚約衣装がキレイでした。
ただ、設定はインドとなっていますが、昨今の「アジアの描き方@くるみ割り人形」議論などを考えると、今後はいろいろな意見が出てくるかもしれませんね。いっそ、最初から「どこかのファンタジーワールド」と明言してしまった方が良いのかも、と思ったりもしました。

今回の主役3人は、ニキヤとガムザッティが逆キャストの上演日もあったそうで、ぜひそちらも映像化してほしいなあと思いました。

2018年総括&バレエ公演データ(2006年~)更新

2018年12月31日 | 舞台鑑賞日記
今年の鑑賞は、当然ながら(?)上半期集中型。それでも、11・12月に1公演ずつ観られました^^(家族に感謝♪)

<バレエ>
ハンブルク・バレエ団『ニジンスキー』(2/12)
ハンブルク・バレエ団『椿姫』(2/2)
日本バレエ協会公演『ライモンダ』(3/11マチネ)
東京バレエ団 『セレナーデ』『真夏の夜の夢』(4/30)
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『眠れる森の美女』(5/18)
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『リーズの結婚』(5/25)
新国立劇場『眠れる森の美女』(6/16マチネ)
ロイヤルバレエ『マノン』(ロイヤル・オペラ・ハウス Live Cinema Season 2017/18)(6/28)
東京バレエ団『白鳥の湖(ブルメイステル版)』(6/30、7/1)
世界バレエフェス全幕プロ『ドン・キホーテ』(7/27)
シュツットガルト・バレエ団「オネーギン」(11/3)
Kバレエ団『くるみ割り人形』(12/9)
⇒印象に残っているのは、ハンブルク『椿姫』とシュツットガルト『オネーギン』。生舞台ではないですが、ロイヤルシネマ『マノン』も素晴らしかったです。(来年のロイヤル来日、『ドンキ』じゃなくて『マノン』がよかった。。。)

<コンサート>
ギル・シャハム ヴァイオリン・リサイタル(6/24@紀尾井ホール)
⇒あれ?今年、生オケ聴いてない(^ ^;

<ミュージカル>
『ジキル&ハイド』(3/17ソワレ)
『エビータ』(7/9マチネ)
⇒来年は、『レミゼ』と『エリザベート』に行きたいなあ。

<フィギュア>
STARS ON ICE@横浜(4/7マチネ)
Fantasy on Ice in Makuhari(5/27)
⇒来年の目玉は、もちろんさいたまワールド(^o^)平昌五輪に行けなかった分、気合を入れて観戦しますよー♪

バレエ公演データ(2006年~)
※カッコ内は、今年追加となった回数
<演目データ>
『白鳥の湖』 … 21回 (+2)
『くるみ割り人形』 … 16回 (+1)
『眠りの森の美女』 … 12回 (+2)
『ロミオとジュリエット』 … 10回
『ドン・キホーテ』… 9回 (+1)
『ジゼル』 … 8回
『ライモンダ』 … 6回 (+1)
『オネーギン』 … 5回 (+1)
『シンデレラ』 … 5回
『ラ・バヤデール』 … 4回
『海賊』 … 3回
『マノン』 … 3回 (+1)
『真夏の夜の夢』 … 3回 (+1)
『こうもり』 … 2回
『コッペリア』… 2回
『椿姫』 … 2回 (+1)
その他の幕もの … 1回×24演目 (+2:『ニジンスキー』『リーズの結婚』)
⇒今年も強い、チャイコ3大バレエ。『リーズ~』を生で観たのは初めてだったのか(ロイヤルのDVDを何度も観たので、観たことがある気がしてた…)。

<バレエ団データ>
国内:
東京バレエ団 … 25回 (+4)
新国立劇場バレエ団 … 24回 (+1)
Kバレエ団 … 10回 (+1)
スターダンサーズバレエ団 … 2回
牧阿佐美バレエ団 … 1回
日本バレエ協会 … 1回 (+1)
⇒今年は東バが多め(1つはバレエフェスですが)で、Kと新国立が1回ずつ。初めて、日本バレエ協会の公演も観ました。

海外:
英国ロイヤルバレエ団(含・シネマ) … 18回 (+1(シネマ))
マリンスキーバレエ団 … 9回
パリオペラ座バレエ団 … 8回
シュツットガルトバレエ団 … 8回 (+1)
ボリショイバレエ団 … 6回
バーミンガムロイヤルバレエ団 … 6回 (+2)
アメリカンバレエシアター … 5回
ハンブルクバレエ団 … 3回 (+2)
ウィーン国立歌劇場バレエ団 … 3回
グルジア国立バレエ団 … 3回
デンマークロイヤルバレエ団 … 2回
イングリッシュナショナルバレエ … 2回
その他海外バレエ団 … 1回×8団
⇒2演目観られたのは、ハンブルクとバーミンガムロイヤル(どちらにもコジョカルが客演)。夏にバレエ鑑賞がなかったので、珍しくガラ公演を観なかった年でした。

しばらくは休日マチネが中心になりますが、2019年も、細々と舞台鑑賞を続けていきたいと思います^^


※メモリアルイヤーの記念に買った、ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレート。

Kバレエ『くるみ割り人形』(12/9)~鑑賞メモ

2018年12月30日 | 舞台鑑賞日記
Kの『くるみ~』が脱サカス&生オケ復活と言うことで、12月のバレエ鑑賞はこの公演をチョイス♪
(同じ時期のマリインスキー『白鳥~』と迷ったのですが、たまたま、お得なチケットにご縁があったので…。)

主要キャスト:
マリー姫 … 矢内千夏
くるみ割り人形/王子 … 堀内將平
ドロッセルマイヤー … 杉野慧
クララ … 大歳千弘
雪の王 … 奥田祥智
雪の女王 … 大井田百

管弦楽 … シアター オーケストラ トーキョー
指揮 … 井田勝大


Kの『くるみ~』を観るのはかなり久しぶりでしたが、幻想的な美術(クリスマスツリーが大きくなった後のシーンが美しい~)やネズミちゃん達の可愛らしさなど、お伽噺に徹した演出が健在で、とても素敵でした^^3幕オープニングで、仮面をつけたお人形たちの魔法が解ける設定が好きです。

マリー姫役の矢内さん、腕が長くて踊りも伸びやかで、素晴らしかったです。終演後に、熊川団長からプリンシパルに任命されていてびっくり。マリー姫役だとあまりストーリー性がない&出番も短いので、今度は違う役で見てみたいです。

王子の堀内さん、端正な雰囲気と丁寧な踊りの、品の良い王子様でした。矢内さんとのパートナリングも良い感じ。ただ、ザンレールが苦手なのか、ヴァリエーションで、無理に高く跳び上がって→着地で乱れるを繰り返していたのが、ちょっと気になりました。

杉野さんは、怪しげと言うよりは、爽やかなドロッセルマイヤー?踊りは好きなタイプかも。
クララ役の大歳さんは、踊りは良いのだけど、演技はちょっと顔芸過剰かなあ。他の役なら気にならないかも知れませんが。
K版は、ドロッセルマイヤーとクララの踊り(曲は『眠り~(シンデレラとフォーチュン王子)』を使用)があるのが好きです^^

音楽は、もちろん録音よりは良いんですが、相変わらずのシアターオーケストラクオリティ(- -#なんで金管楽器、あんなにバランス悪いんでしょう。。。そしてトチるんでしょう。。。(特に松林のTbとスペインのTp!)雪の場面をシンセで代用するのは仕方ないとして、タイミングずれまくりだし。(雪の場面は、振り付けもちょっとせわしなくて好きじゃないんですよねー。。。)

と、ぶちぶち言っていますが、やっぱり『くるみ割り人形』の音楽と舞台は素晴らしい♪これを観ないと年は越せないので、激動の年の〆に観られて嬉しかったです^^


シュツットガルト・バレエ団「オネーギン」(11/3)~観劇メモ

2018年11月21日 | 舞台鑑賞日記
この舞台だけは絶対観たい!と産前から熱望していた、ヴィシ様客演の『オネーギン』感想です^^

主要キャスト:
オネーギン … ジェイソン・レイリー
レンスキー(オネーギンの友人) … マルティ・フェルナンデス・パイシャ
ラーリナ夫人(未亡人) … メリンダ・ウィサム
タチヤーナ(ラーリナ夫人の娘) … ディアナ・ヴィシニョーワ
オリガ(ラーリナ夫人の娘) … アンナ・オサチェンコ
彼女たちの乳母 … ソニア・サンティアゴ
グレーミン公爵(ラーリナ家の友人) … ロマン・ノヴィツキー

指揮 … ジェームズ・タグル
演奏 … 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


もう日本でクラシック全幕を踊ることはないかも、と思っていたヴィシ様の全幕客演。タチヤーナ役はABTのフェアウェルでも選んだくらいなので、思い入れがあるのでしょうね。期待通りの、ドラマティックで素晴らしいタチヤーナでした。

1幕は、しくしく泣いちゃう田舎娘。ちゃんと野暮ったさも出せるのがさすがです。
鏡のパドドゥでは、本当に初々しくて幸せそうで、こちらまで幸福な気持ちになりました。なんとなくですが、産後初の全幕と言うことで、ヴィシ様自身の「踊れる喜び」もあふれていたように感じました。(それにしても、まだ産後半年も経っていないのに、この回復力ってすごすぎる…!)
それが、3幕ではさすがの華やかさ。やっぱりこの人の「華」は無敵だなあと再認識させられました。ラスト、泣き崩れるのではなく、毅然とした様が神々しくて、でもそれがいっそう悲しくて泣けました。1幕の少女とは別人の、成熟した強い女性でした。

対するレイリーのオネーギンは、前回に続いて2度目の鑑賞。安定感はあるものの、強い強いヴィシ様タチヤーナと並ぶと、ちょっと情けなさが前面に出てしまったかなあ。。。まあでも、ヴィシ様相手じゃ誰でもそうなるか(^ ^;
1幕は結構嫌なヤツ。舞踏会で調子に乗って、レンスキーとこじれるあたりの演技が上手かったです。
鏡のパドドゥでは、ほぼヴィシ様を持ち上げる黒子のような存在になっていましたが、却って夢の中感が出ていて良かったように思いました。
3幕で後悔の念に駆られる場面は、ちょっと女々しいくらいで、その流れのまま(?)に情けなさMAXのクライマックスへ。…うーん、やっぱりそこはもう少し存在感が欲しい!

主役以外では、オリガのオサチェンコと、レンスキーのパイシャのカップルがとても良かったです^^オサチェンコは、シュツットガルト来日では何度か観ているのですが、どんな役もしっかりこなす印象。パイシャは若手枠なのかな?彼のレンスキーはまっすぐで生真面目で、だからこそオネーギンの事が許せなかったんでしょうね。このカップルの1幕のラブラブっぷりがあったからこそ、2幕の悲劇が際立っていたと思います。
あと印象に残ったのは、グレーミンのノヴィツキー。渋い存在感があって、彼のオネーギンも観てみたいと思いました。(確か、前回の来日では配役されていた筈。)

群舞は、1幕の名物・村人の連続グランジュテが壮観で、本当に鳥肌が立ちました。3幕の舞踏会場面もですが、結構体力要りますよね、この振り付け。。。

衣装や舞台装置も、何度観ても素敵だし、曲もチャイコの小品寄せ集めと思えない位一貫性があって素敵だし(オケも頑張ってました!)、やっぱりオネーギンはいいですねえ(*^_^*)

 
 

↑レディース用が売り切れだったので、無理やり子供用を買ったTシャツ(まあ、ドイツ人の12-14歳用なので、、、)