mairiの旅行記

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ミュージカル『ミス・サイゴン』(11/21ソワレ)~観劇メモ

2016年11月27日 | 舞台鑑賞日記
以前から観たいと思っていた『ミス・サイゴン』を鑑賞。こんなに何度も帝劇に来る年も珍しい。

主要キャスト:
エンジニア … 駒田一
キム … キム・スハ
クリス … 上野哲也
ジョン … パク・ソンファン
エレン … 知念里奈
トゥイ … 神田恭平
ジジ … 池田祐子
タム … 君塚瑠華


ストーリーについては、まずは自分の世界史の知識の無さを反省(←サイゴン陥落すらぼんやりとしかわかっていない(汗))。
ただ、そこをさておいても、前半部分はちょっと駆け足過ぎで消化不良な感じがしました。まあ、メインである2幕の部分のボリュームを考えたら仕方がない面もあるのでしょうが、せめてキムとクリスが恋に落ちて愛し合う場面位は丁寧に描いて欲しかったな、と。
サイゴン陥落の夜を1幕では詳しく描かず、2幕に挿入するのは巧いですね。巨大ヘリコプターの迫力と共に圧倒されました。
レミゼのスタッフが作った作品と言うことで、ちょっとストーリーの組み立て方と言うか、場面転換の仕方が似ているかも?と言う印象を受けました。サイゴンとバンコク、2つの歓楽街の場面が(歌や衣装の賑やかさも含めて)似ているので、そこはちょっとクドいかな。
あと、会話部分を歌に乗せるのはいいのですが、メロディーラインが微妙な箇所もあって、これなら普通に台詞を喋らせても良かったのでは?と思ったりもしました。

キム役のキム・スハさん。歌が上手くて声量のバリエーションもあって素晴らしいです。ただ、見かけがイ○トアヤコさんっぽくて…。いや、まあミュージカル女優さんですから、歌と演技が上手ければ、いいっちゃいいんですけど…。ロンドンでもキム役を務めた方だそうで、確かにヨーロッパだと、このくらいアジア人顔の方がウケが良いのでしょうね。
キムは、クリスがすぐに惚れ込んでしまったり、仕事仲間のお姉さんたちが結婚式を妬まずに祝福していたりするのを見るにつけ、容姿も心も純粋でキレイな子なんだろうなあと思うのですが、そこの描写がちょっと弱かったのは残念でした。
見せ場の「命をあげよう」は圧巻。曲だけは知っていたのですが、物語の中で聴くと、胸に迫るものがあります。キムは、トゥイを殺した時に、もういつでも命を捨てる覚悟をしたんですね。そして、タムにとって最も必要な時に「捨てる」ことを決心していたんですね。タムだけはアメリカに連れて行ってほしい、と命を「あげた」彼女の決断に胸が締め付けられました。

クリス役の上野さん。…音程、頑張ってー!エレンとキムの間で悩む様も、なんだかぼんやりした演技。
ジョン役のパク・ソンファンさん、トゥイ役の神田さんが、歌も演技も上手かっただけに残念でした。ところで、ジョンは1幕では特に現地の人々を気にかけている様子もなかったのに、2幕ではどうしてブイドイを気に掛ける良い人になったんだろう???

エンジニアの駒田さんはさすがです。歌もお芝居も文句なし。生きることとお金に貪欲で、ものすごくタフで、乱世に強いのってこう言う人なんでしょうね。権力のあるトゥイではなく、エンジニアと「組む」ことにしたキムは、ある意味見る目があります(笑)

タムはミックス顔の子を使う訳にはいかなかったのかな?日本人顔だと、ちょっとインパクトが薄くなってしまう気がします。まあ、それを言うなら、クリスやジョンもアジア人が演じている訳ですが。。。でも、タムの「見るからにミックス」と言う見かけって結構カギの部分じゃないかと。

エレン役の知念さん、良かったです。1幕で、クリスの影に気づきつつも、そんな彼を愛する覚悟を決めていたからこそ、2幕の最後でタムを抱くことができたんでしょうね。ただ、キムに出会ってからの心の動きが急すぎる(これは役者さんのせいではなく、演出の問題だと思いますが)のが残念でした。あと、彼女だけあまり良い歌を与えられていない気が;

キャスト表には、アンサンブルも含めて全員の配役が記載されていました。それだけ、1つ1つの役にスタッフの思い入れがあるのでしょうね。
ベトナム戦争について勉強し直して、また観てみたい演目だと思いました。



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Kバレエ『シンデレラ』(10/29・マチネ)~鑑賞メモ

2016年11月13日 | 舞台鑑賞日記
この日は、楽しみにしていたブラックダイクバンドの来日コンサート@NHKホール。で、どうせ(苦手な)渋谷に行くならと、以前から観たいと思っていたKの『シンデレラ』も鑑賞することにしました。ハロウィン直前の週末と言うこともあり、街はちょっと異様な雰囲気(汗)

<主要キャスト>
シンデレラ … 白石あゆ美
王子 … 栗山廉
仙女 … 浅野真由香
シンデレラの義姉 … 湊まり恵、辻久美子
継母 … ルーク・ヘイドン

バレエ教師 … 篠宮佑一
美容師 … 三浦響基
靴職人 … 佐野朋太郎
仕立屋 … 奥田祥智
宝石商 … 西口直弥
ヴァイオリニスト … 小山啓久、石井啓太(シアター オーケストラ トーキョー)
妖精たち
バラ … 中村春奈
トンボ … 井上とも美
キャンドル … 松岡恵美
ティーカップ … 井平麻美
雄鹿 … 石橋奨也、篠宮佑一、堀内將平、山本雅也

王子の友人 … 石橋奨也、篠宮佑一、堀内將平、山本雅也
道化師たち … 酒匂麗、本田祥平
騎士たち … 吉田太郎、和田瞬
オレンジマン … 杉野慧
2 人のオレンジガール … 大井田百、戸田梨紗子
式典長 … ニコライ・ヴィユウジャーニン

指揮 … 井田勝大
管弦楽 … シアター オーケストラ トーキョー


シンデレラの白石さんは、王道のお姫様。安定感もばっちりでした。変身後の演歌歌手ばりのガウン?だけはちょっと似合っていませんでしたが、キラキラ衣装もきれいに着こなしていました。
王子の栗山さんは、優男系でノーブルな雰囲気。ちょっと乱れる場面もありましたが、踊りもキレイです。…なのですが、「なんだかぼーっとした王子だなあ」と言うのが正直な印象:P演技が全体的に薄味で、ラストも「脚のサイズさえ合えばそれで満足なの?」と訊きたくなってしまうような雰囲気でした(苦笑)
もともと『シンデレラ』って、2人のパドドゥが結構地味だと思うんですよ。舞踏会場面も、クライマックスも。なので、そこはラブラブオーラで補ってくれないと、イマイチ盛り上がらない…。白石さんが頑張っていただけに、栗山さんのぼんやりっぷりが残念でした。

仙女の浅川さんは元気いっぱい。踊り自体は悪くないと思うのですが、さすがに親の仇のように蹴り上げるイタリアンフェッテを見ていると、「もうちょっと役柄考えて~」と突っ込みたくなってしまいます。衣装が玉虫色なのですが、ちょっとキラキラが過剰で安っぽい印象になってしまっていたのが惜しい。

お義母さん役のヘイドンさん、演技が上手いです。こう言う人がしっかり脇を固めてくれるといいですよね。義姉妹の湊さん(妹さん役?)の踊りがキレイで、他の役でも見てみたいと思いました。

通常で言うところの四季の精は、シンデレラの身近な小物の妖精だそう。でも、キャンドルとかティーカップの衣装も、微妙に虫系(しかもあんまり可愛くない;)だったような。。。バラの中村さんが特に素敵でした。

牡鹿のフットマンたち(兼王子の友人たち)は、正直誰が誰だかよくわからず。。。馬車を引くのは結構大変そうです。
大玉転がしノリのオレンジチームは、道化的な役割?
コールドは、ちょっと数が少なくてさびしい印象を受けました。星の精と舞踏会客を合わせて、ようやくにぎやかになる感じです。

『シンデレラ』と言う作品自体のせいもあるのですが、全体的に、ちょっとハイライトが分かりにくい演出だったように思います。振り付けも、あまり印象的に残る感じではなかったし。
いつもは鉄板のKの衣装&美術も、少し歪んだ形のシンデレラのお部屋&暖炉とか、キラキラの馬車なんかは素敵でしたが、他は可もなく不可もなく、と言う感じでした。

心配していたオケは、期待値が低かったせいか(苦笑)意外とまとまっていたように聴こえました。とは言うものの、盛り上がりを助ける演奏には程遠かったですが…。

改めて見返すと、結構厳しい感想になってしまっていますが、全体的には、満足度の高い舞台でした^^今年はクリスマスに新国立でも『シンデレラ』も再演があるので、そちらと見比べるのも楽しみです。
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