「何もすごいご機嫌悪かったから
変だなって思ってたんだけど」
機嫌の悪いといっても、表情や口調は
いつのまんま、
無論、物に当たり散らすと言ったのことは変わらない。
姉ちゃんの機嫌の良し、悪しはなんとなくわかる。
兄弟同志だけにわかるものが。
気性の荒いのは、仕事がらと思うんで。
仕事を変えたらとは言えない。
本業で、これ以上の天職はないと考えている。
いま、妙なことを言うと、ヤブへびだ。
機嫌をそぐわない事が大切だ。
で、まずいなぁ!
大丈夫、おいでよ。
「付き合っていることを、ちゃんと話せば」
コソコソ付き合うのが、一番嫌がる。
話せば分かってくれる、
姉ちゃんは本当に優しい人だから。
今度の誕生日のプレゼントを渡せば気分もよくなる。
うん、大丈夫だから。
ちゃんと話せば。
けれど怒らせたら、冗談めがして言うと?
噴き出したくなるのをこらえて、真面目な表情をつくった。
これで済んだらいいけど。
キレたらなにもかも壊しちまうかも!
ああ、やりそう!
眉毛をよせるから(笑い)
今されどう考えても仕方がない。
姉ちゃんのプレゼントを買いにいこう!
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