食料自給率の問題は大切だ、というのは誰もが言うことでしょう。ところが、それを把握する際、何をモノサシとして測ればいいのかよくわからない。そこに合意が無いからです。日本を実質的に捉えるための基準がはっきりしていないのです。
だから、そのことについて議論しても宙に浮いたようなものになってしまう。
そもそも、そういうモノサシは誰が考えるべきなのか。政治家なのか、経済学者なのか、そこもよくわかりませんし、定まっていません」
だから、そのことについて議論しても宙に浮いたようなものになってしまう。
そもそも、そういうモノサシは誰が考えるべきなのか。政治家なのか、経済学者なのか、そこもよくわかりませんし、定まっていません」
何の数字を重視すべきなのか。誰がそのモノサシを決めるのか。どう決めるのか。
コロナ対応でもまったく同じ問題が生まれている。コロナとウクライナ戦争に共通するのは「日常性の破壊」
養老さんは、コロナ以降のことも心配だという。
「コロナ禍は大きかったが、首都圏直下型地震、南海トラフ地震に至っては、近い将来、来ることがはっきりしている。2038年頃だと予測、あと16年と考えると、やるべきことも見えてくるというもの。 そのときどれだけの損害が出て、何をちゃんとしておけばいいのか?
優先順位を決めなければいけない。 Byデイリー新潮編集部