厚生労働省は8月26日、アルツハイマー型認知症に伴う暴言や暴力などの症状に対する初の治療薬を承認する方針を決めた 大塚製薬などが開発したうつ病などの治療薬「ブレクスピプラゾール」(商品名レキサルティ)で、厚労省の専門家部会が同日、適応の拡大を了承した 9月にも承認される見通しだ
この薬は脳内の神経伝達物質の働きを調整する飲み薬 国内外で、うつ病と統合失調症の治療に使われてきた 米国など3か国ではすでに、アルツハイマー型認知症にみられる暴力などの症状に対する治療薬として承認されている
アルツハイマー型認知症では徘徊(はいかい)や同じ動作の繰り返し、攻撃的な言動といった症状がみられ、患者本人や家族、介護者の生活に支障が出ることがある 「ブレクスピプラゾール」にはこうした症状の軽減が期待されている、転倒につながる副作用もあり、慎重に使う必要があると この効能ですでに米国など3カ国で承認されている
「レカネマブ」アルツハイマー病の新薬 2023年1月6日にFDAで迅速承認
日本では2023年9月25日に承認
国内2例目の認知症薬 「ドナネマブ」(米製薬大手イーライ・リリー)了承と
一方、ブレクスピプラゾールは、主に病気が進行した患者が対象となる
※ サンバイオの脳損傷治療薬「アクーゴ」条件付き承認取得 ( 7月31日)