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**PRINCESS * MARIE**

宝塚歌劇団の誇る名花、花總まり
想い出は永遠に・・・。

映画「ジュリア」

2006-03-07 00:42:23 | **その他ミュージカルなど**
見てください!是非!!

・・・映画の説明も何もないまま、失礼いたしました。
これも NEVER SAY GOODBYE のお勉強なんです。
『ジュリア』(1977)原題:Juliaは、アメリカの劇作家リリアン・ヘルマンの回顧録を映画化したもの。
どことなく、ハナちゃん演じるキャサリンを思いながら見始めた映画でしたが・・・こんなに感動する(どうしようもなく泣ける)なんて予想していませんでした!
ネタバレせずにいきますね。本当にぜひとも見ていただきたいので!!

主人公は女流劇作家のリリアン・ヘルマン。
タイトルロールは親友のジュリアです。
少女の頃から、リリアンはジュリアといつも一緒でした。
ジュリアへの憧れの眼差しをとおして物語は回想されます。

ジュリアは自らの意志で人生を闊歩している人。
美しく、賢く、優しい親友。いつも眩しく輝いています。
リリアンはそんなジュリアを好きで好きで仕方ないみたいで、いつもあとをついて回っています。
姉のようなジュリアと妹のようなリリアンは大の仲良し。
2人の友情は、離れ離れになってもずっとずっと変わらないものでした。

この映画で描かれているのは美しい友情だけではありません。
ナチズムやファシズムによって暴徒と化す群集。
・・・ものすごく怖くなりますよ。
大勢の男たちが揃いも揃って興奮した笑顔で人を殺すんです。
そんな暴力や虐殺に果敢に立ち向かうジュリア。
彼女は大富豪のお嬢様でしたが、もともと自分と下働きの人々との生活格差などに疑問を抱いていました。
恵まれた環境から飛び出し、社会主義者として単身ウィーンへ渡ったんです。
反ヒトラーの労働グループに属し、大怪我をしても足を失っても、不当にも命を奪われる人々を助けようと活動していました。
だからこそジュリアは離れたところからリリアンを守ろうとしていたのです。

一方、大人になったリリアンは洗練された雰囲気の美しい女性へと成長しますが、気が強くすぐかっとなるところは変わりません。
攻撃的で我が強い!そこがジュリアとは対照的に「未熟さ」を感じさせます。
でも"I like your anger."と言うジュリアのように、私もリリアンの素直さが好き。
リリアン・ヘルマンといえば年上の作家、ダシール・ハメットとのロマンスが有名なようですね。
姉のように自分を支えてくれていたジュリアが遠くにある今、ダッシュは父のようにリリアンを守ってくれている人でした。
闘うことのできる女性と守られる女性・・・。
それでもリリアンだって必死に闘うんですよ・・・。

さて結末は伏せますが。ジュリアには子どもがいたんです。
リリーと名付けられたその娘。(もちろんリリアンの名から。)
ペギーってもしかしたらキャサリンの・・・なんて考えてしまいました。
キャサリンにはまだお目見えしていませんが、あらすじなどを読む限り、ジュリアの躍動感ある強いきらめき・リリアンの真摯な姿勢と頑強さ、両方を感じ取れます。
2人を合わせたかんじかな。
もしもそうなら・・・こんなに素敵なヒロインってないな!と思いました。
まだわからないけど、ジュリアのようでリリアンのような人物像を勝手に浮かべています。

*おまけ*
この時代の女性のスタイルはお洒落ですね~♪
帽子をななめかぶりにして巻き髪。細身のラインのスカート。
ハナちゃんがNSGでどんなお衣裳を着てくださるのか楽しみです。

ベタ大好き

2006-03-01 21:53:27 | **その他ミュージカルなど**
これを「その他ミュージカルなど」のカテゴリーに入れるのもおかしな話ですが・・・。
マドレーヌが今めちゃめちゃハマっている番組。↓

くりぃむしちゅーのたりらリラ~ン

ご存知でしょうか?
地域によっては放送時間など違うかもしれませんが、水曜夜11:25から日本テレビで放送されています。
おっもしろいんですよ~、ベタドラマ!!
例えば恋愛ドラマのベタだったら「本屋さんで偶然手と手が触れ合って出会う」
学園ドラマのベタだったら「パンをくわえて慌てて登校」、など。
さまざまなジャンルのドラマからのベタな展開を、クイズ形式で紹介していくんです。(日本一わかりやすいクイズ番組・・・。笑)
ただいま公式サイト↑にて第一回日本ベタデミー大賞の投票が行われています。
みなさまも是非。(笑)


ちょっと思ったのですが。
宝塚のベタとかCSで番組作ってくれませんかねぇ。(無理ですっ。)
「撃たれてもなかなか死なない」とか
「主人公は独り言が多い」とか
「貧しいはずなのに衣裳持ち」とか・・・。
いっぱいありそうなんだけど。

ロバート・キャパさん

2006-02-19 20:03:05 | **その他ミュージカルなど**
はい、今日も(必要もないのに)NEVER SAY GOODBYEのお勉強。

ロバート・キャパ 決定版という、大きくてぶ厚くて重たい(三重苦)写真集を借りてきました。
で、見ました。(読みましたというべきか??)
私には写真の芸術なんて一切わからないし、もっと悲惨な戦争の現状を伝える写真展に行ったことがあったし・・・正直よくわかりませんでした。
ただ“人”をよく写しているなと。
キャパさんの写真の中ではさまざまな状況で、境遇で、世界で、さまざまな人間がそれこそさまざまに生きてるんだっていうことを感じました。
以上。
で終わらせるのも失礼なのでちゃんと写真がわかる方々の感想を拝借。

「深い思いやりが彼の写真すべてに感じられる。だからこれほど感動的なのだ。」
(タイムズ文芸付録)

「息をのむような歴史と心を動かされる伝記を読むと、ひとりで5、6回の人生を送った気分になるだろう。」
(写真誌「ブラック&ホワイト」)

「20世紀に対する独自の見解」
(マリ・クレール誌)

・・・ですって。素晴らしいわ、キャパさん。
私の感想じゃ何のためにもならないので、実際に見てみることをオススメします。
写真については鈍かった私ですが、キャパさんの生き様は最高にかっこいいと思いました。


あ、キャパさんってね、イングリッド・バーグマンとお付き合いしてたんですって。
人びとの苦しみをただ傍観して記録する以外に何もできないのは、いつも気が重かったんですって。
最後は兵士たちを撮影するために草地に入り地雷踏んでこの世を去ったんですって・・・。
↑NSGのあらすじ文と照らし合わせてみるとちょっと思うところがあります・・・。
死なないでねジョルジュ・マルロー。(始まる前から不吉な予想するんじゃないよ~。)

もちろんレオナード・ルビーが架空の人物であったように、キャパさんはキャパさんで丸郎さんは丸郎さんなんですけどね。 
(↑丸郎=まるろー。)

関係ないですが、昨日BS2で放送されていた映画『奇跡の人』を見て、「ハナちゃんにヘレン・ケラーを演じてほしい」と強く強く思いました。

映画「武器よさらば」

2006-02-06 00:41:57 | **その他ミュージカルなど**
NEVER SAY GOODBYEの解説文「ヘミングウェイ、ロバート・キャパ、リリアン・ヘルマンといったロスト・ジェネレーションの芸術家たちをモデルに」という文に触発され、ちょっとお勉強してみることにしました。

まずはヘミングウェイの作品。
せっかくなので反戦系じゃないとNSG気分になれませんよね。(?)
「武器よさらば」原題“ A Farewell to Arms ”はアーネスト・ヘミングウェイの自伝的小説なんだそう。
本来ならヘミングウェイの書いた小説の方を読むべきなのでしょうけど、映画の方ががとっつきやすかったので見てみました。
私が見たのは1932年版の方ですが、57年にリメイクもされているようです。
ストーリーはコチラでどうぞ。
簡単にまとめると、第一次世界大戦中の激戦地イタリアで恋に落ちたアメリカ人中尉フレデリック・ヘンリーと看護婦キャサリン・バークレーのお話です。

反戦映画かなあと思っていたら基本はラブストーリー。
「恋に落ちるの早すぎない?」というツッコミは置いておいて、強く愛し合う恋人たちなんです。
「いつのまに好きになったの~?」という疑問は置いておいて(←どうもひっかかってる)フレデリックとキャサリンのやりとりはロマンチックでかわいらしくて素敵。

ていうかね、キャサリン!
キャサリンは大人の女性ですが小さくって可愛い!
優しい顔つきの美人さんで白衣の天使でした~。(惚)
フレデリックを演じたゲーリー・クーパーが大きいのかキャサリンを演じたヘレン・ヘイズが小柄なのかわかりませんが、もうちっちゃい~ かわいいんですっ。

そんなキャサリン、健気だな一途だなあ・・・って思ってる間に死んでしまったよ!
これじゃあ感情移入のしようがありません。
この手の話に私が泣かなかったなんて相当ですよ・・・。
本を読んだ方がよかったかしら。映画全体の展開がとにかく唐突なかんじでした。
ラストのPeace!にはちょっと感動したけど。ちょっとね。

・・・さて。この感想、映画というよりももはやキャサリンの感想になっているのにお気付きでしょうか。(笑)
実はこの映画を見ようと思ったきっかけは NEVER SAY GOODBYE のハナちゃんの役名が同じく“キャサリン”だったからなんです。
宝塚のハナちゃん、最後のヒロインはキャサリン・マクレガー

最初に発表された時は「キャサリン・パーカー」でしたので、「キャサリン・バークレー」という名前に近かったこともあって(Parker , Barkley...)もしかして小池先生はちょっぴりこのキャサリンを意識したのかな~とも思っていたのですが。
映画を見ながら「ああ、ハナちゃんの看護婦さん姿も見たかったなあ、絶対似合うなあ・・・」と考えていました。(笑)

解説文を読む限り、キャサリンさんはこれまでに演じたことがないタイプの気丈なキャラクターのようです!
芯の強い女性というのは大好き。
どんな人物なのかしら、キャサリン~♪ 早くキャサリンに会いたい~♪
(結局、ヘミングウェイじゃなくてキャサリンの話をしたかっただけ。)

「ジキル&ハイド」

2005-12-19 01:54:55 | **その他ミュージカルなど**
“和央ようか率いる宙組のために、世界的なヒット・ミュージカル「ジキルとハイド」の作曲家として有名なブロードウェイのフランク・ワイルドホーン氏が全曲書き下ろす新作ミュージカル”・・・というNEVER SAY GOODBYE の紹介文を読み、「へぇ~どんな音楽を作ってる方なのかな?」とそんなきっかけで観に行って参りました。

世界的なヒットミュージカルだそうですが、私的にもものすごくヒットミュージカルです!!
おすすめします! 結構怖いですがすごく良い作品でしたよ。
ワイルドホーン氏の音楽の才能とは運命の出会いかもしれません♪
どれもすぐに馴染めるメロディなんです。
ではキャストごとに。(注:ネタバレです。)


 ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド(鹿賀丈史)
相当に難しい役というのはおわかりいただけるでしょうけど・・・2役は本当に別人ですよ!!
ハイドはとにかく怖かった!
夜寝る時に「カーテンの陰からハイドが出てきたらどうしよう~」なんて怯えつつ眠りましたから。
劇中もホラーを見ているみたいにビクビクして疲れちゃいました。
隣席の見知らぬお姉さんに「すいませんっ腕くませてください!」と頼みたくなるほど。(頼まなかったけど。)
でもねー、ハイドの残虐行為の数々。
ちょっと「こいつムカつく」的な人たちがどんどん殺されていくから途中で気持ちよくなっちゃったりして・・・ってハッ私の中のハイドが!?
結構血を見ますので苦手な方はご用心・・・。
私はビシャッと音が聞こえてきそうな鮮血よりも、ハイドと同化するような心地がしてそのことの方が怖かったですね。
誰だってとは言いませんが、人間って欲望のままに行動したならハイドになってしまうんじゃないかなあ・・・。
私は、ジキルの親友やじい(←役名把握しなさいよ。)が殺されやしないかとビクビクしていたけれどハイドって無差別に殺人を楽しんでいるわけではないですよね・・・?
だからハイドはただの恐怖の対象ではなくって不思議に通じるものがあるんじゃないかっていう奇妙な感覚があります。
何より“人間の二面性”って強く自分に感じることだから、妙にこの作品を気に入ってしまったのかも。
でもこれだけ世界に受け入れられているということは私だけじゃないのよね?
怖い世の中だ。(笑)
善良なジキルは自らを破滅させてしまうけれど・・・彼の愛する人の、あの一言のおかげで悲劇のままで終わらずにすんだのかもしれません。
善意に生きるジキルと野獣のようなハイドの名演に釘付けでした。


 ルーシー・ハリス(マルシア)
『ジキルとハイド』のヒロインは2人いるようです。
ルーシーは・・・いかがわしいパブの売れっ子スター。いわゆる娼婦さん。
エロかっこいいというかエロかわいいというか。
でもね!そんな風にあばずれ美女というイメージのルーシーだけど、本当は子どものように可愛くて純粋な人なんです!!
ものすごく大胆で危険な香りがするんだけれど、そうしなくては生きていけない人。
「お前の仕事はベッドの上だろう」と怒鳴られて小さな子どものように怯え謝るルーシー。
初めて優しくしてくれたジキルに抱く恋心。
ハイドとの危険な罪の遊び。
セクシーさと可愛さと、悲劇とで・・・1番感情移入してしまった役でした。
マルシアさんはきれいだった!はまり役と思ってしまいました♪


 エマ・カルー(鈴木蘭々)
ジキルの婚約者。
何も好き好んであんな狂人と結婚しなくても、と噂されても気にしない。
清廉潔白で美しいお嬢さん。そして意志の強い女性です。
実は、このエマという役を見ていてずーっと・・・「ハナちゃんみたい。」と思っていたんですよ!
自然と頭の中にハナエマが浮かぶような役でした。
衣裳も可愛いものばかりで♪
白バラのドレスや赤いケープなど・・・ハナちゃんにも着て欲しいなあっ。
ラストシーンの「苦しかったでしょう、ゆっくりおやすみなさい。」という一言に『ジキル&ハイド』の中で救いじゃないけどようやく安らぎをもらえました。
それでもって、蘭々さんは超かわいかった!

この2人のヒロイン、対極的に見えて実は根本では同じ純粋な女性なんですね。
むしろルーシーのほうが幼いかもしれない。
人物的に感情移入しちゃうのは私にとって圧倒的にルーシーなのだけど、ハナちゃんに演じて欲しいと思うのはエマですねぇ。
レオノーラやクリスティーヌやマリー・ヴェッツェラやメリンダに通じるものがあったり、ハナちゃん自身の上品な美しさともピッタリ来るし・・・な~んかハナちゃんぽい役だったんですよ。

あ、すみません。メインキャストはこのお三方でよろしいのでしょうか?
きっと他にも著名な方などいらしたと思うのですが、私の観劇は基本・宝塚ですので外部はあまり詳しくないんです・・・。
でもみんながみんな、いい味出していたのは確か☆
そんなわけで終了ー。

『ジキル&ハイド』観に行ってよかったです。
これは NEVER SAY GOODBYE 、期待できますよ!

「眠らない音」

2005-11-25 01:48:03 | **その他ミュージカルなど**
ズンコさん's ミュージカル『眠らない音』
見てきたんですよ。・・・だいぶ前に。

宙組公演でいろいろと忙しい日々だったので観劇感想文が遅れました。
そ、そんなわけで記憶もちょっと。ざっくばらんにいきまーす・・・。

制作発表はコチラで報告済み。
公式サイトはコチラですが、11月末をもって終了してしまうのでお早めに。

どんなミュージカルかというと?(公式より一部抜粋↓)
「眠らない音」は、アンデルセンの「絵のない絵本」から着想を得たオリジナルストーリーです。「絵のない絵本」は三十三の情景をスケッチのように重ねた作品で、物語はありません。「眠らない音」は類い稀なる才能を持った詩人の人生を軸に、「絵のない絵本」から幾つかの情景を取捨選択し、オリジナルの物語も盛り込みながら、原作とはまったく別の新しい世界観を構成しています。「眠らない音」では、クラシックの名曲が分かりやすく現代的なアレンジと歌詞によって新しいミュージカルとして蘇ります。音楽シーンで流行の“クラシカル・クロスオーバー”にドラマティックな物語を加えたもの、それが「クラシカル・ミュージカル」です。

ね?素適そうでしょっ?
詩人=姿月あさと
月=岡幸二郎
その他は公式サイトでどうぞ。実力者揃い。
他にも役はコロコロ抽象的に変わります。

感想としては・・・幻想的で美しかった。
静かな幕開きが好きでした。
高い搭の中。心を閉ざした詩人がひとり。懐中時計の音だけがカッチカッチ・・・。
まるで深海にいるような気分になります。
果てしなく静かで、心地のいい闇の世界。

詩人が心を閉ざした理由。
それは彼の「絶対音感」です。この世のありとあらゆる全ての醜い感情が音となって耳に入ってくるのでついには狂ってしまいましたとさ。(泣)
その描写は醜悪で恐ろしいものでした。
私は舞台からトリイ・ヘイデンの著作の表紙(文庫本じゃなく)を思い起こしました。
どれも児童虐待を扱った本です。個人的にずっと研究?している分野なのですが。
気味の悪い絵ですよね。実物をご覧になった方がいいかも。
それらに飲み込まれそうになる詩人。ぞっとしました。

そして屋根裏部屋にこもり、夜の静寂だけを感じ生きている詩人。
ある時、月が彼に語りかけます。
その月が・・・アマテラス(byスサノオ)みたい!
白く輝く月はアマテラスのように高みから神々しく現れるのです。
口調も穏やかでいかにも「月~っ」て感じです。(←ボキャブラリーなさすぎ。)
その月からいろいろなお話を聞かせられます・・・。

・無実の罪で処刑される若者が恋人を焦がれています。
若者を運ぶ馬車の演出が好きでした。ひらひらのついたチェスの駒みたいなものを人が踊りながらゆらゆらさせるの。(文にすると意味わからない。)

・優しいお母さんに愛されていた幸せな日々。
ちっちゃな子どもと煙突掃除をするタップダンスが軽やかで楽しかった♪
ここが唯一笑顔になれる場面で安心できます。
わけもわからず涙を流してしまった場面でした。

・「絵のない絵本」の一場面である白鳥の舞う姿が綺麗(名ダンサー!)
音楽もここが1番好きです。幻想的な白い世界。

・道化の仮面をかぶったせむし男の報われなかった恋。
それでも道化は人を笑わせ続ける。舞台に立ち、いつまでも笑わせ続ける。
ズンコさんが道化役となって先ほどの白鳥をおんぶしているんです。
そしてお墓に花を手向ける・・・。
うああ、気味悪い!!怖い~っ!(見てない方には何がなんだか?ですが、本当に奇妙な印象を受けるんです。)

・どこかの民族ガール(ズンコさん)と僧侶(岡さん)の恋物語でズンコさんの女の子姿はわりと似合っていなかったり。(笑)

・ラスト詩人の10分間歌い上げは圧巻!・・・で聞き惚れすぎて眠気がウトウト(え)だったり。

・・・まあ結論からいいますとよくわからなかったんですね・・・。
ショーとして見ていました。というかショーだ、この作品は!

「♪愛はここにある 眠らぬ音が溢れている」

という詩がこの作品の結末で答えだったのかなと思います。
搭の中に閉じこもっていた詩人は毎日誰かが運んでくるパンも決して食べることなく、ドアをノックされても返事をすることはなかったのですが、最後にはパンを受け取るんです。
パンを運んできていたのは小さな男の子でした。
毎夜搭の上から破り捨てられる詩の紙きれを拾い集め、読んでいた男の子。
それで例の歌い上げでお終い☆
はい、意味わからなすぎてごめんなさい。私にもよくわかりません。

ズンコさんの歌声はどんなに声量が大きくっても、スゥーッと体の芯に入ってくる感じ。
不思議な声です。どんなに響き渡っても少しも障りになることがない。
耳だけでなく体中で感じることのできる美声でした。

映画「コンチネンタル」

2005-09-12 12:23:13 | **その他ミュージカルなど**
『ネオ・ヴォヤージュ』のフレッド&ジンジャーコンビにだった私、早速2人についてお勉強したくなり、レンタルビデオ屋さんに走りました。

フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースについて簡単にお勉強するならこちらのサイトさんがおすすめ。↓

 素晴らしき哉、クラシック映画!

「アステアとロジャースはハリウッド史上最高のダンス・コンビと謳われて・・・」ですって♪
ハリウッドのところを宝塚に置き換えてダンスのところを何か適当な単語に変えれば、和央さんとハナちゃんそのものだわ。


さて『コンチネンタル』 原題:The Gay Divorcee 1934年
離婚話とはいえ明るく楽しいミュージカル映画です。
軽いタッチのラブストーリーといった感じで気楽に楽しめちゃいます
レトロ好きにはたまらない映画ですよーっ♪
この時代の音楽って好きだな~なんとなくディズニーランドを歩いている気分になります♪

さて和央さんのアステアは超スマートでかっこよかったけど本物はいかがかな~?
Wow!! すごーーーい!!
ちょ、ちょっと~足だけ合成でしょ!?と思ってしまうくらい素晴らしいタップ!
タップを踏むアステアは一見ただ暴れてるだけの人にも見えるのですが(そうか?)、ちゃんと見てみるとそりゃースゴイのなんのって! 足が別の生き物みたいでした。
ガイというプロダンサーの役でしたが、ヒロイン:ミミを慕って必死に恋している様子が非常に可愛らしくてユーモラス。
・・・でも両思いになれたからいいものの、こんなにつきまとわれたら普通はイヤだよなあとも思います。

さて、ハナちゃんのキューティなジンジャーの本物は~?
ジンジャーかっわいー!
めちゃめちゃ可愛いです、ジンジャー・ロジャース!
うわあ、ファンになっちゃいそう♪ ハナちゃんがこのジンジャーという女優さんを演じてくれたことが嬉しいです!
うんうん、「昔のハリウッド映画に出てきそう」というイメージどおりの美人さんです。
ミミは頑なでちょっと気が強そうですが何しろキレイだからそれも可愛いんですよね♪
ファッションもすごーく可愛くて! これは是非カラーで見てお勉強したいところですよ☆
気が早いですが次回作『NEVER SAY GOODBYE』のハナちゃんにはこんな服装をしてほしい~!と思いつつ見ていました。

そしてそんなフレッド&ジンジャーコンビのダンスは。
な、なめらか~・・・!!
まるで振り付けなんて最初からないかのように自然に流れるように踊るんです。
まさに釘付け!いやー人間ってすごいなと思いました。
でも2人が踊っているところを見てビックリしたのが、このコンビ間にある空気と同じ空気を和央フレッド&花總ジンジャーにも感じたということ
向かい合って踊るところなんて舞台の2人を彷彿とさせましたもん。すごいわ~♪

ミュージカルナンバーもどれも魅力的。
ガイがミミを口説く時のお歌はかの有名な Night and Day ♪
風共のフィナーレを思い出しちゃいます。
そして邦題になっているだけあって Continental のダンスシーンは見物です。
『ネオ・ヴォヤージュ』ではたにちゃんが歌ってましたね♪
もうまさにダンス・スペクタクル!
おもしろーい、すごーい、うわああ・・・と見とれるばかり。
舞台化したら絶対におもしろい!と思いましたが、もともとこの映画は舞台を映画化したものなんでした。

こんな感じで。脇役陣もいい味出してるしとても楽しい映画でしたよ☆
フレッド&ジンジャーコンビの映画をもーっと見たくなりました。

「モーツァルト!」

2005-08-11 22:50:23 | **その他ミュージカルなど**
東宝ミュージカル『モーツァルト!』を観てまいりました。
こちらは『エリザベート』のクンツェ&リーヴァイ両氏による演出・作曲のミュージカルということで興味をもったんです。
あのエリザベートを創り上げた方たちだもの!きっとものすごい作品に違いない!と、そう思って。

感想としましては・・・なんかよくわからない。 これに尽きます。
私がアホなせいでしょうか、本当になんだかよくわからないまま終わってしまいました。
なぜでしょう、作品にはっきりとした世界観がないからかなあ?
でもこの場合モーツァルト自身が破天荒なので、ごちゃごちゃな世界観で正しいのだとも思うけど。
プロローグと1幕最後の演出は好きでした。 ああいう迫力あるのってすてきです。
キャストごとの感想は・・・↓

ヴォルフガング・モーツァルト(井上芳雄)
ごめん、よしお!!(なぜか呼び捨てな上になれなれしい。)
“井上芳雄さん”って、そこらでしょっちゅうお名前を目にしていました。
ファンが多いんだなあ、人気あるんだなあ、みんなこの人のことを誉めているなあ、誰も悪く言っている人がいないなあ・・・。
そういう印象でした。それに反して私は「え?どこがいいの?」的考えでいたんです。
なので何の期待もせず、むしろ不快感を危惧しつつ見に行った今日の公演でした。
ところが・・・彼、素晴らしく舞台映えのする人です!
うわ~っ悪く思っていてごめんなさいっっ。歌も演技もオーラも何もかも申し分ない!
人気があるのもわかります。本物を見てからでなくちゃわからないものですね・・・よしおは良い!
「天才」のイメージばかり強かったモーツァルトでしたが、この作品では「キレた兄ちゃん」という印象でした。 
Gパンにスニーカーという時代考証を完全に無視した出で立ちも異様です。
私は何も予備知識がありませんでしたが、モーツァルトに対するイメージはガラリと変えられました。
神童のアマデウスがいつも共生している演出はステキでしたね・・・ちょっと怖かった。
「影を逃れて」という歌は耳について離れなくなります。よしおがまた上手いんだもの!! 作品中で最も好きな曲かも♪

コンスタンツェ(木村佳乃)
数々の女優さんが好きな私ですが、木村佳乃さんもその一人でした。
TVでは爽やかなすっきりしたイメージの木村さんでしたが・・・全然違いましたっ!
ほ、ほんとに佳乃なの!? 何回も目と耳をコンスタンツェに集中させるも、TVでの「木村佳乃」はいませんでした。
私は今まで何度かTVで名の売れた人がミュージカルに出演しているのを見てきました。
舞台とTVとでは見せ方が違うのでしょうけど、ここまで変わる人は初めてでした!すごいっ。
コンスタンツェはヴォルフガングの妻となる重要な役どころなのだから、私的にはもっとコンスタンツェにまつわるストーリーも見てみたかった気がします。 “悪妻”ではあるかもしれないけど作中においてはすごく好きな人物です。
「ダンスはやめられない」の歌がお気に入り♪ 地声で思いっきり歌える感じで。

ナンネール(高橋由美子)
かわいーっ!
ヴォルフガングのお姉さん。とっても可愛かったです。私的に作中で1番好きな人物かもしれません。何しろ可愛い。
あの鬘の色、好きだなあ。ハナちゃんにもああいう色似合いそう♪
歌までかわいらしくて、ハチャメチャなモーツァルトの人生の中で唯一ほんわかしている場面のように思いました。

ヴァルトシュテッテン男爵夫人(香寿たつき)
OGさんだ~っ! 実は宝塚時代に生で拝見したことはありませんでした。
男役だったとは思えないくらい、高音の歌声がとーっても綺麗でした!
ただ男爵夫人の存在意義は不明・・・。
何かあると「星から降る金」という持ち歌で美声を聞かせて去っていきます。何者??

レオポルド(市村正親)
モーツァルトのパパ。
「天才」を子どもに持つのって大変なんでしょうねえ・・・ちょっと私には理解不能。
パパはモーツァルトに1番近い存在だったように思うのだけど、息子に翻弄されているのか息子を翻弄しているのかわかりませんでした。

コロレド大司教(山口祐一郎)
お腹にまで響いてくるような迫力あるどっしりした歌声でした。
シリアスな人かと思っていたのに・・・途中のトイ○シーンはひいてしまったわ。(客席はウケていたけど。)
宝塚慣れしているときれいなものしか見ないからかビックリしちゃいますね、こういうネタは。

主要キャストは以上でしょうか。
それなりに要所要所で感動はあったのですが、やっぱり「よくわからなかった」です。
アホでごめんなさいね・・・。>クンツェ&リーヴァイさん+『モーツァルト!』がお好きな皆さま
今回の収穫は、壮大なアンサンブルに満足できたこと、井上芳雄の魅力をようやく知れたこと、上記であげているような曲の数々が素晴らしかったこと、こんなところでオペラ座の怪人に会えたこと(←どう見たってファントムな人が舞台上に現れます・笑)でした♪♪♪


(追記:後で読み返してみて「よしお」「よしお」って・・・大概失礼だわと思ったのでちょっと理由を書いときます。どうでもいいことなのですが。
私の高校時代の同級生で、見るからに「よしお」という名前がぴったりな男子生徒がおりまして、みんなで勝手に「よしお」と呼びからかって遊んでいたんです。(いじめてたわけじゃありませんよ~・笑) なので「よしお」という名前には条件反射で気軽に呼び捨てしてしまう&笑えてしまうんでした。ちなみに彼の本名は思い出せず。そういう個人的理由なので、井上芳雄さんにはちゃーんと敬意を払っております。)

「眠らない音」制作発表&記念イベント

2005-08-02 11:02:28 | **その他ミュージカルなど**
更新が滞りまして申し訳ありません。
近頃はCSで『エクスカリバー』やら『激情』やらを放送してくれているおかげでとっても姿月な日々を送っておりました。
そして極めつけに昨日、生姿月を見てまいりました!
タイトルのとおり、『眠らない音』というミュージカルの制作発表と記念イベントです。
場所は帝国劇場にて。座席は抽選だったのですが、わりと良席でした~♪

さて何を隠そう、私にとっては初の生姿月です! ドキドキです! なにしろハナちゃんの相手役だった人です!
私が宝塚にハマりゆく過程で確実に大~きな影響を及ぼしてくれた人です!
そんなずんこさんは・・・とても可愛かった。
男役の面影はなかったですね~きれいなお姉さんというかんじで。ホント可愛らしい!
ずんこさんの着ていらっしゃったお洋服がまた超可愛くって!!
ちょいドレッシィな紫のトップスに黒の変わりデザインなパンツ。ひらひらで斬新でアクセ使いもお洒落で!
やー本当に可愛かったんですー。お洋服をじろじろ見ちゃいました。
何気に作品のイメージとも合っていましたし。あの服、上下共にほしい♪

さて内容は。終始和やかムードでとっても楽しいトークでした。
出演は敬称略で、姿月あさと、岡幸二郎、演出関係の方2名。(←お名前忘れました。失礼きわまりない。)
いやいや岡さんってあんなにおもしろい人だとは思いませんでしたよ
CSの真琴つばささんの番組で拝見したことがありましたが「イケメンだけどちょっと怖そうな人」というイメージをもっていたのです。だけどあんなに気さくな方だったとは!
しょっぱなからジョークを飛ばしてくれましたもん。
岡さんは“月”という抽象的な役を演られるのですが、「月組のトップスターとして頑張ります。」とかおっしゃっていたなあ。 月のうさぎにもこだわってらっしゃいましたが。
それからもジョーク連発で。この方のおかげでかなり笑いの絶えないトークタイムでした。
しかしどうしても岡さんが宇梶に見えて仕方なかった・・・なぜだろう、髪型のせい??

トークの後、岡さんからはアンデルセンの『絵のない絵本』より作品の劇中劇で使われる部分の朗読がありました。
詩的で美しい文章でした。これが映像化、というより舞台化されるなんてどんなにすてきでしょう!
そしてずんこさんからはお歌。
クラシックはくわしくないもので・・・チャイコフスキーの交響曲の何番楽章だか忘れましたが(だめだめ)アレグロなんとかって言っていたなあ・・・。ブログで報告するくらいならちゃんと覚えとけって話ですよね、申し訳ない。
クラシックのメロディにオリジナルの歌詞をつけて独自の世界観を出してらっしゃいました。
ずんこさんはほんとに良い声をしてらっしゃいます!
本番ではもっと長い曲らしいのでまた聞けるのが楽しみです。


さてさて、おっとりとして思わず和んでしまうくらい可愛いずんこさんには、ものすごいプロ意識も感じました。
主演するずんこさん自身がアーティスティックコーディネイターとしてこのプロジェクトに携わり、作品全体を創り出してゆくんです。
与えられたものに応えるのではなく、自らが自分の意志で何でも選びとり、こだわって、創造していく。
今まで誰かの退団発表を見る度に「ええ~っ!?どうしてよー!?なんで」と思ってきましたが、今回初めて実際のOGの方のお話を聞いてみて、退団という決意も受け止められる気がしました。
“やりたいこと”があるって素晴らしいなあと感じましたもん。 (もちろん「宝塚にいるべくしている人」というのもあると思いますが
ずんこさんがすごく輝いて見えました。 宝塚時代の輝きはTVの中でしか知らない私が言うのも何ですが、その輝きもちっとも失っていなくって、それどころか新たな輝きを増して未来を歩んでいるなあと。
それにしてもなぜ岡さんだけあんなに内容を知らされてない風なんだ??
ずんこさんと演出家さんがお話しているところに「ええっそうなんですか!?」と何度も岡さんの驚きの声が。

あ、記者の方から「たとえば東宝には既存のミュージカル作品が多く存在しますが、姿月さんのこれまでの経歴からみてもオリジナルにこだわってらっしゃるのですか?」というような質問もありましたが、ずんこさん曰く自分はいわゆる“外タレ”だから(笑)、あまり長期公演のお仕事だと日本での滞在そのものができないようです。

 ― ちょっとおもしろかったこと ―
①サイン入りポスターの抽選会がありました。
10名の方にプレゼント。ずんこさんと岡さんとで5枚ずつ席番号の書かれた紙をひきます。
ずんこ:「1階、21番。」
・・・?
え?21番?これって列単位で当たるんだっけ??
でも10名のはずだしおかしいな・・・? ちょっと「?」マークが客席に飛び交ったところでわけが判明。
階、列、席番の順で「1 F 21」と書かれていたらしいのです。「1F」ってね。確かに1階だ!(爆)
かわいいずんこさんでした。

②質疑応答の際、記者の方々にマイクを渡す係の方がネジでした。
現在、帝国劇場で公演中の『モーツァルト!』に関係あるようなのですが私は未見なもので。。。
それを見たずんこさんは「東宝さんって真面目だと思ってたのにいいんですか?」とかなり驚き&ウケてらっしゃいました。
かくいう私はネジの意味もわからず、ネジをつけていた東宝の方も見逃しました。
岡さんは「ここんとこ暑いからね」とかえしていました。

③ポスター裏話。
センターのずんこさんは電話帳4冊の上に立っているらしい・・・。(笑)
黙ってれば10頭身に見えたのに!と言われていました。
あの豪華なお衣裳は劇中でも着られるとか。しかもさらにパワーアップする予定らしいです。
岡さん:「どんだけ幸子な衣裳なんですか!?」と突っ込んでらっしゃいました。
そんな岡さんもポスターの白い月は小麦粉を塗っているんだとか。



「眠らない音」、幻想的なイメージでかなり良さそうな作品です。
ベースとなるのは詩人と月のようですが、いくつものエピソードが連なっていき、役もそのつど変化するみたいです。
音楽もクラシックに限らず、ワールドミュージックなどアレンジを効かせて多種多様。
きっと美し~い作品になることでしょうね☆ 楽しみです。

ボローニャ歌劇場

2005-06-30 00:19:32 | **その他ミュージカルなど**
『炎にくちづけを』関連情報。
来年の6月にオペラ『イル・トロヴァトーレ』の来日公演があるそうです!
というよりボローニャ歌劇場の来日公演。日本への引越し公演は今回で4度目だとか。
『連隊の娘』、『イル・トロヴァトーレ』、『アンドレア・シェニエ』の3作が上演されます。
詳しくは公式ホームページをご覧ください♪

ボローニャ歌劇場

きゃ~トップページがオペラ座っぽ~い♪ファントム~!(ボローニャ歌劇場だってば!)
気になるトロヴァトーレですが、ロベルト・アラーニャ(マンリーコ役)、ダニエラ・デッシー(レオノーラ役)・・・今現在望みうる最高のキャスティングらしいです。
いや正直私はオペラの知識は皆無です。全然実感わきませんけどすごいらしい
公開されている舞台写真を見ているとますます炎にくちづけをへの期待が高まります。

とにかく観に行こうじゃありませんか!
うきうき楽しみだな~♪・・・なんて思ってチケットのご案内を見てみたら。
ごっ57000円!? たたた高くない!?
無理!まず無理!!
1番お安い席でも14000円でした。
うう、それでも高いなあ。
でも(私にとっては)驚異的な57000の数字を見た後だとわりかしリーズナブルに感じてしまいます。
オペラって一度行ってみたかったんですよ♪
でもこのお値段からするとセレブばっかりなのかなあ・・・浮くなあ・・・。
とりあえず約1年後のお話なので、それまでにはなんとかします。絶対F席以外では見れない・・・。