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**PRINCESS * MARIE**

宝塚歌劇団の誇る名花、花總まり
想い出は永遠に・・・。

☆:*:・+* 浪路 :*:・+*☆

2006-02-28 14:09:07 | **姫のアルバム**
1994(95)年雪組公演『雪之丞変化』より。
三上於菟吉原作の「雪之丞変化」を宝塚でミュージカル化。
演出に歌舞伎界の尾上菊五郎、振付に尾上菊乃丞を起用したそうです。
ハナちゃんのトップ娘役お披露目公演。
日本物が苦手な私でも()この作品は大好きです!!
さてハナちゃんは・・・

浪路
江戸城の重臣、土部三斎の娘。
将軍側室です。
主人公・雪之丞にとっては父の怨みをはらそうと狙っている仇の娘というわけ。
松浦屋だの長崎屋だのちょっとややこしいのでその辺りはビデオでどうぞ。(適当だなぁ。)
雪之丞は三斎への復讐のために浪路を利用しようと近づくのですが、だんだんその復讐すらも虚しいと思えるほどに浪路の清い心に惹かれていくんです。

そんな浪路は淡雪のような人。
美しい白い雪のようにやわらかで消え入りそうなほど儚いのです。
艶やかな女らしさと共にあるいたいけな少女らしさ。
豪華なお着物を身にまとい、誰よりもきらびやかで雅やかな姿をしていても薄幸の女性です。
憂いある風情が美しく、物悲しくもあります。
そして!おっとりとした姫口調が可愛いっ!!
(↑個人的にものすごくツボだった台詞回し。)
日本のお姫様ならではの上品さがあります。
側室といえど、大奥といえど(←某TVドラマのおかげでかなり怖いイメージをもっている・笑)けがれのない純粋な心をもっています。
浪路を通しての将軍の思し召しにより、お家は安泰。
三斎は娘のおかげで成り上がったと言われています。
だから浪路は将軍のおそばに仕えていなければなりません。

敵討ちに利用されているとも知らない浪路は雪之丞に恋焦がれます。
それはもう家も恥も外聞も捨てるほどの恋心。
真っ直ぐな思いがいじらしくって可愛くって。
でも情熱すらもどこか儚げで、どんなに強い思いもあっという間に砕かれてしまいそうなくらい脆く感じます。
やがて真実を知り、はらはらと花びらが散るように衰弱してしまった浪路。
最後の言葉は、雪之丞への詫び言でした・・・。

野心、憎悪、復讐の犠牲になったかわいそうな浪路。
純粋ゆえにか弱くて。雪のように儚い人生でした。
浪路ちゃん、「組トップ娘役」としてピッタリの役だったのかも。

関係ないですが、ラスト、幕が下りる直前に「兄貴~~~待ってくれよ~~~!」と泣きながら超スピードで舟をこぐ影にいつも爆笑してしまう私。
・・・わ、和央さん・・・?(笑)

☆:*:・+* マリエール :*:・+*☆

2006-02-28 14:08:52 | **姫のアルバム**
1993年雪組公演『ブルボンの封印』より。
藤本ひとみ著の同名小説()を舞台化したもの。ルイ14世の鉄仮面伝説です。
あーっ・・・こ~んなに興味をそそる題材なのになあっ!(←何かが不満らしい。)
それは置いておいてもハナちゃんが可愛いですよ!!(いつものこと。)
なんとも初々しい~!!!
そんな彼女は

マリエール・ボス

ジャージイ島に住む薬屋の娘。主人公ジェームズの幼なじみ。
ヒロイン、マノンの義理の妹です。
原作ではマリエールがヒロインなんですよね。
純真な田舎娘が困難にぶつかりながら、やがて輝かしい貴婦人になるまでの成長過程が素敵でした。
でも美しいマノンだって魅力的な人物!
マリエールの純粋な“信じて待ち続ける愛”とマノンの“どんなに汚れても欺いても手に入れたい愛”
対照的な美しい2人のヒロインです。
そんなマノンが主格になっているという宝塚バージョンもおもしろそうだと思った、のに・・・早すぎて略しすぎて説明台詞で済ませすぎで・・・よくわかりませんでした。
微妙にストーリー自体も脚色されてますしね。
まあ脚本への文句はお口にチャックでマリエールのお話を。

ハナちゃんのマリエールは「可愛い」の一言!
原作のマリエールは「誰に対しても優しく親切。明るく素直な美しい娘。」といった人物ですが、宝塚版ではそこまでマリエールという人物が描ききれていないように思います。
ただただ可愛らしい純粋なお嬢さん。
捨て子だった赤ん坊の頃より肩に謎めいた百合紋の刺青をもつことから「かわいそうなマリエール」と昔からみんながちやほやし、自分は割を食う(マノン談)ということでしたが、確かにそうだろうなあと思わせる可憐なマリエールです。
でも肝心の刺青が一度もお目にかかれなかったのであまり説得力なかったかも。

そんなマリちゃん。刺青の謎を突き止める=自分の出生の秘密を知る=運命を自ら切り開くため、勇気づけてくれたジェームズの言葉を頼りに慣れ親しんだ故郷を出、パリへ向かいます。
信念を持って健気にがんばっているマリエールなのだけど・・・みーんな周りに助けてもらっている様子。
パリでも自発的な行動はしていません。
原作のような強い印象は皆無ですね・・・。
アドリアン・モーリスなど全て周りがホイホイ助けてくれて物事が進んでいます。

そんな調子で(?)パリではジェームズそっくりなルイ14世陛下の恋人に。
心優しいマリエールのおかげでルイも王としての自覚をしっかりもってくれたそうだよ。(by説明台詞)
ルイの中にジェームズを見ている、とのマノンの指摘は当たっていたのでしょうか。

さんざん脚本に対して言っておりますが、個人的に原作よりも好きだったのはラストなんです。
愛する人を手にかけるつもりでいる、悲しい決断をするしかなかったかわいそうなマノン。
これから起こる悲劇を何も知らない純粋なかわいそうなマリエール。
マノンが仕込んだ毒薬入りのワインはルイが飲んでしまいます。
記憶を無くしたルイは“ジェームズ”として鉄仮面をつけられ幽閉。
ジェームズは“ルイ14世”として王になる。
・・・見事な入れ替わり劇となります。
もちろんマリエールは毒薬を盛ったマノンを非難。
マノンは捕らえられます。でもその時にはマノンも毒を飲んでいたのでした。

「いつまでも愛している。そばにいたかった。」
ジェームズの腕の中で息をひきとるマノンの言葉を聞いてマリエールの表情が変わるんです。
「死ぬまでそばにいてくれ」と言っていたルイ。
マノンは死ぬまで、いえ死んでも、ジェームズと共に在ろうとしたのです。
どこかジェームズとルイの間に揺れていたであろうマリエールは“愛”というものを姉から学んだのかもしれない。
マノンの貫いた愛が、最後のマリエールの言葉につながっている気がします。
「ルイのそばにいるわ。」と笑顔を見せてくれたマリエールに、願いが叶った気がして嬉しくなりました・・・。(原作ではマリエールはルイと別れて自分の道を選ぶので、私はルイがかわいそうでならなかったんですよ・泣)
悲しい結末なんですけどね。

さて原作を読んでらっしゃらない方には何がなんだか、ですね。スミマセン。
でもこの『ブルボンの封印』というお話、読書の苦手な私が珍しくスラスラーっと完読してしまったくらいおもしろかったんです。(ツッコミどころがないわけではないけど・笑)
なのでちゃんとした形で舞台化されたものを見たかったですねぇ・・・。
可愛い可愛いマリエールでしたが、原作のように生きる姿を見たかったと思ってしまいます。
でもかわいかったなあ・・・。

☆:*:・+* ジャンヌ・ダルク :*:・+*☆

2006-02-20 19:18:17 | **姫のアルバム**
5月8日は何の日だっ?
そう。和央さん&ハナちゃんの宝塚大劇場ラストデイです・・・。
この大事な日にフランスはオルレアンにてジャンヌダルク祭が開催されるそうです。
百年戦争でフランスがイギリスから解放された日だからですって~。

奇遇だねってことで(何が)姫のアルバムにはこの方を!
2003年宙組公演『傭兵ピエール~ジャンヌ・ダルクの恋人~』より。
ハナちゃんは救国の乙女・・・

ジャンヌ・ダルク
ラ・ピュセル。
神の声を聞いた聖少女。
というとものすごく「聖人」的イメージがわきますが、ハナちゃん演じたジャンヌ・ダルクは天然でぼけぼけ。
真っ直ぐさゆえのすっとぼけた言動と行動でかなり客席の笑いを誘うジャンヌでした。
一人突っ走って、周りをかき乱し、それでも憎めない可愛いキャラクター。
いつもうっとり見とれてばかりのハナちゃんにこんなに笑わせてもらえるなんて衝撃だったなあ!
でもハナちゃんの場合は「可愛くて可愛くて思わず笑みがこぼれてしまう」というように可愛さで笑いをとるんですよね。
なにしろジャンヌはピュアで、純真で、真っ白すぎて、無邪気すぎるのです!
(この「ピュアで天然」という持ち味はそのままオフのハナちゃんらしいよねとファンの間では囁かれていたとか。笑)

『傭兵ピエール』では、聖女聖女と崇められたジャンヌ・ダルクはどこにでもいる普通の女の子だったという解釈になっております。
悲しいことがあれば涙を流し、恐ろしいものには怯え、女の子はみんないつかそうするように、素敵な誰かに恋をする。
それでも戦う使命からは決して逃げなかった。
勇敢な救世主としてのジャンヌ・ダルクを、少女ジャネットは懸命に生き抜こうとしたのです。

史実通り、神の声を聞いたジャンヌは兵を率いて戦場へと向かいます。(←文章にするとカッコイイけどなぜかお間抜け風。)
かっこいい殺陣シーンは男役さんたちにおまかせして、かわいいジャンヌはピエールに言われたとおり素直に(笑)旗を振ることに専念しているのですが。

やがて神の声が聞こえなくなり、捕らえられてからの悲劇はあまりにも残酷すぎて語ることができません。
ジャネットが天使のように子どものようにピュアであった分、あまりにもむごいのです。
裁判の結果、火刑となったジャンヌ・ダルクですがこれもまた『傭兵ピエール』の新解釈。
「私を救ってくれたのは神様じゃない。ピエール、あなたなのよ。」
というわけで。
ジャンヌはピエールによって助け出され、大団円のハッピーエンドを迎えることになるのです☆
それはピエールだけじゃなく、ピエールとジャンヌを思う周囲の人々(←たくさんいるから略す)の暖かい協力があってこそ。
花嫁姿のジャネットはもう赤ちゃんの域で無垢な笑顔!
これがジャネットだったんだ。
ジャネットは聖女ジャンヌ・ダルクとしてではなく、恋する女の子として最高の幸せを手に入れたのでした。


輝く豊かな金の髪をなびかせ、華奢な体をいかつい甲冑で包み、そして無邪気に笑うジャンヌ。
新解釈のジャンヌ・ダルク像はとても新鮮でしたし、可愛かったです!!


・・・とはいえ脚本がどうしようもないから(失礼)語りづらいのが正直なところ。
私にとって唯一救いなのは「ハナちゃんが可愛い」ということだけなのです。

☆:*:・+* マリー :*:・+*☆

2006-02-20 19:17:28 | **姫のアルバム**
1997年雪組公演『真夜中のゴースト』より。
轟悠と花總まりのトップコンビお披露目、なんて絶対思えない。(笑)
ゴーストと、ゴーストと知りながらひかれていく女性との物語・・・なの・・・???

ハナちゃん演じますヒロインは、

マリー
TV局で働くレポーターさん。
ディレクターのエリック(←完全に彼が相手役。)らと共に働いています。
エリックとはお互い意識しあっている(っぽい)のだけど、最後の一歩が踏み出せずっ・・・という微妙な関係。

マリーは外国映画を思わせる美しいご婦人です。
でもどこかにちょっぴり孤独な影が漂っているという印象。
普段はにこやかに振舞い、そんなそぶりは見せないのですが。
取材に向かったポドロー城の娘、アイリーンちゃんが憧れちゃうような才色兼備のお姉さんです。

真夜中に生まれた子はゴーストが見える。
そんな言い伝えがあるそうですが、マリーはまさに真夜中に生まれた女性。
エリックが思いを寄せるマリーのためにオークションで手に入れた時代物のペンダント。
このペンダントがゴースト(←主役)を呼び寄せて、マリーはゴーストと交信します。
幽霊とはいえマリーはちっとも怖がらないんです。
むしろ心の交流とともに彼に、というより彼の愛にどんどん惹かれてゆきます。

マリーは堅実にしっかり生きているけれど、この世にあまり執着していません。
両親を亡くしていることからも、心にポッカリと穴が空いているのではないでしょうか。
ただ今をふわりふわりと漂っているような。

「確かなものなど何もない、愛さえも。」

それでも140年前の愛の証を届けてくれたゴースト。
ゴーストと共にこの世を去ろうとさえします。
死んでもいいと言うマリーは、ゴースト=チャールズに

「あなたは気付いているはずだよ。」

と言い聞かせられます。
いつでも「マリー!」と笑顔で呼んでくれる人がいる。
そう、作中何度も聞くことのできるあの「マリー!」という呼び声。
マリーはいつも暖かく見守ってくれているエリックの元に帰るのでした。


・・・現宙組主演コンビのファンとしては非常に嬉しい作品ではありました。
私は当時を知りませんが、いかがなものだったのでしょうか・・・?
エリックとマリーみたいなカップルは実際にもいそうで、どことなく親近感のわく2人の物語でした。
(↑2人だけの話じゃないってば。過去のシーンを早送りしているのは内緒。

☆:*:・+* 額田女王 :*:・+*☆

2006-02-20 19:14:53 | **姫のアルバム**
1995年雪組公演『あかねさす紫の花』より。
・・・私ね、日本史は大の苦手なのですよ。(げっそり)
そういうわけでも、このお役について語るのはすごくすごく困難なことでした。
だから勘弁してください。
ハナちゃんが演じましたのは・・・

額田女王
ぬかたのおおきみ、と読みます。(わかってるって。)

「紫のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに我(あれ)恋ひめやも」
通釈:紫草のように美しさをふりまくあなたよ、あなたが憎いわけなどあろうか。憎かったら、人妻と知りながら、これほど切ない思いをするものか

上記を詠ったのは大海人皇子。(後の天武天皇)
額田は大海人皇子とその実兄である中大兄皇子(後の天智天皇)、2人の男性に愛された万葉歌人です。
人の妻である美しい人。
恋してはならない人。
それでも惹かれる、忘れられない人。
交錯する3人の男女の愛の葛藤。(昼ドラかいって感じ。

ハナちゃんの額田はまだまだ下級生なのにしっとりとして落ち着いた人妻の佇まい。
繊細な薄絹が似合ってお綺麗です。
今や天智天皇の妻である額田が過去を回想するかたちで物語は始まります・・・。

少女時代のお転婆ぶりは可愛いのなんのって
何の違和感もなく、あっという間にタイムスリップしてしまいました。
先ほどの人妻らしいしとやかな話し方はどこへやら、甲高い子どもの声。
元気いっぱいに振舞うハッスル額田ちゃんです。
可愛い可愛い、桃色童(わらべ)ちゃん。(また勝手に命名)

心優しい大海人皇子とは最初から相性バッチリ。
数年後には彼の妻となりました。(史実的には妻なのかどうか???らしい。)
あの天真爛漫な少女が立派に成長し、もうすっかりしとやかで艶やかな女性となっています。
額田は子を産んでさらにあでやかさが増したと皆、口を揃えて言います。それは額田が幸せだからなのでしょう。

中大兄皇子は心優しい弟とは打って変わって「強い」性格。
額田はその力強さに反発しつつも惹かれていくことを抑えられませんでした。
中大兄皇子は弟の妻である額田を強引に自分のものとしてしまうのです。

さらに鏡作部の若者・天比古も額田を敬愛していたのですが、身分違いの恋と諦め、彼女の姿を模した菩薩像を彫ることを願っておりました。
2人の子ども時代のやりとりも可愛らしいですね。
無邪気ゆえに許されるけど・・・なかなか高飛車なお姫様だ。(笑)

兄弟に愛され、2人の間で震えている額田が悩ましいほどに美しいんです。
2人の皇子に引き裂かれてしまいそうなのにギリギリのところで自分を保つ。
流されても抗って、それでもいつまでも漂っているように見えます。

額田は「心の彷徨いこそが人である印なのかもしれない」と言います。
この一言になんと説得力のあることか。
額田の台詞になっていない感情がわかります。
いくつもの感情が駆け巡って渦巻いています。

「茜さす 紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る」
通釈:紫草の生える野を、狩場の標(しめ)を張ったその野を行きながら、あなたは私の方へ袖を振っておられる。野の番人が見ているではございませんか。
・・・この唄には伴奏も何も要らない。愛を詠う一人の女の声だけでいい。
もの悲しさも、切なさも、狂おしさも、いとおしさも、額田の愛の全てがこもっています。

額田女王、私にとっては答えの出ない人でした・・・。

☆:*:・+* マリー・ヴェッツェラ :*:・+*☆

2006-01-30 14:16:03 | **姫のアルバム**
今日はマイヤーリンク事件のあった日。
つまり皇太子ルドルフ・ハプスブルクと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの命日です。
そんなわけで姫のアルバムは、2000年宙組公演『うたかたの恋』より。
ちなみにタカハナコンビのお披露目公演でございます。
 (私は「うたかたの恋」がお披露目なんだと思いたいんです。望○は・・・。^^;;) 

ハナちゃんはもちろん、

  マリー・ヴェッツェラ

みんな知ってる可憐なヒロイン、マリー・ヴェッツェラ。
だから説明は省きます。(えー)
私事ですが、マイヤーリンクという題材はとても好きでした。
でも宝塚のマリーはもうちょっと強く描いてみてほしいなあって思ってたんです。
純粋な中にも、精神的な面での強さが欲しい。
(ちなみに私は1935年のモノクロ映画:うたかたの恋のマリーが理想的でした。)
ただただルドルフについていくだけのマリーでは納得がいかなかった。
そういう個人的には「う~ん」なヒロインをハナちゃんがどう演じてくれるのか楽しみにして見ました。
結論:かわいい・・・。
あの、あの、かわいすぎるんですけどっ!?
観劇前の邪念はどこへやら、ひたすら可憐な花總マリーにルドルフ同様目じりがたれっぱなしでした。
なんにしても可愛いんです。思っていたとおり、あなたはかわいい!!

ハナちゃん=マリー・ヴェッツェラは花のような乙女。
純情で限りなく素直な恋の喜び。
真っ直ぐにルドルフを見つめる瞳の深さ。
弾けるように笑うマリー。
夢のように愛らしいマリーがルドルフを「救ってくれた」のだと思えました。

私が好きではなかった「行く時がいつかはおっしゃらないで。」というマリーの台詞も、初めて納得できたんです。
苦しみを全てルドルフに背負わせた卑怯な娘(←あんまりな言い様)というイメージはさっぱりなくなりました。
ルドルフとマリーの間の絆を思えばそれが自然な流れに思えましたし。
それにマリーは“若い”んだということ。
ハナちゃんはびっくりするくらいにぴゅあぴゅあな女の子でした!
まだ恋と夢の堺にいるような少女がこんなにも急速に愛を知っていく。
そこには打算も疑惑も恐れも何もない、ただ丸裸の愛があるだけ。
本当にそれだけなんだと思ったんです。
ルドルフを愛するマリーがあまりにも一途で懸命だったから。
きゃしゃな体から溢れんばかりの愛をいつもルドルフに注いで、そんなひたむきなマリーの姿に対してもはや何の雑念もわきませんでした!
私がマリーを異様なほどに「かわいい」と思ったのはそういうこと。
ルドルフについていく、というよりも、ルドルフと共に在る。
そんなマリーだったと思います。
お互いがお互いの夢、愛、命だったんだと感じさせられた和央ルドルフと花總マリー。

「あなたとご一緒ならどこへでも」
幸せそうに笑うマリーのあの笑顔!
たまらなく可愛いです・・・。(かわいい、かわいい、うるさくてスミマセン。


補足:ハナちゃんは1993年、星組時代にも新人公演でマリー・ヴェッツェラを演じています。
しかし私は未見です。
雑誌などに残っているお写真と、ルドルフを演じた絵麻緒ゆうさんのサヨナラビデオの映像(約30秒)でしかマリーにはお目にかかっていませんが、やはり可愛かったです。
うーん、ハナちゃんマリーを前にすると「可愛い」しか言葉を知らないみたいになってしまうなあ。

☆:*:・+* アナスタシア :*:・+*☆

2005-11-26 00:36:07 | **姫のアルバム**
2003年。和央さんのディナーショー『So in Love』
その中で上演されましたオリジナルミニミュージカル『幻の旅路~アナスタシアを探して~』より。
ミニミュージカルなので、そこまで深く掘り下げられたストーリーというわけでもありません。
ですが立派に一作品としてカウントできちゃう素晴らしい作品でした♪
ハナちゃんの役はもっちろん・・・

アナスタシア・ロマノフ
ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の4女。
皇帝一家はエカテリンブルクで処刑されたといわれていますが、末娘のアナスタシア生存説はあまりにも有名なミステリーです。
お転婆娘で大胆なアーニャ。
誰かが手助けをしてくれていたらもしかして・・・。

その“誰か”を英国陸軍中佐ロバート・ウィンズレットに当てはめたのがこのミュージカルです。
2人の出会いの場面から物語は始まっていきます。
シャンデリアの上へあげてしまった小鳥のオモチャに手が届かないアナスタシア。
偶然通りかかったロバート。(偶然っていうかスパイさんなんだけど。)
アーニャはナイチンゲールのミーシャをとってと頼みます。
「ノッポのあなたならとれるでしょう」
・・・この台詞が可愛いのなんのって
(出会い場面のやりとりが個人的には大大大ヒットです。)
ロバートの言葉(台詞)に対し、アーニャの言葉は全て歌仕立てです。
それにより、ロバートの目に映るアーニャの鮮やかな印象が伝わってきます。
驚くほどに可愛らしい、利発そうな女の子。
観劇している私たちにも、可憐なアーニャが軽やかなメロディとなって心の中に入り込んでくるのです♪

で。史実通りに皇帝一家は処刑されてしまいます。
ロバートはアーニャだけ連れ出すことに成功します。
一度は「家族がいるわ」と逃亡をためらったアーニャでしたが、ロバートとともに行くことを決意。
ひたすら西へと向かう2人の長い旅が始まります・・・。
それはきっと凍えそうなほど暗くて寂しくて不安な旅路。
でもロバートとアーニャの交わし合う視線だけが「幸せ」をもたらしてくれる。
ロバートの優しい眼差しがアーニャの目にまっすぐ届くと、アーニャの怯えた瞳が安心して無邪気な輝きを取り戻すんです。
きっとどんな苦労をしていても、この時の2人は幸せであったと思います。
希望の歌を歌いながら、手をつないでどこまでも・・・。

しかしロマノフ王朝の莫大な遺産のため「アナスタシア」は人々の格好の標的となってしまいます。
当のアーニャは偽の公爵夫人に連れられてそれきり行方がわからなくなりました。
「私がアナスタシア!」と名乗る若い女が殺到するおかしな世の中。
翻弄され続けたアナスタシアがそれからどう生きていたのかは描かれていませんが、あれだけ生き生きとしていたアーニャから微笑みが消えてしまいました・・・。
今や記憶を失い、病院の中で暮らすようになったアナスタシア。(あ、アナスタシアとアーニャとで呼び方を区別しているわけではありません。適当。
アーニャの居所がわかるカギとなったのはあのナイチンゲール。
これを偽アナスタシアがもっていたことから、アーニャは今も優しい心や人懐っこさを失っていないことが予想されますね・・・。

記憶を失ったアーニャは寂しそうに悲しそうに歌っています。
溺れて流れついた海辺。
割れた記憶はもとには戻らない。
さざ波だけが返ってくる、時の渚。
・・・絶望的な海の風景が見えるんです。

そこへ訪ねてきたのはロバート。
ですがアーニャにはロバートの記憶がありません。
「思い出すんだ、2人で歩いた凍った道を。」
ロバートの言葉は全て歌、アーニャは歌の合間合間に戸惑いの言葉を返します。
うーん、初めての出会いをオーバーラップさせるこの演出好き。
あの時はアーニャがロバートの心に春風を吹き込んだんだと思う。
でも今度はロバートがアーニャの心に記憶を吹き込む番です。
ロバートの歌声とともに、アーニャの中の記憶のかけらがだんだん元の形に戻っていくのが感じられます。
・・・涙まじりの笑顔がきらきら。
やっとやっと、アーニャらしい顔がまた見れるようになりました!
「君はアナスタシア・ウィンズレットになるんだ。」
幸せなエンディングで幕。(幕はないですが。ディナーショーなので。)


ほぼ観劇感想になってしまいました・・・ミニミュージカルだし。(?)

ロマノフの皇女アナスタシアを描いた物語はいくつもありますが、私はハナちゃんのアナスタシアが「初アナスタシア」でした。(喜
描き方は多様でしょうが、私の中のアナスタシア像は「歌」のような少女。
愛らしい歌声がけたたましい騒音にかき消され、いつしか旋律も乱れてか細く儚く漂っている。
それでも明るい少女の面影は鮮やかで、いつまでもひとつの美しい歌のように人の心に生き続ける。
ハナちゃんによって自分の中で謎だったアナスタシアのイメージが出来上がって、幸せでした。 とにかく可愛かった。

あ。私、こんな本を持ってますが、実際のアナスタシアちゃんもものすご~く可愛いですよ!

☆:*:・+* マリヤーナ :*:・+*☆

2005-08-04 00:35:39 | **姫のアルバム**
2000年宙組公演『砂漠の黒薔薇』より。
数日間、姿月な日々を送っていたので『砂漠~』も見ました。ちなみに5日のスカステ、アンコールアワーでも放送されるようです。
悪政に苦しむ人々を助ける怪盗“黒薔薇”の活躍と恋模様を描いた、痛快でドラマティックな作品・・・だそう。
うーんこの時点でなんか嫌な予感しませんか?別にしないですか?
それはともかく全編アラビアもののお芝居なんて新鮮な気がします。
ハナちゃんの役は黒薔薇ことアリシャール王子に恋するヒロイン・・・

マリヤーナ姫
ハナちゃん~っやっぱり姫が似合う!似合いすぎ!姫って呼ばせてくださいぜひ!!
本当に似合うんです。紛れもなくハナちゃん自体がお姫様なんです。(しつこく強調)
マリヤーナ姫はシャゼナン王国のお姫様。
隣国のバルク王国に招かれるところからお話は始まります。
マリヤーナ姫の美しさを「天上の国の朝露に咲く花」と褒め称える方がいて、その言葉がリアルにそのとおりで!!
「あなた良いこと言うね~っ」なんて思ってたらその人悪役なんでした。(誰が善人で誰が悪役かはメイクで一目瞭然。)

さてこの『砂漠の黒薔薇』という作品はもう・・・全てにおいてコテコテ。
お好きな方がいらっしゃったらごめんなさいね、でも私は随所で笑えて笑えてしょうがないんです。
うーん真面目に見れたことがないですね・・・とにかく抱腹絶倒。
私にとって『砂漠の黒薔薇』はハナちゃんの美しいアラビア衣裳姿を楽しむだけの作品です。(キッパリ)

しかし。ハナちゃんが精一杯演じてくれていたマリヤーナ姫を私も精一杯研究してみようと思いました。
最初の方、マリヤーナ姫はメルヘン童話にありがちな無個性のお姫様といった印象でした。
美しく、しとやかで、王子を愛していて、守られるタイプの典型的なプリンセス像。
『砂漠の黒薔薇』自体がありがちなおとぎ話でしかないので、コレで正解だとも思いました。
ですが意外に気が強いことが判明します。
実は父王にバルクの真実を探るようにと命じられて来ていたのだとか。(なんか新しい王妃が悪者だったり、大臣とデキてたり、いろいろ影で問題大アリな国なんです、バルクって。)
ハレムの女たちに混ざっていたとは大胆なお姫様です。
しかし窮地に立たされると「私を捕らえたらどういうことになるかわかっているんでしょうね!?私は王の娘です!」って、やっぱり“姫”は“姫”でしかなくって・・・可愛い。

ずんこさん演じるアリシャール王子とは幼い頃からいいなずけでずーっと好きだったんですって。
そんなピュアな愛の力は偉大で、彼がわざと怠け者ぶっていることも姫にはお見通しです。
それに勇気もあります これもまた愛の力。
王子と共に悪を倒すべく、自ら槍をもって戦いに挑むんですもの・・・姫様戦えるんですか!?
そういうわけで、美しく、愛情深く、その上強い心をもつマリヤーナ姫という人は理想的なヒロインそのものです。
それはそうなのですが・・・。

何を語ろうにも、どうしようもないのはあのヒドイ脚本かと。
今時、お子様劇場でももうちょっと工夫したのやってるんじゃないですか~?
ハナちゃんに与えられた役割だって、姫役者と言われるハナちゃんだからこそ存在価値があったのであって作品そのものを客観的に見れば・・・ねえ???(何)
しかし美しい音楽とアラビアンな舞台セットはお見事です。
アリシャール王子とマリヤーナ姫のデュエットなんて素晴らしくおきれいですもの♪
そんなところを楽しむしかないかなあ・・・。
いろいろ文句を言っていますが、お姫なハナちゃんが見たい時にはうってつけな作品です。
可憐なお姫様衣裳もすてきだけど、ちょっぴり妖しいハレムの黒い衣裳もすてきでした・・・うふうふ。

☆:*:・+* ヴィヴィアンヌ :*:・+*☆

2005-07-28 19:08:13 | **姫のアルバム**
姫のアルバムも10ページ目となりました。
今回は2004年宙組公演『白昼の稲妻』より。
19世紀前半のパリ。劇作を志す青年貴族と復讐に燃える伯爵令嬢の恋を、優雅でありながら権謀渦巻くサロンと活気溢れる下町の劇場街を舞台に描いた作品。
ハナちゃんの役は・・・

ヴィヴィアンヌ・ド・ポヴェール

お貴族様は名前が長い♪ 伯爵令嬢でございます。
家族を何ものかに殺されてしまったという悲劇のヒロイン。

そんなヴィヴィアンヌは深窓のお嬢様という表現がすごく似合うくらい生粋のお嬢様です。
可憐で、か弱く、貴族としての気品に満ちた、まさに“お嬢様”。
下町の人々との差が垣間見れます。(「掃き溜めに鶴」とおっしゃった方がいらっしゃいましたがまさにそんな感じ。
美しいお嬢さんなのですが、その美しさにはどこか悲しい陰がさしています。
その秘密は家族惨殺事件。
ヴィヴィアンヌ嬢は愛に溢れた優しい家庭で育ちました。
立派な父と優しい母、頼れる兄。(←回想シーンから想像できる個性です。)
まるで絵のように平和で理想的な家庭、それがポヴェール家でした。
しかしヴィヴィアンヌ以外の全員は亡くなってしまうんですね~。
その事件の真相をたった一人で突き止めようとし、いつの日か復讐することを心に誓っているヴィヴィアンヌ。
仇はごく身近な存在、ランブルーズ侯爵でした。
実は侯爵は口封じにヴィヴィアンヌをも手にかけようとしていたのです。
ストーリーはそんな風に流れてゆきます・・・。

ヴィヴィアンヌ嬢はおとなしそうな風貌とは裏腹に狂信するタイプかもしれない。
復讐心という意志はものすごく強いです。
あんなにお嬢さんお嬢さんした人が、たった一人で場末の飲み屋にだって出かけるし、犯罪大通りと呼ばれるブールヴァールにだって行きます。アヤシイ情報屋さんとも交流をもちます。
それらは全て無念にも殺された家族のため。
父、母、兄の仇を打つために。
ただそれだけのため、自分は生き残ったのだと思い込み、言い聞かせ、気丈にも立ち上がります。
そんな風に一人で突き進んでしまうのも純粋さゆえなのでしょうね。
激しい悲しみ、憎しみ、恨み。 そんなどす黒い闇を白く美しい体の中にそっと隠して。
あのか細い体が憎悪に打ちのめされてしまいそう。
今にも壊れてしまいそうなんです。危なっかしくて仕方ない。
アルベールが包みこんでくれてよかった、よかった。
しっかり守ってあげてください。>アルベール

で、ロンドンで亡命生活していたヴィヴィアンヌはある劇場で衣裳係をしていたと言うけれど役者も経験済みだという。
劇団の中で群を抜いた美貌ゆえに役をもらえちゃったんでしょうね~。
ってそれは置いておくにしてもヴィヴィ嬢、演技力はかなりのものだと思われます。
デズデモーナははまり役。
これからはアルベールの妻兼女優として生きていくのでしょうかね~??

☆:*:・+* カルメン :*:・+*☆

2005-06-22 11:32:54 | **姫のアルバム**
1999年宙組公演『激情~ホセとカルメン』より。ずんこさん&ハナちゃんコンビ時代です♪
激情は大好きな作品です! 大劇場作品ベスト3に入っています☆
さてオペラで名高い『カルメン』
男を惑わす魅惑的なジプシー女というイメージが強いのではないでしょうか。
おわかりのとおりハナちゃんの役は・・・

カルメン
まず初めて『激情』を観た時には私はこれがハナちゃんだと受け入れられませんでした!
ひぃ~っ!?まりお嬢様、お戯れを~っ!!
いつも可憐でお上品なハナちゃんのイメージが一気にガラガラガラっと崩れ去りました。
あたいあたいって言ったの?ハナちゃんがっ? “あたし”でいいじゃん。今時“あたい”はないよぉ。>柴田せんせ
ぎゃーっそんな大胆な振舞いに及んではいけませんわっ!
本当にハナちゃんなの~~~っ!??
・・・とまあ軽く錯乱状態。ほんとびっくりしたんです。
でも作品自体が好きだったので何度も繰り返し見ていくうちに、ハナちゃんのカルメンも受け入れられてすごく好きになれました。
私が大好きなお姫様とか貴婦人のイメージのハナちゃんではありません。
カルメンは奔放で情熱的なジプシー。
野性的なまでに強い瞳と女性らしいしなやかな体つき。
本能が求めるままの美しさといったところでしょうか。男なら絶対手を伸ばしたくなります。
ハナちゃんのカルメンは本当に甘いいい香りがしそうなんですよ。
カルメンというと肉感的でグラマーなイメージが私はあったのですが、ハナちゃんは体型的にそうではありません。
細いし華奢だし「これで男を誘うなんて」って思っちゃうくらいいたいけ・・・かと思いきやそうではないんです!
そこはさすが。演技でカバー。動きでカバー。
全身から放つ「あたしのこと抱きたいでしょオーラ」がすごくって。
ふら~っと惑わされてしまいます。
ホセを誘惑するところなんて、ぴったり体をくっつけてきたりしてそれが超テクニシャン!(笑)
これはホセじゃなくても「甘酸っぱい匂いの中でとろけて」しまいます。
激しく香りを放つものに、人は否応なしに惹かれていく・・・らしいです。by作者のメリメさん

さて恋に生きるカルメンですが、どこまでも自由なカルメンは誰にも縛られたくないのです。
ホセのものになる気はありません。ただただ自由に飛び回っていたい。
自由を求めるカルメンと、ただただカルメンだけを求めるホセ。悲しいすれ違いは、ホセが彼女を手にかけるという悲劇をもって終わります。
ホセの純情さがかわいくって、かわいそうで。
去ろうとするカルメンの背中にすがりつき「お前に、お前に、魅せられて・・・」と歌うホセが大好き。
美しいカルメンもこの時は作中で一番綺麗に見えます。命を終える直前だったからかとも感じます。
「あたいはしたいようにする。」という何にも屈しない自由の精神。
そこまで“自由”を謳うカルメンは、きっとあらゆることから束縛されて生きている私にしてみれば最後の最後まで掴めない人物でした・・・。“崇高”なんて言葉はカルメンに相応しくないようだけど、自由に生きるカルメンの精神をそう感じました。

音楽がどれもスパニッシュ♪で耳当たりがよく、灼熱の太陽と闇の世界(といっても明るいけど。)の対比が素晴らしい演出、最高の舞台でした。
とにかくこの役は衝撃的でしたね
ハナちゃんの役者魂を存分に見せつけられた気分です~。
そうそう、劇中で踊るフラメンコなんて専門に習っていなくちゃ難しいんじゃないですか!?
ダンスには詳しくないですけど。
それ以外にもカルメンの踊りはしなやかで、かつ情熱的。指先まで官能的で魅入ってしまいます。

ともすればカルメンって下品になる可能性もある役だと思うのですが、ハナちゃんはカルメンならではの女らしさや品格を表現していて本当にすごい!!
甘い香りに酔わせられ、麗しい瞳から目が離せなくなります。
心の向くまま、好きなように振舞うカルメンの奔放さに魅せられます。
でも溺れてしまったら最後!身の破滅を呼びます・・・。
ハナちゃんは本当に甘美な香りを放つ大輪の花でした。