ねぇ 僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい
そっくりにできてるもんで よく間違われるのです
僕は人間じゃないんです じゃあ何かと聞かれましても
それはそれで皆目 見当もつかないのです
- 野田洋次郎 -
僕にはある種の風変りな仲間がいる
決してプライベートを知らず、名前も知らず、実際の姿も知らず
連絡先もわからない 住んでいる場所も知らない
それでもつながっている仲間がいる。
だからと言って存在や価値観が希薄かと言うとそうでもないのかもしれないけれど
それでも週の半分は顔?を合わせるような仲間だ
声とコメントでしかつながっていないその仲間というのは
また特別で、大事なのは距離感だったり
お互いの気持ちだったり 色々な感情が渦巻くこのネットワークの世界の事である
普段から接している仲間と暫く会わない事によって何かが変わるわけではない
リアルが繋がっていないからこそ そこには癒しを求めに行く
楽しさや優しさ 時には学になったり たまには羽目をはずしたり
同じ時間を共有するって言う事はやはり大事なんだなって思う
だけど結局の所、このネットワークの中でしか存在しない相手というのは
間違えて消えてしまったり 間違いを指摘されて消えてしまったりするのだ
突然いなくなった相手 突然なくなった居場所に戸惑いはあって
代わりの居場所を探すのだけれど
やっぱり僕の居場所はそこだったんだって気づく瞬間はあった
それでも変わらなくちゃって思う日常もあったり
人間関係がまたそこで変わる事もあったり
そしてきっと戻ってくるその人を待ち望んでいる人達も居たりして
ただただ僕は自分の居場所を探しているだけの
人間になってしまったような気すら覚える
依存は良くないよ それでも居心地はいいんだよ
いつも楽しいんだよ だからまた ただいまって戻ってきてよ
変わって行くことを望んでいるのに 実際はただ寂しいだけなんだよね
だからいくら希薄と呼ばれてしまう関係でも
仲間は仲間だし 君の帰ってこれる場所はまだまだ残ってるから
いつかまたふらっと訪れてくれよ
そしたらみんなで おかえりって言うから
遠い遠い距離に居る 近い近い存在の仲間へ