NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

#322 ブルース、ベイカー&ムーア「N.S.U.」

2014-06-15 09:39:30 | Weblog
元クリームのジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、そしてゲイリー・ムーアによる臨時ユニット、93年ドイツ・ケルンにおけるライブより。

ブルースはクリーム解散後、ソロを続けながらも、やはりクリーム時代の歌が一番ウケることから、クリーム・スタイルのトリオで演奏することを、何度もやっている。

マウンテンのレズリー・ウエスト、コーキー・レイングとのWBL、鈴木賢司、アントン・フィアとのイナズマ・スーパーセッション、そして94年、2005年のクリームの臨時再結成という流れに続くわけだが、意外と知られていないのが、このセッションの存在だ。

既に解散して四半世紀。ブラインド・フェイスも失敗に終わって以後、二度と一緒に演奏することはないのではと思われていたクリームのメンバーのうち三分の二が揃ったのは、ファンをこのうえなく狂喜させた。
そして、これがきっかけとなって、翌年の、ロックの殿堂受賞式での再結成も、スムースに実現したのだろうな。
そう、これはまことに歴史的なセッションなのである。

ステージはベイカーのドラミングから緩めに始まり、お馴染みのコーラスから一気にフルパワーで爆発する。歌うのはもちろん、ブルースとムーアだ。

この、ムーアの客演が実に適役だった。

師のグリーン同様、クラプトンにも強く影響を受けたギタープレイは、90年代当時のクラプトン本人以上に、クリームサウンドを再現するにはピッタリだったし、また歌心も非常にあり、ブルースのバックアップ役としては彼をおいて他にない、そんな人選だった。

ライブは終始、ブルースの歌中心で構成されているが、他のふたりの演奏もハンパなくスゴい。ま、これ以上の説明は野暮というものだろう。

トップミュージシャンたちの「示申プレイ」、とことん味わってくれ。

この曲を聴く

音曲日誌「一日一曲」#1~#100 pdf版もダウンロード出来ます

音曲日誌「一日一曲」#101~#200 pdf版もダウンロード出来ます

きょう誕生日のミュージシャン

本家はこちらです

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2013年6月14日(金)のつぶやき | トップ | 6月15日(日)のつぶやき »
最新の画像もっと見る