NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#12 シェメキア・コープランド&ロバート・クレイ「I Pity The Fool」(Lightining In A Bottle /Columbia)

2023-04-13 05:00:00 | Weblog


2007年9月15日(土)

#12 シェメキア・コープランド&ロバート・クレイ「I Pity The Fool」(Lightining In A Bottle-Original Soundtrack/Columbia)





2004年公開、マーティン・スコセッシ総指揮のもと、ブルースの年にちなんで作られた映画のひとつ「ライトニング・イン・ア・ボトル」から、この曲を。

ドン・ロビーの作品というより、ボビー・ブランド作、彼の代表的ナンバーといったほうが正しいだろう「アイ・ピティ・ザ・フール」。この名曲を若手女性ブルース・シンガーNo.1、シェメキア・コープランドとロバート・クレイが共演。

まずは、おなじみのハイ・トーンでクレイが歌い始め、続いてシェメキアがド迫力のシャウトでそれを引き継ぐ。

シェメキア(本当はシュミーキャみたいな発音なんだろうが)は、往年のテキサス・ブルースマン、ジョニー・コープランドの娘。まだ20代なのに、ものスゴく貫禄のある歌声だ。

容姿的には‥‥なのだが、とにかく人並みはずれて声がデカく、ドスがきいている。さすがシャウターの娘、血は争えんねぇ~。

ただ、まだ迫力ばかりが前面に出て、音程の安定度とか、細かい表現力とかは今後の課題という感じだが、とにかく押しの強さでは、右に出るものがない。

彼女の太い声と、クレイの甲高いシャープな声があいまって、異様な迫力を生み出しているこの曲。そのアレンジはどことなくシェメキアの亡父、ジョニーの大ヒット「ベイビー・プリーズ」を彷彿とさせるものがある。

粘り腰、がぶり寄り、究極の押し相撲、そんなイメージがよぎってしまうのは、彼女のルックスのせい? いや、これは失礼。

ライブならではの、圧倒的なパワーを感じとってくれ。

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